濱井です。
2002/05/10 15:44:45 +0900に***********@******.*******.**.**さんが送られた
メールに関する返信です。
>私の理解している限りソフトウェア工学とは、
>『ソフトウェアを開発する際の体系だった方法・手段』
>を意味しているはずです。
『ソフトウェアを開発するための体系的な知識の集合』という方が適切だと
思います。
ソフトウェア工学の様々な知見は、必ずしも充分に正しさが立証されたもの
ではありません。
工学では提唱した仮説が客観的に立証できることが重要です。ある方法や
手段が、未発見のものを含めて最良であることは一般に証明できません。
「するべきこと」が最良であることが通常、立証できません。
また、体系だてようとすればするほど、仮説や論理の誤りが入る確率が高く
なります。
体系だった方法や手段は、断片的な知識に比べて正しさを検証し難く、
主観的になりやすくなります。工学的というより、宗教的・イデオロギー的な
性格を帯びてきます。
># 個人的にはオブジェクト指向はまだ完全に体系だっているとは思えません。
># その意味ではOOはソフトウェア工学以前なのかもしれませんが。
体系だっていないからこそ、間違った仮説や論理が入り込む余地が少ないの
です。