ObjectSquare [2011 年 5 月号]

[インタビュー]


「青いボタンで...」コンテスト優勝者インタビュー

■ はじめに

「青いボタンで...」コンテストの本選終了から半年ほど経ちましたが、今回、「青いボタンで...」コンテスト優勝チーム OSO の皆さんにインタビューを行う機会をいただきましたのでその模様をお伝えします。

インタビューは 2011 年 3 月 7 日、大阪府豊中市にあるオージス総研千里オフィスで行いました。優勝チームがどのようにコンテストに臨んだか、チーム結成の経緯やアイデアを練り上げた過程などお話いただきました。今年コンテストにチャレンジする方、ぜひご一読ください。
本記事ではその場の雰囲気をお伝えするために、会話をできるだけ忠実に再現しています。度々、笑いありのインタビューを楽しんでいただけると幸いです。

岡田さん 佐々木さん 長村さん

インタビュイー:チーム「OSO」メンバー
(写真左より)同志社大学大学院工学研究科 修士 2 回生 岡田 裕さん、修士 1 回生 佐々木 亮太さん、修士 1 回生 長村 篤記さん(いずれも学年は 2011 年 3 月時点)

インタビュアー:オージス総研 技術部アジャイル開発センター長 藤井 拓

■ 日本一になりたい

インタビュー風景

--- まず最初に、みなさんそれぞれ、コンテストに応募した動機は

岡田: 最初に元々昔から何か出ようかなと思っていまして、それでちょうど、僕は大学院生なんですけれども、今まで色々チャンスはあったんですけれど、なかなかメンバーにも、また、院の生活にも追われてですね、なかなかチャンスに恵まれなくて。 で、修士 2 回生、最後になってちょうどいい時期に、いいお題でコンテストがあると先生から聞かされて、ぜひ出ようかなという、最初の動機はそんなところです。

佐々木: 僕は、何かで日本一になりたかったというのがありまして。そういう思いが強くなってきている時にこのコンテストのお話があったから、出よう! 1 位になろう!と思いました。 簡単にそれだけです。

--- ほう。桃太郎みたいだね。

長村: 私は、特別そんなにたいした理由というか大きな理由というのは無いんですけど・・・その頃、何か始めたいという思いがすごく強くて、正直なんでもよかったんです。 このコンテストはタイミングがすごく良かったというのはありました。そこが一番の大きな理由です。 何かにチャレンジして。特別日本一になりたいだとかコンテストに思いがあるというわけではなくて、チームで何かがやりたい、そういう思いが強くて参加しました。

佐々木: 確かに、一人だけ野心ていうものがそんなに無くて、チームで何かしたいってずっと言ってました。

--- プロセスを楽しむタイプですか?結果よりも。

長村: そうですね。その時はそうでした。始まりはそうでしたね。

佐々木: 僕はもうイケイケドンドンで、「日本一!日本一!」ってずっと言ってました。(笑)

岡田: 僕はどちらかというと・・・。 うちの大学はコンテストにさかんに出ているんですね。 やっぱり同回生とかも他のコンテストで優勝していたりするので、負けられないな、という。

全員: おぉー(笑)

岡田: で、どうにか出てみたいなというところでちょうどいいコンテストがあったと。

佐々木: 用意してきたでしょ、今の。

岡田: してないよ(笑)

■ 出会うべくして出会った 3 人

--- じゃあ次の質問にいきますね。チームをどのように結成されたか。
3人は学年が違うようですが、どのように知り合ってチームができたのかという経緯を説明していただけますか?

