ObjectSquare [2014 年 1 月号]

[技術講座]


IEEE Software September/October 2013 目次と要旨(日本語訳)

翻訳:オブジェクトの広場

IEEE SoftwareのSeptember/Octobert 2013号の特集は、前号に引き続いて「ソフトウェア分析学」です。 今号では、ソフトウェア分析を様々な規模の企業やオープンソフトウェアコミュニティーで活用している取り組みに関する記事が掲載されています。 あとアジャイル開発関係では、大学の標準カリキュラムに準拠させるための取り組みや創造性を促すテクニックとの組み合わせなどの記事が掲載されています。



IEEE Software

私たちの使命:先導的なソフトウェアの実践者のコミュニティを作ること.

IEEE Software 誌は迅速な技術の変化についていかなければならない思慮深い開発者やマネージャーに対して先進的なアイデアや専門家の分析,確かなアドバイス,思慮深い洞察を提供します. ソフトウェアの理論を実践へと翻訳するオーソリティです.

ソフトウェア分析の多くの顔 (The Many Faces of Software Analytics)

謹んでIEEE Software September/October 2013 (Vol. 30, No. 5) 号の目次と要旨をお送りします. 各号では無償の記事(英語)やポッドキャスト(英語)がいくつか提供されており, それらは要旨の下のリンクから入手することができます. 残りの技術的な記事を入手するために, 英語の印刷版[www.computer.org/subscribe/sw-jp], またはデジタル版[www.qMags.com/ISW/jp]を購読することができます. お問い合わせは, 編集長であるBrian Brannon (bbrannon@computer.org)宛てに電子メールでお願い致します.

目次

編集長より (FROM THE EDITOR)

定数のみが変わっている (The Only Constant is Change)

Forrest Shull, Fraunhofer Center for Experimental Software Engineering

IEEE Softwareの編集長であるForrest Shullが雑誌の最近の編集ボードミーティングと, そのグループで持ったリファクタリングや再構築, 技術的負債, 測定, クラウドコンピューティング, ユーザーエクスペリエンス, 効果的なプロジェクト管理を含んだソフトウェア開発の今後についての議論について論じる. さらに, 彼は, スマートデータサイエンスとIEEE Software により選定されたInternational Conference on Software EngineeringのSoftware Engineering in Practice 賞を中心に最近開催されたSoftware Experts Summit 2013を紹介する.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050004.html

洞察:キャリア開発 (Insights: Career Development)

アーキテクトは如何にして生みだされるか? (How Are Architects Made?)

Bett Correa, Verizon

どうしたらアーキテクトになれるかという内部の情報を求めているすべての読者にとって, あなたはまさにうってつけの場所に来たのである. ここに自分自身が学んできたことを共有してくれた1人のE2Eアーキテクトの発展の実話がある. ここにははっきりとした洞察がある. 彼女がアーキテクトになれたのは単にドメイン知識や技術スキルだけではなく, コミュニケーションや学習にも依るところだと述べている. ― Linda Rising, 副編集者
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050011-abs.html

コンピューティングについて (On Computing)

可能性の物語 (The Stories of Possibility)

Grady Booch, IBM

将来の世代が決して経験しないことが3つある: つまり, 書籍の匂い, コンピューターの音, プライバシーの聖域である. これらの人間の考察は, すべてコンピューティングの意図しない結果である.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050014.html

要求 (Requirements)

隅石について考える:アーキテクチャー上重要な要求の戦略的な追跡可能性 (Thinking about Quoins: Strategic Traceability of Architecturally Significant Requirements)

Jane Cleland-Huang

アーキテクチャーの劣化は重要で長く存続するソフトウェアシステムに共通の問題である. アーキテクチャー上重大な要求を識別し, それらの要求のアーキテクチャー判断を経由したコードへの追跡リンクを設けることで, 変更の保守の間も開発者に土台となるアーキテクチャー判断を伝え, コード品質を保つことを支援することができる.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050016.html

商売道具 (Tools of the Trade)

差異デバッギング (Differential Debugging)

Diomidis Spinellis

うまく動作するシステムと, バグのあるシステムとがどちらも存在している状況に置かれることはよくあることである. 問題の根源に向かって, 動作する既知のシステムと, バグのあるシステムを比較することで, 差異デバッギングが手法として役に立つ場合がある. 差異デバッギングの適用にはいくつかのステップがあり, ログファイルを見たり, 必要に応じてログの語数を高く設定したりといったことが含まれる. もし, 対象のシステムが十分に詳細なロギング機構を提供していなかったとしても, OSへの呼び出しやネットワークパケットを追跡するツールによって, ランタイムの振る舞いを明らかにすることができる. また, システムが運用されている二つの環境を注意深く比較することも可能である.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050019.html

ソフトウェア技術 (Software Technology)

モバイルウェブアプリ (Mobile Web Apps)

Nicolas Serrano, Josune Hernantes, and Gorka Gallardo

10億人以上もの人々にとってスマートフォンが主要な携帯端末となり, モバイルウェブアプリは技術的にも商用的にも必要不可欠になっている. モバイルウェブアプリの開発にはいくつかのアプローチがあるが, モバイルソフトウェアが急速に発展するこの状況下(リーディングカンパニーが数か月後にはその地位を失い, 新たなガジェットが絶えず登場する)では, 基礎技術を理解することが重要である. 筆者のNicolas Serrano, Josune Hernantesそして Gorka Gallardoは, 意思決定の過程を強化し得る現在の開発アプローチを考察する. このコラムや「もっと聞きたい」と思う技術について読者や今後コラムの著者になり得る方の意見をお待ちしています. ― Christof Ebert
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050022-abs.html

