ObjectSquare [2003 年 11 月号]

[シリコンバレー放蕩(?)記]


シ リ コ ン バ レ ー 放 蕩 ( ? ) 記

- 第二回 ファッションチェック -

※ 今回の文章と本文中の画像には全く関係がありません.

みなさん,こんにちは.最近のカリフォルニア州パロアルト市近郊では,曇った日には最低 気温が華氏50度(摂氏10度)を下回る日もあり朝夕は肌寒さを感じていますが,みなさ まいかがお過ごしでしょうか.このくらいの季節になってくると洋服の購買意欲がくすぐら れるのは私だけでしょうか.洋服店の店頭には渋めの色合いが並び,夏の服よりも種類が増 えて選び甲斐がでてきます.そんな今回は,ファッションチェックと題して私が日ごろ感じ ている日米の服装への関心の違いについて書いてみたいと思います.

シリコンバレーの風景 唐突ですが私は洋服が好きです.洋服店の店内をうろつくのはもちろん,あれこれ悩んだ末 に買うのも好きです.ついでに,その日に着ていく服を朝選ぶのも好きです.そんな私は街 で見かける人々の着ている服をついつい観察してしまいます.当然こちらに来てもその癖は 直らず,相変わらず観察を続けています.こちらで街を歩く人々を観察していると,やはり 日米間の服装への意識の違いというものを感じます.まず,休日などに買い物などに出かけ る際の服装ですが,シリコンバレーの人々はものすごく手を抜きます.ほとんどの人は(涼 しくなってきた今でも)Tシャツに短パン,サンダル履きです.もしくはスラックスにT シャツ姿.これは年齢層には関わらず,若者も年配の方にも共通しているようです.アメリ カ人は服装にメリハリをつけるとよく聞きます.きちんとした服装をしなければならない場 面ではしっかりとおしゃれをし,そうでないときは手を抜くそうです.また,アメリカ人は 個性を尊重するので,「流行を追うことがおしゃれであるということではない」という意識 も日本と比較すると強いようです.もちろんこのような考え方は日本でも聞くことはありま す.しかし,どのくらいの人々がそう考えているのか,どれくらい強く考えているのかと比 較すると,アメリカの方がより多くの人がより強く考えているということのようです.

サンタクルーズの海 さて,そんな日米の服装感覚の違いとしてもう一つ考えてみたいのは,「ビジネスカジュア ル」と呼ばれる服装についてです.最近は日本でも一般的な言葉になってきたビジネスカ ジュアルとは,読んで字の如くビジネスシーンにおけるカジュアルな服装を指すようです. ここシリコンバレーでは,ソフトウェア関連のベンチャー企業のエンジニアを始めとして, 日系企業の駐在員の方々なども,仕事上の機会でお会いする方は大方このビジネスカジュア ルといえる服装をしています.このビジネスカジュアルと呼ばれる服装は,日本では比較的 若い世代の人にはあまり馴染んでいないという噂をよく耳にします.私の友人が務めている 日本のソフトウェア会社では,毎日の服装に何ら規定がないため,若い人を中心に服装の乱 れが気になるという話も聞きました.私が今までの経験を通して感じるのは,日米の(特に 若い世代の人たちの)間にある服装感覚の違いが,こうしたビジネスカジュアルへの馴染み 方の違いにも影響しているのではないかということです.

かく言う私も,日本で勤務している頃はビジネスカジュアルを少し敬遠していました.とい うのも,ビジネスカジュアルと呼ばれる服装が私の好みではなかったからです.しかし米国 に赴任してこちらでの環境に慣れるに従って,最近では違和感がなくなってきました.たく さんの人のビジネスカジュアルを観察しているうちに目が慣れてきて,ビジネスカジュアル の良さが分かってきたからではないかと思います.会社でビジネスカジュアルが浸透しない とお嘆きの方々,日本でも目が慣れてくれば定着していくと思います.全ての米国文化が日 本ですぐに受け入れられるわけではないので,慣れるまで待つか,日本流にカスタマイズす ることをお勧めいたします.

日本でもビジネスカジュアルが一般的になって,ソフトウェア技術者にとってより仕事がし やすい環境になるといいですね.

sigemoto


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