お知らせ

オージス総研、自然言語モデルを用いたAI採点システムを開発。
小学生向け教育サービス「カンガエMAX。」に提供。~ 採点者のスキルや判断によらない、客観的で一貫性を持った添削が可能に ~

2023.11.21プレス

高度な情報化ニーズに対応するITソリューションプロバイダーである株式会社オージス総研(本社:大阪市西区、代表取締役社長:中沢正和、以下、オージス総研)は、自然言語モデルを用いたAI採点システムを開発し、事業共創カンパニーである株式会社Relic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:北嶋貴朗、以下、Relic)が運営する、小学生向けに"言語で考える力"を育てる教育webアプリ「カンガエMAX。」に提供しました。

これにより「カンガエMAX。」では、記述式思考力問題に対して採点者のスキルや判断によらない客観的で一貫性を持つ定量的な採点を実現しました。結果を可視化し蓄積することで、どこが育ち、どこを育てればよいかということがわかり、考える力を家庭で着実に丁寧に育成することができるようになります。

◆背景

記述式で行われる思考力問題における採点の課題の1つに、採点者の主観的な要素が影響を及ぼす可能性があります。定量的な評価を行うためには、その要素を排して一貫性を保つことが求められる一方で、そのための体制構築の時間やコストが大きく、一般的な学習教材への適用は困難でした。

◆AI採点システム概要

オージス総研が開発したAI採点システムは、深層学習(ディープラーニング)・機械学習を用い解答文をその問題の「設問文」、「採点基準」とセットで学習させることで、記述問題に対する採点を実現しています。

採点処理のフロー
  1. アップロードされテキスト化した解答に対して、表記ブレを抑えて採点しやすくするために、テキスト変換AIモデルによってひらがな表記を漢字に変換します。
  2. 漢字化された解答文をその問題の「設問文」、「採点基準」とセットに整形し、自動採点AIモデルに採点させます。この際、AIの確信度が低い場合は人手による採点と組み合わせることで精度を担保しています。このAIモデルは自然言語処理による文章分類機能を利用しており、セットにした解答文を評価し採点基準に沿っている、いない、の2カテゴリに分類させることで正誤判定を行います。
  3. 自動採点AIモデルの判定結果を処理して、得点とフィードバック内容を形成しユーザーに返却します。

フロー図
フロー図

◆オージス総研のAI技術への取り組み

オージス総研では、2017年に機械学習・ディープラーニングの専門組織「AIテクノロジーセンター」を設立(現在はデータエンジニアリングセンターに継承)し、AI関連技術への取り組みを強化しています。
生成系AIに加え、ルールエンジンや統計的手法を応用したソリューション、蓄積したノウハウを用いた機械学習・ディープラーニングの技術支援を提供しています。
引き続き、画像,音声,自然言語を扱う従来AI(認識・識別系AI)に加え、成長著しい生成AI分野に注目し、AIを活用したソリューションの研究・開発を推進し、お客様のビジネスの変革を支援してまいります。

◆カンガエMAX。とは

言語を操る能力を育成して論理性を伸ばすことに特化した教材

小学生向けの教育webアプリで、教科別に学ぶ従来の教材や感性・創造性を伸ばすSTEAM教材とは異なり、言語を操る能力を育成して論理性を伸ばすことに特化した教材です。料金は月額1,980円~4,950円(税込み)の3プランを提供、週に1回30分学習に取り組み、"言語で考える力"を伸ばします。"言語で考える力"が伸長することで、前提条件を整理し要素間の関係性を見つけられるようになり、答えを自分の言葉で表現し記述することができるようになります。その結果、「問題の理解」と「知識の応用」の土台が作られ、「初めて見る問題」や「未知の課題」であっても自分の力で解決を図れるようになります。
また、「子どもと対話しながら、保護者が子どもの思考を導くスタイル」を取り入れており、その導き方を示した指導案を用意しています。この"子どもとの対話"を通じて保護者は「教え方(=足場の架け方)」を学べ、日常生活の会話の中から子どもの思考力を育てる環境を育むことができます。

 https://kangaemax.com/(外部サイト)
 ※動画で疑似体験をお試しいただけます、ぜひ併せてご覧ください。

■株式会社オージス総研 会社概要
会社名:株式会社オージス総研
代表者:代表取締役社長 中沢 正和
本社所在地:大阪市西区千代崎3丁目南2番37号
設立:1983年6月
資本金:4.4億円(大阪ガス株式会社100%出資)
コーポレートサイト:https://www.ogis-ri.co.jp/
事業内容:オープンソースソフトウェアの活用・オブジェクト指向技術・クラウドサービス関連技術・アジャイル開発技術・データセンター運用やこれをベースにしたクラウドサービス・エンドポイントを中心としたセキュリティなど、大阪ガスの基幹システム開発から運用までを一貫して提供しており、他にも製造・金融・公益など全国で幅広い実績を有しています。近年ではデータ分析、IoTおよびルールモデリングを重視したルールベース開発(BRMS)に注力する他、デザイン思考やアジャイル開発のノウハウを活かしたDX支援コンサルティング、行動観察を活用した新価値創造コンサルティングを提供しています。

■株式会社Relic 会社概要
会社名:株式会社Relic
代表者:代表取締役CEO 北嶋 貴朗
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー8F
設立:2015年8月
コーポレートサイト:https://relic.co.jp/(外部サイト)
事業内容:Relicは、日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する「事業共創カンパニー」です。世界でも類を見ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ一気通貫で新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、スタートアップ企業への投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。創業から8年間の活動を通じて、4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や支援の分野において唯一無二の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成長を実現してきたリーディングカンパニーです。


◆本プレスリリースに関するお問い合わせ先:
株式会社オージス総研
新規事業推進部 新規サービス開発センター
担当:花谷 美里
お問い合わせ先:https://www.ogis-ri.co.jp/forms/inqform.html?artid=6775

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