ゲスト編集者の導入 (Guest Editors’ Introduction)

ソフトウェア分析の多くの顔 (The Many Faces of Software Analytics)

Tim Menzies , West Virginia University
Thomas Zimmermann, Microsoft Research

ソフトウェア分析の多くの顔の記事は, 異なる種類の組織に対する分析学の効力にスポットライトを当てる: つまり, 小規模から中規模のプロジェクトに加えて, 大きな組織, オープンソースプロジェクトなどの組織である.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050028.html

ソフトウェア分析の多くの顔 (The Many Faces of Software Analytics)

ソフトウェア分析の実際 (Software Analytics in Practice)

Dongmei Zhang, Shi Han, Yingnong Dang, Jian-Guang Lou, and Haidong Zhang, Microsoft Research Asia Tao Xie, University of Illinois at Urbana-Champaign

StackMineプロジェクトは, マイクロソフトの製品チームのためのソフトウェア分析システムを作成した. そのプロジェクトはソフトウェア開発プラクティスに影響を及ぼすようなソフトウェア分析技術の適用についていくつかの教訓をもたらした.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050028.html

企業とフリーソフトウェアコミュニティーとがどのように相互作用するかを理解する (Understanding How Companies Interact with Free Software Communities)

Jesus M. Gonzalez-Barahona, Universidad Rey Juan Carlos
Daniel Izquierdo-Cortazar, Bitergia
Stefano Maffulli, OpenStack Foundation
Gregorio Robles, Universidad Rey Juan Carlos

フリーのオープンソース開発コミュニティーが自分達の成果を使う会社と連携する場合, この連携がどのように機能するかをそれらの両者が理解することが特に重要になる. 著者らは, パフォーマンスに関するメトリックスについての事実に基づく知識を改善するためにソフトウェア開発リポジトリーにデータ分析テクニックを用いている.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050038-abs.html

小さな会社にとってソフトウェア分析の努力は行う甲斐があるか?Amisoft社の事例 (Are Software Analytics Efforts Worthwhile for Small Companies? The Case of Amisoft)

Romain Robbes, University of Chile
Rene Vidal, Amisoft
Maria Cecilia Bastarrica, University of Chile

従業員43名のチリのソフトウェア会社であるAmisoft社はそのプロジェクトにおいてソフトウェア分析を成功裏に用いているが, 分析は自分達をより大きな会社と差別化するのに最も効果的である.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050046-abs.html

ソフトウェア分析プロジェクトの振り返り研究:実践者に対する詳細なインタビュー (A Retrospective Study of Software Analytics Projects: In-Depth Interviews with Practitioners)

Ayse Tosun Misirli, University of Oulu
Bora Caglayan, Bogazici University
Ayse Bener, Ryerson University
Burak Turhan, University of Oulu

ソフトウェア分析はソフトウェア開発プロセスを通じて意思決定において実践者をガイドする. この文脈において, 予測モデルはマネージャーが自分達のリソースを効率的に組織化したり, 知的で有意義な方法で既存のプロジェクトデータにおいてパターンを分析することで問題を識別することを助ける.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050054-abs.html

ソフトウェアセキュリティー (Software Security)

ビジュアルなコンピューターが管理するセキュリティー:エンタープライズアプリケーションにおけるアクセス制御を開発するためのフレームワーク (Visual Computer-Managed Security: A Framework for Developing Access Control in Enterprise Applications)

Massimiliano Giordano and Giuseppe Polese, Universita degli Studi di Salerno

Vicoms フレームワークは, Javaアプリケーションでのプログラマーのアクセス制御のコーディングを支援することで, レガシーなアプリケーションを含むエンタープライズレベルアプリケーションのセキュリティー側面の透過的な管理をもたらす.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050062-abs.html

ソフトウェア再利用 (Software Reuse)

再利用のしやすさ : コンポーネントとオブジェクトについての実証的比較 (Ease of Reuse: An Empirical Comparison of Components and Objects)

Atish P. Sinha and Hemant Jain, University of Wisconsin-Milwaukee

この実証的研究は, ビジネスシステムのモデリングにおいて, IT プロフェッショナル達が, コンポーネントとオブジェクトライブラリのどちらが再利用しやすいと感じるかを比較したものである. 結果が示しているのは, 彼らがオブジェクトよりもコンポーネントのほうがはるかに再利用しやすいと感じているということである.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050070-abs.html

アジャイルプロセス (Agile Processes)

創造性を高めるテクニックでアジャイルプロセスを拡張する (Extending Agile Processes with Creativity Techniques)

Bianca Hollis and Neil Maiden, City University London, UK

アジャイルプロセスは“ちょうど間に合うだけ”の要求を求めるが, 実際の事例ではこのアプローチがより創造性のある要求を犠牲にしかねないことが示されている.
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050078-abs.html

ご意見箱 (Sounding Board)

新たなソフトウェア工学カリキュラムはアジャイルか? (Is the New Software Engineering Curriculum Agile?)

Armando Fox and David Patterson, University of California, Berkeley

2004年に最後の標準化が行われて以来, ソフトウェア工学のカリキュラムは現在改訂されつつある. アジャイル開発がすべてにソフトウェア工学カリキュラムに含まれるべきだという合意に我々は達していないのだろうか? もし合意に達しているのであれば, 新たなカリキュラム標準は確実にそうなるべきではないか?
http://www.computer.org/csdl/mags/so/2013/05/mso2013050088.html



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