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[JavaOne 2001 Japan 特集]




「JavaOneパビリオン参加報告(組込み系)」



私は28日に少しばかりJavaOneパビリオンを回ってみました。初日の昼過ぎということもあり、まだ人出はそれほど多くは感じませんでした。私は、6月に開催された米国のJavaOneの方にも参加させていただきましたが、そちらと比べると人口密度は半分から3分の2程度といったところでしょうか?若干静かな印象を受けました。直前になってパビリオンのみのパスが用意されたものの、最近の各社の状況からすると参加費10万円強のお金はなかなか出してもらえないというところでしょうか?


ところで、今回の JavaOne の全体的な雰囲気や造りは、米国のJavaOneに参加されている方は皆さんお気づきと思いますが、ブースのデザインなど、米国で使ったものをそのままもってきたという感じです。これは、パビリオンに限ったことではなく、セッションでもいくつかは米国でのセッションの翻訳になっていました。実際、私が参加した「TS-2425 Java技術を利用した効果的なプログラミング」も、米国でも人気があったセッションであり、日本語で再現したものだということでした。
また、参加証と引き換えに受け取る資料のデザインもほぼ同じで、もらえるグッズも同ものでした。在庫が結構あまってたのかな...などと余計な考えも浮かびましたが、個人的には、米国のJavaOneのイメージをそのまま継承しており、無駄が無くて良いのではないかと思いました。


さて、今度は出展内容についてですが、JavaOneパビリオンでは、総勢で100社強の企業が出展したようです。エンタープライズ系と組込みと特に偏りなく展示されていたように思います。個人的には、組込み・モバイル向けのRDBを担当していることもあり、NECブースで展示されていた、J-フォンの携帯電話が一番印象的でした。なぜなら、我々の扱っている製品であるPointBase(※100% Pure Java RDB)が搭載されていたからです。日本の携帯電話でもとうとうRDBが動くようになりました。
携帯電話といえば、NTTドコモ、J-フォン、KDDIのキャリア3社がそろってプラチナスポンサーで出展しているのも印象に残りました。噂では、出展費用はかなり高額と聞きますがさすがです。
で、私は個人的な背景もあり、どちらかというと組込みJava方面の方が興味があるのですが、そういう意味では、様々なハードウエアが展示されているのが目に付きました。

製品ブース


例えば、NTTドコモでは、Cmode(シーモ)が紹介されていました。小銭がなくても携帯で缶入り飲料が買える自動販売機です。また、富士通ブースにも自販機がありましたが、こちらはpico-javaIIのJavaChip搭載とのことでした。他のハードウエアとしては、CYBERONIX INC. ブースで、小さなベルトコンベア上でカプセル状のものが運ばれているのを見かけました。聞くところでは、これも運搬経路などをJavaで制御しているとのことでした。でも、一番目に付いたのはeGasStation ブースにあった、ガソリンスタンドの給油機かもしれません。
ここは、本当にJavaOne会場だろうかと一瞬疑いました。


パビリオンを回った感想としては、組込みにおいても徐々にですが、Javaは浸透しつつあるかなという印象を受けました。

(べに)


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