ObjectSquare [2004 年 12 月号]

[シリコンバレー放蕩(?)記]


シ リ コ ン バ レ ー 放 蕩 ( ? ) 記

- 最終回 総括 -

※今回の文章と本文中の画像には全く関係がありません.

みなさん,こんにちは.朝夕がやや肌寒くなってきましたが,如何お過ごしで しょう か.突然ですが,この『シリコンバレー放蕩(?)記』は今回を持って最終回となりま す.なぜなら,私が日本に帰国したからです.この記事の執筆も日本でしています.

この『シリコンバレー放蕩(?)記』は 第一回の記事でも宣言した通り,私のシリコンバレーでの雑感を書き散らかしてきま した.この最終回ではその総括として,約一年半のシリコンバレー生活で思ったこと,学 んだことを書いて,連載のまとめとしたいと思います.

まず私がこの一年半で学んだ一番大きなことは人間の強さです.こう書くと,とても大き な話をしそうに聞こえますが,何のことはありません.こんな私でも成長はするのだなと いう話です.私は基本的に変化を嫌う人間でして,環境に慣れるのに時間がかかります. また,自分で事の成り行きが予想できない状況に身を置くことが嫌いでした.非常に情け ない話ですが,私はアメリカで生活するまで,例えば知らないレストランに一人で入ると いうことでさえ,いちいち躊躇していたのです(そしてほとんどの場合はレストランに入 らず食事を諦めます).しかしアメリカに行けば,全てのレストランが「知らないレスト ラン」に該当するわけで,一人で入れないなどと悠長なことは言っていられないのです. これはほんの些細な例ですが,苦手だったことや自分には無理だと最初から諦めているよ うなことを克服していくうちに,人間って強いなと思ったのです.どこでもというわけで はありませんが,今の私なら大抵のところで生きていける程,強く(図太く)なったと思 います.

次は人間関係の影響の大きさです.そんなことはとっくに気付いて生活やお仕事をしてい る方も多いでしょうが,これまた情けない話,私はほとんど気付いていませんでした.し かし,米国での上司や,仕事でお世話になった方々,私生活で出会った人々が私に与えて くれた影響は本当に大きく,私がなんとか米国で仕事をし,無傷で日本に帰ってこられた のもこの方々のお陰だと思っています.本当に.

ここまで読んでくださった方は「そんなことは分かっているよ.もっとレアな情報を書け よ.」とお思いのことでしょう.ですが,私がここで提供できる情報はこれに尽きます. 当然,米国という言葉も文化も違う国で暮らし,仕事をしていくのに,いろいろ気付いた ことや感じたことは他にもたくさんあったと思います.ですが,私にとってはそれらより も,ここに書いたことの方が重要でした.シリコンバレーの美味しいラーメン屋さんの情 報などは,また別の機会にお教えできるといいのですが.

なんだか書いていることが道徳の時間に聞かれそうな内容になってしまいました.小学生 のころに道徳の授業を真面目に聞いていなかったから,今頃になって気付くという破目に なったのでしょうね.

ヨセミテ国立公園での記念写真 更に,最終回ということで,今までみなさんからのコメントが一番多かった第二回のビジ ネスカジュアルについて追記しておこうと思います.多くの方から「ビジネスカジュア ルとは何ですか」という質問を頂きました.言葉自体の意味は,以前にも書いたとおり 「ビジネスシーンにおけるカジュアルな服装」なのでしょうが,具体的にどのような服装 がビジネスカジュアルであるのかということは,はっきり言ってしまえば曖昧です.感覚 的には,清潔感があって相手に不快感を与えないものという感じでしょうか.もちろん ビーチサンダルやショートパンツは清潔感があってもダメでしょうけれど.一例を挙げる と,きれいな感じのチノパンに明るめの色のシャツを着て,裾をズボンの中に入れていれ ば誰も不快だとは言われないような気がします.少なくとも私は不快ではありません.
ただこういうことは,明確にルールを作ることは無理な話ですし,そもそも意味のないこ とだと思います.多くの企業で当たり前になっているスーツにしても,真っ白なスーツを お客様とのミーティングに着る方は少ないでしょう.何色なら問題ないのかという明確な ルールも作れないのではないでしょうか.
ということで,結論としては「常識的な範囲で考えて,ビジネスでも使えるカジュアルな 服」ということになりそうです.みなさんの疑問にお答えできているでしょうか.

最後になりましたが,ソフトウェアに何ら関係のない駄文を読んで頂いたみなさん,辛抱 強く記事を待ってくれた編集部のみなさんにこの場をお借りしてお礼を言いたいと思いま す.約一年間お付き合い頂き,本当にありがとうございました.

sigemoto


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