OSO

佐々木: 元々、僕等は研究室が 3 人とも同じで、指導教官から「青いボタンで...」コンテストというのがあるよというメールがみんなに回ってきたんですね。 各自それぞれそのコンテストに対して興味があって。 私は実際にこの 2 人と組むなんて想像もしていなかったんです。 でも、長村君がツイッターでこのコンテストに出たいとつぶやいて。

長村: 「青いボタンで...」コンテストがあるんやけど、これやってみたいなー・・・って感じのツイートをしました。

佐々木: その当時はそんなに仲良く・・・というか、あんまりしゃべってなかった、普通の友達という間柄ではなかったんですけど、僕は長村の事を認めていましたし、コイツとならいけるんじゃないかと。 日本一になれるんじゃないかと。

長村: 上から目線(笑)

佐々木: 究極の上から目線で(笑)、一緒にやらないかと言ったところ、快く、よっしゃやろうやないかと。 まずここの修士 1 回生 2 人がチームを結成したということなんですけどね。 あと 1 人メンバーが欲しい。 そこは一致していたんですよ僕ら。 3人メンバーがいいと。

長村: 僕は何人でもよかった。 けど、 2 人は絶対に嫌だった。 2 人だと喧嘩した時におしまいになっちゃうので、それは絶対に嫌だった。

佐々木: チームとして 3 人がベストじゃないかと思っていて。 で、もう 1 人を探そうという話になったんですけど、そこで僕らが一番大切にしたポイントというのが、自発的にれをやる意志を提示して、やる気がある人。

長村: こっちから誘うんじゃなくて、やりたいと思う人と一緒に組みたいなと。 やる気がある人と一緒にやる方が楽しいから、ということで。

岡田: ちょうどやろうと思っていて、僕自身もちょっと一人はキツイかなと感じていて、ちょっとチャレンジングな後輩がいたり、佐々木は元々仲が良くて、長村の方も研究グループが一緒で、普通によくできる子だなと思っていたので、でぇへんかなと、間接的にツイッターでつぶやいて。

直接は言わずに、ちょっと牽制しながら、クッションを置いて、次の日ぐらいに言おうかなと思ったんですよ。 次の日に「ツイッター見た?」みたいな感じでいこうかなと思ってたんですけど、まさかの、いきなりその後にダイレクトメッセージがきて、その勢いで。

佐々木: その時に初めて知ったんですよね、僕ら 2 人が組んでいることも。それもまさかやったみたいな。

岡田: ちょうどその時、僕が後輩と出るならこの2人かなというのは薄々思っていました。

佐々木: インタビュー用に言いますけど、出会うべくして出会った3人ちゃうかなぁーと。

全員: (笑)

■ コンセプトは最初から決まっていた

--- 作品をどのように考えたか。 特に優勝されたアイデアというのは最初から思いついていたわけですか? アイデアをどうやって練り上げていったんでしょうか。

長村: コンセプトは最初に決まっていました。

佐々木: 僕が長村にダイレクトメッセージを送った段階で、コンセプトは決まっていて、勝手に決めていたんです。 それが「どこまでも続く青いボタン」。 なんかボタンてすぐに終わっちゃう、押したら終わり、というのが僕の中であって、なんか関係性でやっている、本当に何かがずっと続いていくボタンというのを作りたかったんですよね。 線路は続くよどこまでも、じゃないですけど「ボタンは続くよどこまでも」と長村にダイレクトメッセージを送ったら、「お前の話、どこまでも聞こうやないけ」と、ちょっと熱い返信が(笑)

全員: (笑)

長村: 言ったっけ?恥ずかしい。

KJ法

佐々木: それが結局、「果てしなく続く青いボタン」ていうのに変わった。 アイデアというのが0から10としたら、0から1の部分てすごく難しいと思うんです。 ゼロベースの発想なので。 その部分を考えた時に、考えが無駄遣いされているなというのが僕の中でありまして。 例えば、大人の人とお話していたら、昔の映画の話とかをすごく楽しそうにしてくれるんですね。 ローマの休日がどうやった、とか。ランボーがすごく面白かったとか。 でも、ふとそれを自分に置き換えた時に、昔見たドラゴンボールの映画とか、アラレちゃんの映画とか、何も出てこないんですよ。 その時は面白いなと思っていたのに、何もその感動が自分の中に残っていない、というのがあったので、何かその感動を残していけるボタン、感動したら押して、残るボタンを作りたいという思いが第1案に。 あ、3つ案を出したんですけど、それが第1案として生まれたのかな。

