ObjectSquare [2013 年 5 月号]

[技術講座]


IEEE Software January/February 2013 目次と要旨(日本語訳)

翻訳:オブジェクトの広場

IEEE Software Jan./Feb. 2013号の特集は、「ソーシャルネットワーキングを通じてソフトウェアコミュニティーを築く」です。 ソーシャルネットワーキングの技術者の採用への利用とか、GitHubなどを介した開発者の連携などの記事が掲載されています。



IEEE Software

私たちの使命: 先導的なソフトウェアの実践者のコミュニティを作ること.

IEEE Software 誌は迅速な技術の変化についていかなければならない思慮深い開発者やマネージャーに対して先進的なアイデアや専門家の分析,確かなアドバイス,思慮深い洞察を提供します. ソフトウェアの理論を実践へと翻訳するオーソリティです.

January/February 2013 (Vol. 30, No. 1):ソーシャルネットワーキングを通じてソフトウェアコミュニティーを築く (Building Software Communities through Social Networking)

謹んでIEEE Software January/February 2013 (Vol. 30, No. 1) 号の目次と要旨をお送りします. 各号では無償の記事(英語)やポッドキャスト(英語)がいくつか提供されており, それらは要旨の下のリンクから入手することができます. 残りの技術的な記事を入手するために, 英語の印刷版[www.computer.org/subscribe/sw-jp], またはデジタル版[www.qMags.com/ISW/jp]を購読することができます. お問い合わせは, 編集長であるBrian Brannon (bbrannon@computer.org)宛てに電子メールでお願い致します.

目次

編集長より (FROM THE EDITOR)

ソーシャルネットワーキングにおける人的要素 (The Human Element in Social Networking)

Forrest Shull, Fraunhofer Center for Experimental Software Engineering

IEEE Softwareの編集長であるForrest ShullがNation of NeighborsというSNSサイトに関するBen Schneiderman氏とのインタビュー及びInternational Children’s Digital LibraryについてAnne Rose氏とのインタビューと, ボランティアを歓迎し, それにより継続的に確実に成功するための方法について両サイトから得られた教訓を論ずる.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/01/mso2013010002.html

レター (Letters)

好プレーをする (Playing Nice)

Dale Gaumer氏がLinda Rising のIEEE Software September/October 2012号の“なぜ我々すべてがうまくできないのか(Why Can’t We All Play Nice)?というタイトルのコラムに返答し, 1つのプロジェクトの成功に上司や同僚の能力や才能が影響を及ぼしうる例を提供している. Chris Morris 氏は自身の人間の遺伝子に関する発言を明確にするためにLinda Rising のコラムに返答している.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/01/mso2013010007.html

洞察:ソフトウェア再利用 (Insights: Software Reuse)

サイバー大型ごみ収集機 ダイビング:より少数のために新たなソフトウェアシステムを作る (Cyber Dumpster Diving: Creating New Software Systems for Less)

Ian Gorton, Pacific Northwest National Lab

最近の科学ソフトウェアの幅広さと複雑さには怖気づく. 視覚化のために世界で最大級のスーパーコンピューターで動作する大きく並列化されたシミュレーションやどんどん増えていく, 複雑なデータ収集を管理するユーザー支援環境において, ソフトウェアエンジニアの課題は実際に多い.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.5

コンピューティングについて (On Computing)

偉大で恐ろしいオズ (The Great and Terrible Oz)

Grady Booch, IBM

コンピューティングは人間の経験のすべての側面を変化させている. この技術を作りだしたものとして, 我々は複雑なコンピューティングの仕組みをどんどん見えなくする相手である一般社会にどのような義務を負っているのだろうか?
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/01/mso2013010014.html

要求 (Requirements)

我々の要求を見守る (Monitoring Our Requirements)

Neil Maiden, City University London

ほとんどの人達は要求をプロジェクトの開始時に扱うものと考えている. より賢明な、その他の人達は, プロジェクトの終盤に向けて要求への準拠をテストするという役割も認識している. しかし, システムの寿命を通じてシステムが継続的に要求を満たすかを見守るために, システムが使われている間に要求が果たす積極的な役割を認識している人達は少ない.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.10

現実的なアーキテクト (The Pragmatic Architect)

イノベーションの再考 (Innovation Reconsidered)

Frank Buschmann, Siemens Corporate Technology

“イノベーション”と”イノベーティブなアーキテクチャー“はソフトウェア工学で広く良く取り上げられる話題である. それでも, この2つの言葉の両方ともがその本当の意味ではなく個人的な興味に従って解釈されるため, これらの言葉の意味は受け取る人によって異なるようである. そのため, アーキテクトが適切な設計判断を行ったり, プロジェクトの利害関係者に意図したメッセージを伝える必要がある場合には, 自分達のプロジェクトの文脈で”イノベーション”が何を意味するかをはっきりと理解することが不可欠である.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.9

