ユースケース

VPPにおける多種多様な電力設備との接続をVANTIQでシンプルに実現

VPP事業の拡大に伴い複雑化するACシステムと多種多様な電力設備(EMS)との接続を、VANTIQを使ってシンプルに実現する方法を紹介します。

VPP(Virtual Power Plant)では、電力需給状況に応じて多種多様な電力設備をリアルタイム制御する必要があります。VPP事業開始直後は限られた種類の電力設備と接続する単純な構成かもしれません。ですが、事業拡大に伴い電力設備を継続的に追加することにより、多種多様な電力設備との接続が必要になってきます。その結果、ACシステムは複雑化し、事業拡大に必要な電力設備の追加や新しいサービスの立ち上げが困難になります。

このユースケースではVANTIQを利用して、以下を実現します。

ユースケース概要

ユースケース:複雑化するACシステムと多種多様な電力設備(EMS)との接続

VPP事業拡大に伴い、VPP事業の根幹であるACシステムと電力設備システムとの接続において、以下に列挙するような多数の課題が発生します。

これらの課題は、VANTIQを使うことで解決することが可能です。

VANTIQを使ったユースケースの実現

VANTIQを使ったACシステムと多種多様な電力設備(EMS)とのシンプルな接続の実現

VPPサービスと電力設備とを直接接続するのではなく、「VPPサービスとVANTIQ」、「VANTIQと電力設備」という構成に標準化します。

VANTIQでは、以下に列挙することを行います。

このような構成に標準化することで、多種多様な電力設備との接続がシンプルとなり、結果として以下の効果を得ることが期待されます。

多種多様な電力設備との接続をシンプルにすることで、VPP事業において、新しいサービスの提供や、新しい電力設備の導入を、他社よりも早く実現することに寄与できます。

VANTIQ

VANTIQのリアルタイム連携機能とローコード開発基盤の活用

VANTIQはリアルタイム処理が必要なアプリケーションやサービスのための最適なプラットフォームです。



本ユースケースの実現に際しては、以下に記載する2つの特徴を活用しました。

1つ目の特徴は、「リアルタイム連携」です。

データベースを経由することなく、ストリーム処理機構によりリアルタイムにデータを処理できます。

たとえば「気温が30℃以上になったらエアコンのスイッチをONにする」というような条件を設定しておけば、ストリーム上に「30℃以上の気温情報」を受信したら即座に「エアコンのスイッチをONにする」というアクションが実行されます。

2つ目の特徴は、「ビジュアル開発ツールによるローコード開発」です。

VANTIQでは、ビジュアル開発ツールを用いたローコード開発が可能です。ブロックをつなげていくだけで処理の流れを表現することができ、簡単に開発が可能です。また視覚的に表現されるので理解しやすい特徴があります。

Web画面やスマホアプリも同じようにローコード開発が可能であり、電力設備(EMS)のモニタリングなど行う画面なども簡単に作成できます。

2024年04月22日公開
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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