長村: それは完全に佐々木が考えたという感じで。僕らは第 1 案のアイデアが出た時は特別何もしなかった。

佐々木: 元々3つアイデアを出そうという段階で、期間を設けたんですよ。その間にそれぞれいっぱいアイデアを出そうというので。

--- それは1〜2週間で?

佐々木: そうですね。それくらいですね。 話が前後して申し訳ないんですけれども。第 1 回のミーティングの時・・・、これは岡田さんお願いします。

岡田: ちょっと KJ 法的な事をしようと思って。 ちょっとほんまの KJ 法ではないとは思うんですけど。 実際に全部書き出して。 で、コンセプトと、青がどういうことであるとか、さっき言った「どこまでも続く」という意味付けであるとか、ということはみんなで意識共有をしていて、その後どういったアイデアを出すかという、結論を 1 つにするというところに関しては皆で独自に取り組んで。 僕は図書館にこもって、1 人 KJ 法。(笑)

--- 毎日会ってお話をされたんですか?

佐々木: 初めのうちはそうでもなくて。

長村: 2〜3日に1回とか、1週間に1回とか。

佐々木: でも期限が迫ってくると毎日。

岡田: 6月末か7月頭くらいのアイデアを出す段階では1週間に1回くらいで、自分個人でアイデアを考えながら考えてきたものをみんなに出していくというような形で。

佐々木: その中で、感動したら押すボタンという、第1案がそのままOSOシステムに反映されたんですけど、他の 3 つは・・・面白かった、面白かった。(笑) 3 つめの方がいいっていう人もいっぱいおったし。

--- 他のメンバーの人にも聞いたんですか?

佐々木: 相談に乗っていただいたりはしたんですよ。先輩に。

岡田: うちの研究室のOBの方とか。

佐々木: でもやっぱり自分達の気持ちだったり、3 人で生まれるものというのを大切にしたかったので、結局はその意見に背いたという形になりましたけど。

質問でいう、最初から優勝したアイデアは着想していたのかという点においては、本当に根源的な 01 の部分、感動して、押すボタン。 それだけ。 そこからのブラッシュアップで 10 まで辿りついた。 だからコンテストで言う、まあ僕らが勝手に思っているだけかもしれないですけど、優勝の鍵を握ったチャンスという概念は、その時点では無かったです。

・・・もうちょっと掘り下げて言ってもいいですか? 1 から 10 にする上で意識した事というのが、ホップステップジャンプ。 まずホップというのが、 1 人で利用できるもの。 ステップというのが 2 人で利用できるもの。 ジャンプというのが一体感。 コミュニティ的なもので利用できるもの。 この 3 点は絶対に押さえよう、という事を意識してどんどん作っていきました。 アイデアが出たからコンテストに出たというわけではなくて、 3 人で共にコンテスト期間に作っていったというのがアイデアができるまでの道のりですか。

--- 3人の議論というのはうまく噛みあったんですか?これは賛成できないとか、対立するような感じは・・・

長村: 議論はしましたが、そんなに歯車が噛みあわないというのは無かったかな。

岡田: それは全くなかった。むしろすごい噛みあってました。

■ 苦労したところ

--- 作品を考える時、どんな点に苦労されたんでしょう。 特にここらへんで悩んだとか、苦労したとか。
・・・あまり苦労してない?