インパクト (Impact)

エアバスのキャビンソフトウェア (Airbus Cabin Software)

Stefan Burger, EADS Innovation Works
Oliver Hummel, Karlsruhe Institute of Technology
Matthias Heinisch, Airbus Operations GmbH

最近の航空機は, 明らかに大量のソフトウェアを持つ複雑で取り扱いに注意が必要なシステムである. 本コラムで, 著者らは様々なエアバスの旅客機のキャビン制御ソフトウェアの責務とソフトウェア規模の増大を示すことでこのソフトウェアの複雑さを定量化する.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.2

ゲスト編集者の導入 (Guest Editors’ Introduction)

ソーシャルネットワーキングを通じてソフトウェアコミュニティーに橋渡しする (Bridging Software Communities through Social Networking)

Andrew Begel, Microsoft Research
Jan Bosch, Chalmers University of Technology
Margaret-Anne Storey, University of Victoria

過去10年間に渡り, ソーシャルネットワーキングの出現によりソフトウェアがどのように使われ, 設計され, 開発されるかという状況が根本的に変わった. それはソフトウェアの利害関係者のコミュニティーが意思疎通を行い, 連携し、教訓を学び, 互いに協力する方法も広げた. この特集のゲスト編集者が自ら選らんだ現場と記事を記述する.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/01/mso2013010026.html

ソーシャルネットワーキングを通じてソフトウェアコミュニティーに橋渡しする (Bridging Software Communities through Social Networking)

ソフトウェア開発における隠れたソーシャルコミュニティーを見えるようにする (Uncovering Latent Social Communities in Software Development)

Damian A. Tamburri, VU University Amsterdam
Patricia Lago, VU University Amsterdam
Hans van Vliet, VU University Amsterdam

ソフトウェア開発はまずますグローバルな舞台において開発者コミュニティーにより行われるようになってきている. 開発の成功にもたらすための1つの方法は,集合的な, 連携に関する潜在力を利用するようにこれらのコミュニティーを見えるようにし,調和させることである. 提案された決定木はこれを実践者が行うことを支援しうる.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2012.170

GitHub における透明性を利用する (Leveraging Transparency in GitHub)

Laura Dabbish, Carnegie Mellon University
Colleen Stuart, Carnegie Mellon University
Jason Tsay, Carnegie Mellon University
James Herbsleb, Carnegie Mellon University

新世代の開発環境は, ソーシャルネットワーキング機能を柔軟で分散したバージョン管理と融合することでコミュニケーションと連携に関する過激なアプローチを取っている. これらの透明な作業環境を通じて, 人々, リポジトリー, 開発作業, それらの履歴は即座かつ容易にすべてのユーザーに見える. 開発者はこの豊かな情報を解釈して, 有用なリソースを見つけたり, 人々とのつながりを持ったり, 技術的な問題を解決したり, 自分達の学びの機会を改善したりするスキルをすぐに獲得する. 本記事では, そのような環境の1つであるGitHubを定性的に研究した結果を示す. 透明性によりGitHubを使っている開発者がどのようにプロジェクトを管理し,依存性により効果的に対処し, コミュニケーションの必要性を減らし, 自分達の注意が必要なことを見つけ出すのかを記述する. 透明性は銀の弾丸ではないが, このアプローチは協調と連携を改善するために非常に有望である.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2012.172

ソーシャルウェブ上の技術的な候補者を評価する (Assessing Technical Candidates on the Social Web)

Andrea Capiluppi, Brunel University
Alexander Serebrenik, Eindhoven University of Technology
Leif Singer, Leibniz Universitat Hannover

ソーシャルウェブは, ソフトウェア開発者に関する包括的かつ公的に入手可能な情報を提供している. 彼らは, オープンソース・プロジェクトの貢献者として, または, ソーシャルネットワークサイト上の弱いつながりを維持する専門家として, あるいは, 知識共有サイトへの積極的な参加者として知られているかもしれない. これらのシグナルは, 集約され, 要約されることで, 潜在的な候補者の個人プロフィールを定義するために使える可能性がある. 求職者達がたとえ正式な学位を欠いていたり, キャリアパスを変更しようとしている場合であっても, オンラインでの貢献を通して, 潜在的な雇用者はそれらの求職者達を定性的に評価できるかもしれない. 一方で, 開発者達は, 世界中のユーザーと何を共有するかを決定するときに, ウェブの公共性, そして, 公開されている情報が利用される可能性を認識している. 開発者の中には, 技術資格やソフトスキル, または, 自分の評判について公開されているシグナルを, 自分に有利に働くように操作しようとする人すらいるかもしれない. 技術職向けの候補者をウェブ上で評価することは, 採用担当者や伝統的な選考手続きに対し, 課題を提示する. 最も真剣に取り組まなくてはならないのは, 提供されているシグナルの解釈である. 私達は, 徹底的な議論を通じて, ソフトウェアエンジニアと採用担当者向けに, シグナルから価値と問題点を読み取るためのガイドラインを提案し, また, 候補者の特性やスキルを評価するために使用する指標を提案する.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2012.169

