PMマガジン
「自分で“すべてを見る”というやり方を変える」

2013年12月号
  • 「自分で“すべてを見る”というやり方を変える」
    OCP−プロジェクトマネジャー(L5) 高橋 顕治 

プロジェクトの特性は千差万別ですが、規模の大小でいうと、PMの経験を積み始めたばかりの方は、小規模プロジェクトか、中規模のサブリーダとして携わることが多いのではないでしょうか。

ある会社の経営者は、組織規模の違いで経営がどう変わるかについて、

「航空機の操縦にたとえると、小さい組織の場合は、視界良好の晴天の中を、セスナ機を飛ばしているような感じ。大きい組織の場合は、雲で何も見えない中を、計器の数値をみながらジャンボ機を操縦しているようなもの。」

と表現されていますが、システム開発プロジェクトにも当てはまると思います。

少人数のプロジェクトでは、PMは、メンバー個々のタスク、各人の課題、実装の癖、成果物の出来具合など、多方面にわたって自ら状況を把握していることも珍しくありません。

一方、規模が大きくなると、PM自身で ”すべてを見る” というわけにはいかなくなります。仕掛けやルール、ツールなども今まで以上に駆使することが必要になります。
しかも、
 ・・・自分ではない他の誰かが言うこと。。
 ・・・自分ではない他の誰かが作成した管理資料、成果物。。
 ・・・書類が示している数値情報。。
 ・・・
のように、文書や数値などから埋もれている情報を読み取ることはもちろん、人の様子や会話などのように、決められた事や物以外からも、自身の感性や経験等を踏まえて様々な情報を読み取り、手を打つことが求められます。

コミュニケーション、利害関係、感情といった要素が入るものは、規模が大きくなると複雑化し、論理的にうまく説明できないことに向き合わなければならない度合いも増します。

そんな中、PMとして使える時間は限られていますので、必然的に自分で ”すべてを見る” というやり方を変えることが求められるわけです。
長い間に身についた自分のやり方から脱するには様々な苦労が伴うと思いますが、これからPMを目指す方は、これを乗り越え、是非大規模プロジェクトにチャレンジしてほしいと願っています。

*本PMマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研の見解を示すものではありません。

このページのお問い合わせはこちら