全員: いやいや(笑)

佐々木: 第一の関門である書類作りというのがすごく大変でした。 やっぱり自分達が思い描くものを文字に起こすというのがすごく大変でした。 その理由として、文字に起こすことによって、矛盾点がすごく浮き彫りになってくるんですね。 僕達はそういう経験はあまりしてこなかったので、すごい事を思いついた!と思って書いても、あ、昨日書いたここと矛盾する、とか。 四苦八苦、悪戦苦闘の毎日でした。

--- 変なツッコミだけど、卒論とか書くよね?

岡田: それが結構一番の問題で、論調になってしまうんです。 論理的には合っているんですけれども、論理的に合っているから読みやすい文章ではないという風に思って。 今回、仕様書という物よりは、コンテストに勝つための書類。 そういう風に戦略的にどういう風に文章を書いて、どういう章立てをしてというところもあったりとか。 表紙をわざと横にしたり、自分達なりに工夫して、最後のところもわざと論調にならずに感情的に書いてみようと、「終わりに」のところをちょっと小説風に書いて、色々工夫はしました。

長村: ある程度の土台ができるまでは非常に苦労はしましたね。 ぶちあったっていくひとつひとつ壁を壊していくという形で。 特別どこ、というか、大きな壁!ていうよりかは、そのひとつひとつの壁がしんどかった。苦労した。

佐々木: 壊しても壊してもあった。

■ 脚本から絵コンテ、スライド

--- プレゼンの分担はどう決めていったんですか?

長村: 初めは、デモする人とプレゼンターと余り、みたいな形で役割分担を決めようということで、その 3 人で何をやるか、誰が何に適しているかみたいなところを考えていったんですけれども。 はじめは、消去法的に佐々木がデモをやるしかないみたいな、キャラクターがこういうキャラクターなので、ちょっと空気を変えるとか、そういう事を考えればやはり僕や岡田さんより、佐々木が適しているなと。

佐々木: 前半と後半の間にデモをしたかったので、もし前半でコケても、デモで盛り上げてくれるというので、僕が勝手に決まりました。

長村: で、まあ、残り2人で、どっちがプレゼンターをやるんだみたいな話は、プレゼンする1週間か10日前くらいまで決めてなくて。

岡田: あえて決めずに、2 人とも自分の中でモチベーションを高めていこうという。

--- なんかワールドカップじゃないけど、いざって感じですね(笑)

絵コンテ

長村: そうかもしれない(笑) 絵コンテを作ったり、脚本、どういう話をするかという、具体的に話す内容を文字に落とし込んだり、というのをやりながら実際にある程度出来上がったから練習しましょう、みたいなところまで。それがやっと 10 日前くらいだったんです。

--- スライドは決まっていたんだけど、台詞は各自オリジナルのものがあった?

岡田: 構成は一応みんなで決めて、で、どういう話し方にするというのを決めて、脚本を書いて、その後に絵コンテに落とし込んでから練習用スライドを作って。 そこからの練習ですね。 一応、そこまでは話す内容が決まっていて、あとはもう誰が話すかという。

--- 普通、絵コンテを書いてから詳細化していくような感じがするんだけど。

岡田: 違いますね。最初にストーリーからやった方がイメージが広がるかなと。

佐々木: 僕らが作っていくプロセスというのは、まず構成を考える、そこから台本に起こし、そして台本に沿った絵コンテを書く。 その絵コンテをデジタル化する。 アナログからデジタルの移行。 もしかしたら他のチームとは違うステップを踏んでいるかもしれないです。 だから文字があまり無いスライドになるというのはそこからきているんじゃないかなと思います。

長村: で、実際にある程度スライドができた時に、おもむろに岡田さんが練習をし始める・・・

岡田: そっちの方がイメージがしやすいし、僕も練習もできるし。アジャイルですね(笑)

長村: 別に、そこで決めようなんてことは言っていたわけじゃなかったんですけど、結果的にすごくいいプレゼンを見せられて、これだったら全力でサポートします、と思っちゃったので、そこで気持ちを持ってしまったらそれ以上何もできなかったので岡田さんで決定でお願いしますということを言って、役割分担を決めました。