インタビュー (Interviews)

ソーシャルネットワーキングとソフトウェア開発の出会い:GitHub, MSDN, Stack Exchange, TopCoderの観点 (Social Networking Meets Software Development: Perspectives from GitHub, MSDN, Stack Exchange, and TopCoder)

Andrew Begel, Microsoft
Jan Bosch, Chalmers University of Technology
Margaret-Anne Storey, University of Victoria

成功している多くのソフトウェア企業は, 自らが提供するサービスや製品を改善する1つの手段としてソーシャルネットワーキングを用いている. 今日のソフトウェア開発の世界でソーシャルネットワーキングが果たしている役割を理解するために, 成功している企業4社のリーダーに半構造化されたインタビューを実施した: GitHubのマーケティングを管理している技術者であるBrian Doll氏; マイクロソフトで主グループプログラムマネージャーであるDoug Laundry氏; Stack Exchange社でエンジニアリング担当副社長であるDavid Fullerton氏; TopCoder社の社長兼業務最高責任者であるRobert Hughes氏である.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.13

ソフトウェアテスティング (software testing)

GUIのテスティングカバレージを改善するためにミューテーションを使う (Using Mutation to Enhance GUI Testing Coverage)

Izzat Mahmoud Alsmadi, Yarmouk University, Jordan

自動化されたモデルベースのテスティングプロセスの事例により, ソフトウェアテスティングのカバレージを改善する一般的なテクニックとしてミューテーションテスティングを組み込むことの実現性を示す.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2012.22

プログラミングツール (programming tools)

ゴーストとともにプログラミングする (Programming with Ghosts)

O. Callau, Univ. of Chile, Santiago, Chile
E. Tanter, Univ. of Chile, Santiago, Chile

ゴーストは統合開発環境での利用に基づき, 自動的で非破壊的な具体化を通じてインクリメンタルなプログラミングをサポートする未定義の存在である.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2012.49

証拠の声 (Voice of Evidence)

経験的な証拠を文脈化する (Contextualizing Empirical Evidence)

Tore Dybå, SINTEF

エンピリカルソフトウェア工学の研究に文脈がどのような影響を与え, 経験的な証拠をより良く文脈化するかの概要で, ジャーナリズムの”5つのW:何を(What), 誰が(Who), どこで(Where), いつ(When), なぜ(Why)“を回答する文脈上のフレームワークを提案する.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.4

ソフトウェア技術 (Software Technology)

テストの自動化 (Test Automation)

Davide Di Ruscio, Ludovico Iovino, and Alfonso Pierantonio, Universita degli Studi dell’Aquila

テスティングは, 可能な限り早く重要な欠陥を見つけることを目指した破壊的な作業である. コストを削減し, 高い回帰を確保するために自動化が必要になり,それにより決められた品質を納品する. 本記事は, テストの自動化のための技術をレビューする.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.15

商売道具 (Tools of the Trade)

宣言的であることの重要性 (The Importance of Being Declarative)

Diomidis Spinellis, Athens University of Economics and Business

宣言型プログラミングスタイルは, どのようにタスクを実行するかではなく, あなたがプログラムに何をさせたいかに焦点を当てる. 実装の詳細を回避することにより, よく書けた宣言型のコードは, 簡単に理解し, 修正し, メンテナンスすることができる.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.18

ご意見箱 (Sounding Board)

工学をソフトウェア工学教育に注入する (Putting the Engineering into Software Engineering Education)

Jeff Offutt, George Mason University

20年間の教育と研究経験に基づき, 著者がソフトウェア工学の教育について自身の評価を提供する. 我々の影響を増やし, 信用を得て, 最終的には若手の訓練の成功と認識を確保するためにどのようにコンピューター科学から収束しなければならないかについての推奨を提供するための分析を構築する. 著者のメッセージの背後にある鍵は, 本当のエンジニアリング分野にならなければならないということである.
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/MS.2013.12



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