UMLモデリングカフェ第15回：おせちをモデリングする（読者解答モデル）

モデリング

読者の皆様から、たくさんの解答モデルを頂きました。ありがとうございました。こちらのページでは、残念ながら本文で紹介することができなかった解答モデルを記載します。オブジェクトの広場メーリングリスト等で意見交換していただければ幸いです。

読者解答1：松田政博様

コンセプト
おせちのお重とその中に詰められている料理について、おせちを用意する人の視点でモデリングを行う。用意する人の視点とは、おせちを構成するお重、料理そのものと、それらにつけられた人の願いを表わしている。
- 通常は五段重のおせちが基本であるが、今回は三段重のおせちを表現する(つまり、全てのお重には必ず一つ以上の料理が詰められている。五段重の場合は空のお重がある)。
- お重は、上下一列に三段となっている。
- 各お重は、詰められる料理ごと分類が分かれている。したがって、料理からどのお重に詰められているかがわかる。
  - 一の重：祝い肴、口取り
  - 二の重：酢のもの、焼きもの
  - 三の重：煮もの
- 各料理には、人の願いが込められているものといないものとがある。
モデル
- クラス図
  
  図 2-1 りんりん様の解答モデル - クラス図
- オブジェクト図
  
  図 2-2 りんりん様の解答モデル - オブジェクト図
感想
- 難しかったところ
  - どのお重を開ければ、その料理にたどりつけるか。
- モデルについて自己評価
  - 前回のフロアのモデリングと似たようなコンセプト/モデルしか思いつかなかったので、50 点。

コンセプト
- おせち料理の構成をモデリングする。
  - おせち料理は、様々な料理が詰められた重箱が複数重ねられた構成をしている。
- 料理に込められた願いをモデリングする。
  - 料理には、最低ひとつ以上の願いが込められている。
モデル
- クラス図
  
  図 3-1 大元聡様の解答モデル - クラス図
- オブジェクト図
  
  図 3-2 大元聡様の解答モデル - オブジェクト図
感想
- 難しかったところ
  コンセプトに悩みましたが、結局シンプルなものにしました。
- モデルについて自己評価
  コンセプトがシンプルなので、モデルもシンプルになったと思います。75 点。

コンセプト
- おせちの入れ物は重箱に限定する。
- 同じ料理は、複数の重をまたがない。
- 1 つの重に料理は複数品目入れる。
- 重箱のどの重に何の料理が入るかは分からない。
- 重箱は 2 段以上からなる。
- 重の中のおせちは食べてなくなることもある。
- 料理する人、食べる人は表さない。
モデル
- クラス図
  
  図 4-1 summer season 様の解答モデル - クラス図
- オブジェクト図
  
  図 4-2 summer season 様の解答モデル - オブジェクト図
感想
- 難しかったところ
  - 重箱、料理以外のクラスがなかなか思い浮かばない所。
- モデルについて自己評価
  - 多重度など考えながら行えたので、良かったです。

コンセプト
一般的なおせち料理を物理的にモデリングする。
- おせち料理の段数は 3 ～ 5 段。
- おせち料理は入れ物(お重)も含めておせち料理とみなす。
- 雑煮、お屠蘇はおせち料理に含まない。
- 控えの重(元々何も入っていない)もおせち料理としてカウントする。
- おせち料理には以下の種類の料理がある。
  - 祝い肴、口取り、酢の物、焼き物、煮しめ
- 同じ料理を、重をまたがって配置することはない。
- 各段にどの種類の料理が入っていても良い。
モデル
- クラス図
  
  図 5-1 小さい大ちゃん様の解答モデル - クラス図
- オブジェクト図
  
  図 5-2 小さい大ちゃん様の解答モデル - オブジェクト図
感想
- 難しかったところ
  控えの重をどう扱うか迷いました。料理が詰められている重と分けたほうが良かったかもしれないです。
- モデルについて自己評価
  65 点

コンセプト
- 「願い」については、本質的なものでは無いと考えました。
- 各「重」の段にはコンセプトがあると思うのですが、「仕来り」「マナー」が分からないので、「とにかく料理が入っていること」と捉えました。
モデル
- クラス図
  
  図 7-1 岩沢正樹様の解答モデル - クラス図
感想
- 難しかったところ
  - 結局、本質が分からなくなっているところ。
- モデルについて自己評価
  - 今年最初ということで、7 点と採点します。

改定履歴：見た目のレイアウトを更新しました。(2021.7)