佐々木: 分担はそんな感じですね。練習はそこからはもう毎日です。

■ 本選当日のこと

--- 当日、他のチームの発表を聞いてどう思われましたか?耳に入らなかったとか、そういうのもあるかもしれないけど。

佐々木: 僕は・・・疲れました。 僕らは最後から 2 番目だったので。 僕はデモンストレーション役だったので、デモンストレーションしている人に自分を投影してしまうんですね。 僕があそこに立っていたら・・・という風に。 そうするとしんどいんですよやっぱり。 途中から聞いていないといいますか、あまり熱中して聞かないようにしていました。 どう思われましたか、という事に関しては、皆さん素晴らしかったなと思います。 でも負けないぞ、って思ってました。

岡田: 僕もプレゼンターとして舞台に上がっている前のチームのプレゼンターの人に自分の姿を投影していました。 実際にイメトレはずっとしていて、それと同時にもちろんどういう事を聞かれるんだろうと長村に聞いたりして、モチベーションを上げていたというか。 意識は変わっていきました。 他のアイデアが面白かったんです。 だからどうしても聞いちゃって、リラックスすると思いきや、自分がオーディエンスになっていて、こんなアイデアがあるんだと思ったりしていたら、最終的にちょっと疲れてしまったというのはありますけど。

佐々木: 決して、前だから後だからというので特別有利不利はないと思う。

■ 表彰式はやっぱりドキドキ

--- では、表彰式の話で。入賞チームがどんどん発表されていく時のお気持ちは?

インタビュー風景

佐々木: もうそれはドキドキしか。

岡田: そうですね。

--- 自分達が最後に残る!という自信と不安とのバランスというか。

長村: 僕は自信ありましたよ。 2 人と比べてまだ心の余裕があったので。

--- 客観的になれた?

長村: はい。 他のプレゼンも全て見させてもらって、絶対自分達が一番になれるというのは思っていたので、ただもちろん不安はありましたけどね。 不安はありましたけど、 9 割 5 分くらいは勝てるという気持ちはあったので、不安は残りの 5 分くらいでした。

佐々木: もちろん、絶対に優勝する自信はありました。 でもいざ最後のところになると、動悸が激しくなってきて・・・

岡田: 動悸が激しいのは僕も同じでした(笑) 僕はプレゼンターだったので、一番客観視ができない立場だったというのもあって、一番この中では緊張していたと思います。 一番自信が無かったのも僕だったと思います。 でもそんな中で、自分でもかなり自信を持ってプレゼンができたので、今までの練習も含めて 10 割以上の力を出すことができたなと思ってます。

佐々木: 3 人共通の部分は、動悸ですね。

全員: (笑)

長村: あんな経験なかなかできないね。

■ 優勝後の反響は?

--- コンテストに優勝した後の反響はあったでしょうか。

岡田: まず、帰り道に電話がかかってきたりとか。

--- あ、そう!?

岡田: ツイッターで実況中継されていたので。

佐々木: あれがすごく良くて。

岡田: 友人から「おめでとう」と電話がきました。 他には先生に報告して。 あまり褒めない先生なんですけど、「快挙です!」と速報でみんなにメールを回していただいて。

佐々木: 自分の周りの人からの純粋な「おめでとう」という言葉が嬉しかったですし、「本当に優勝するとは思っていなかった」という人も中にはいて、やっと認めてもらえたんじゃないかな、というのもありますね。 でもまだ道端で声をかけられたりする事は無いです。

全員: (笑)

長村: モテるまではいかなかったな。

佐々木: 優勝したらモテると思ってたんです ! だって、日本一ですよ ? モテると思ってたんですけど、一切モテないですね・・・

岡田: 知り合いにしか声かけられなかったな。 でもほんまに周りの人にはすごく反響が大きくて、その後コンテストブームみたいなのが若干研究室の中で起きて、みんなも他のコンテストにチャレンジしてみたりという事が起きたり。 後輩達も来年出ると言い出したりとか。

佐々木: 周りに及ぼした影響というのは、「僕達もできるんだ!」と思ってもらえるきっかけになれたというのは僕ら的にも嬉しい事だなと思います。

--- それってもう次の質問に入ってるんだけど(笑) 優勝して良かった点。

岡田: それに加えると、親に感謝ということですかね。

--- ご両親も喜んだ?

