ObjectSquare [2004 年 4 月号]

[書籍紹介]


オブジェクトの広場編集員が贈るオススメ書籍
- 今、この本がアツい!-

◆◇ プロジェクト管理編 ◇◆


ゆとりの法則 ― 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解

著者トム・デマルコ
翻訳伊豆原 弓
発行日経 BP 社
ISBN4822281116

最近はプロジェクト管理の重要性をよく耳にしますね。プロジェクト管理に関する書籍も沢山出ていて、ヒト・モノ・カネといったリソース、進捗、リスク、プロセスなどを管理する手法やノウハウが紹介されています。
でも、なぜかプロジェクトはいつも遅れていませんか?皆忙しく働いているのに、どうして生産性が上がらないのでしょうか?

「ゆとりの法則」もプロジェクト管理をテーマにした書籍です。ですが、他の書籍とは決定的に異なっている点があります。
それは、ヒトを代替可能ではない「人」として扱っているという点です。本書は、見落としがちな人に着目して、プロジェクトが遅れてしまうナゾを解き明かしてくれます。キーワードは「ゆとり」。面白く読みやすい文章とは裏腹に、これまでの考え方が根本から覆えるような衝撃を受けること間違いなしです。

★★★★★目から鱗で
こんな人ですとあるメンター

クリティカルチェーン ― なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

著者E ・ゴールドラット
翻訳三本木 亮
発行ダイヤモンド社
ISBN4822280535

ご存知、ゴールドラット博士の TOC 本の1冊。TOC (制約条件の理論)のプロジェクトマネジメントへの応用について書かれてあります。部分的な作業に対するコストに着目するのではなく、作業全体のスループットに着目してプロジェクトを進めてゆくことの重要性について気付かされます。物語形式をとっているので、堅苦しい理論を並べたプロセス解説本は苦手という方にも、お薦めの本です。プロジェクトマネジメントに良書は多数あるかと思いますが、これは読んでおきたい本の1つですね。

★★★★★話にのめり込みすぐ読んじゃいます
こんな人ですプロマネ志望の C++ プログラマ

デッドライン ― ソフト開発を成功に導く 101 の法則

著者トム・デマルコ
翻訳伊豆原 弓
発行日経 BP 社
ISBN4822280535

友人に借りて何気なく読んだ一冊です。
副題は、「ソフト開発を成功に導く 101 の法則」ということで、プロジェクト管理について書かれている本です。

内容は、あるプロジェクト管理者が、謎の美人スパイに誘拐されて、旧ソ連のとある国で大規模プロジェクトのプロジェクト管理を行うことになる。。。といった物語です。始めは、この設定はなんだろう、、、と思ったのですが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれ、とても楽しく読むことができました。そして、101 つの法則ですが、どれも今まで深く考えたことがなかったけれども、そのとおり!と思えるものばかりでした。目からかなりの鱗が落ちたのでした。例えば、

等々。

プロジェクト管理に悩む管理者や、日々の仕事に違和感を持つエンジニアの方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。

★★★★★楽しく読める
こんな人ですすばらしくうまくいくプロジェクトで働いてみたい Java エンジニア

© 2004 OGIS-RI Co., Ltd.
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