[オージス総研の本]


はじめて学ぶ UML [実践問題集]

(株)オージス総研 竹政 昭利 著
ナツメ社 2,310 円 (税抜き 2,200 円)
ISBN4-8163-3655-9

UMTP モデリング技能認定試験 L1 レベル対応

目次
はじめに

目次

Chapter1 オブジェクト指向の基本概念
Chapter2 ユースケンス図
Chapter3 クラス図
Chapter4 シーケンス図
Chapter5 コラボレーション図
Chapter6 ステートチャート図
Chapter7 コンポーネント図
Chapter8 配置図
Chapter9 UML 共通の要素とアクティビティ図
Chapter10 複数の図の関係
Chapter11 モデリング問題
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『はじめに』より

UML ( Unified Modeling Language )の有用性が認知されるのに伴って、2000 年頃から UML に関する書籍が数多く出版されるようになりました。しかし、短期間に多くの書籍が登場したために、UML を知ろうとする人達にとってはどの本を選ぶべきか迷うような情況が発生していました。そこで 2002 年 12 月に初学者の方々を対象とした教科書として『はじめて学ぶ UML 』を上梓させていただきました。
それから 1 年余りが経過しましたが UML を取り巻く情況は大きく変化しつつあります。

1 つ目の変化は、UML のバージョンアップです。2003 年には UML1.5 が登場しました。最新バージョンである UML2.0 についても 2004 年には正式リリースが予定されており、内容についてもほぼ明らかになってきています。

2 つ目は、UML の試験制度の変化です。
オージス総研が実施していた UML 技術者認定制度は加速度的に受験者、合格者を増やし、2003 年 10 月には合格者が約 7 万人にのぼりました。しかし UML の普及に伴い、UML の表記一般の知識から、UML をどう使っていくか(モデリングしていくか)という技能が重視されるようになってきました。こうした流れを受けて UMTP ( UML モデリング推進協議会)が誕生し、UML 技術者認定制度も、よりモデリング技能を重視した UML モデリング技能認定試験として新しく生まれ変わりました。(※巻末に説明があります。)

このようにモデリング技能重視の方向が明確になってくると、UML 技能習得のステップとして実際に UML を読み解くことができるようになる "教科書" に加えて、より実践的にモデルの妥当性を判断できるようになるための " 問題集 " が必要になってきました。『はじめて学ぶ UML 実践問題集』はその " 問題集 " に対応します。

本書は UMTP の UML モデリング技能認定試験の L1 レベルに対応しています。問題項目名に ∽ ( アドバンス ) ∽、( ∽アドバンス ) が付いていないものは科目 T1 に相当します。こちらは UML でモデリングを行う上での、前提知識を問うものになっています。問題の項目名に ∽ ( アドバンス ) ∽ および ( ∽アドバンス ) が付いてるところについては、科目 T2 に相当します。これはモデリングの入門レベルになります。
本書の 1 章はオブジェクト指向の基本概念についての問題です。2 〜 8 章は、ユースケース図、クラス図、シーケンス図、コラボレーション図、ステートチャート図、コンポーネント図、配置図など UML の代表的な図(ダイアグラム)とその要素についての問題を集めています。9 章はアクティビティ図など UML の図とその要素について、10 章はクラス図と相互作用図、クラス図とステートチャート図など UML の複数の図の関係についての問題です。11 章はモデリングの問題を集めています。またモデリングに関する問題については、2 〜 10 章の中にもあります。

1 つの章は、演習問題と実践問題で構成されています。 演習問題では典型的な問題を取り上げじっくりと解説しています。ここでは知識の確認と整理を行ってください。
実践問題ではいろいろな問題を集めてあります。ここでは数をこなすことで自分の理解度を把握し、知識を定着させてください。

最後に、本書を出版するにあたり、協力および便宜を図って頂いた社内外の方にこの場を借りてお礼申し上げます。

2003 年 12 月 竹政 昭利

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