岡田: そうですね、「トロフィーを持って帰ってきてくれ」とか。 実際は重かったので持って帰らなかったんですけど。 写真もファイリングして飾ってありました。

長村: ちなみに僕はその日に親にコンテストに行くっていう事を言って、それまで何も言っていなかったので、その日に出場するって言って、「がんばってくるわ」と出て行って、トロフィーを持って帰ってきたというので、親はよくわかってない感じでしたが(笑) 喜んでましたけどね。

佐々木: 感謝の気持ちでいっぱいですね。コンテストに出るにあたって、大変だったこととかお話させていただいたんですけど、その時に心が折れそうになる事や、体的にもしんどい時期というのが無かったと言ったら嘘になるんですね。 その時に友人であったり、母親、父親とかが「がんばれ」というその一言だけでいいですし。 という風に、かけてくれるんですね、声を。 そういう事を実感できた期間というのは非常に貴重な経験だったんじゃないかなと思います。 応援してくれている人がいる。 決して 3 人だけで勝ち取ったものじゃない、というのはあります。 だからトロフィーと賞状は研究室に置いています。 絶対に岡田さんの家には渡しません(笑)

岡田: いいよ。持って帰るの重いから(笑)

佐々木: 色んな人のあたたかみを感じました。

■ さいごに、将来の夢を

--- 将来の夢は何ですか?みなさんそれぞれ。

インタビュー風景

長村: 僕はたぶん他とは違うと思うんですけど。 わりと地元に帰って。 若いうちは色々チャレンジしていきたいと思うんですけど、最終的には地元を良くする、地元を変えていくような仕事を。 漠然としてますけど。 方法というのは色々あると思うんですけど、政治家だったり公務員だったり、ITの力を生かしてというのもありますけど、育てていただいた親であったりするところに還元できるようなアプローチをする事が最終的な夢です。

岡田: ・・・難しいですけど。 漠然とした夢ですが。 色々パターンを妄想して、ひとつには決められないですけど、とりあえず夢としては、ITの世界にきたので、ITの知識を学んでそれで何かしたいというのは大元で。 その結果としてどうなるかというのはまだ決めていないです。 あとは夢としては外国に出てみたいというのはあります。 外国に出て他の世界を見てみたいというのはありますし、京都が好きなので、地元は違うんですけど(笑)、京都が好きで同志社に来たというのがあって、将来的には京都でITの仕事ができたらなという風には思っていますし、まあ色々です。基本はITを。

佐々木: じゃあ最後に僕。 これはずっと思っている事なんですけど、世界を変えたいです。 実際この OSO システムでも世界と言わなくても日本を変えられると僕は信じています。 これが製品化されて、OSO というサービスが展開されて、みんなが感動したら押してチャンスが生まれて、感動を記録して皆で共有する、それがひとつのきっかけとなって色んな SNS サービスにつながるもよし、そのようなチャンスが生まれるというのに僕は期待しています。 というのが OSO というシステムに対する僕が込めた思いです。 これからもそういう世界を変えるような事をしたいというのが僕のコアとなる部分にあります。 何をするということは具体的に無いんですけど、とにかく変えたいというのが夢です。 他の 2 人よりはカッコイイ夢です。

全員: (苦笑)

長村: カッコよさとか無いから。それ言っちゃう時点でダメ。

佐々木: 世界を変える、です。

--- 最後に大きな夢を語っていただいてありがとうございました!




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