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UX, ユーザーエクスペリエンス

UXコラム(デブサミ2014編)

株式会社オージス総研
技術部 仙波真二
2014年3月6日

今回は先日参加したデブサミ2014について、私が共感したことを記述します。 ただし、UXに関する記述のみです。

中村さん

まずは、中村 俊介さん(しくみデザイン)のセッション *1) から。 中村さんは体感系コンテンツを作られているそうで、会場ではモーションセンサーを使って、手の動きにあわせて音楽を演奏できるコンテンツを披露してくれました。演奏というよりも、動きにあわせて音が鳴って演奏になるという感じで、そこがポイントなんだと思います。

では、中村さんのスピーチをご紹介します。*2)

「操作説明は不要に。」
「作りこみたくなることを避けてシンプルにする。」
「見た目、デザイン重要。」
「音重要。音は本能に近いところで感じる。」
「テクノロジーを感じさせない。ユーザーにとってはどうでもよい。」
「すごいは一度だけ、楽しいは何度でも。」

UXのエッセンスが凝縮されていて素晴らしいですね。

次に、リレーセッション *3) から、仲 暁子さん(ウォンテッドリー)のスピーチをご紹介します。

「重要なのはユーザーの使い勝手。」
「ユーザーのニーズを把握し、利用シーンを考えて、ユーザーが欲しがるものをつくる。」

UX志向でユーザー体験を重視した製品やサービスをつくるのは重要ですよね。

同じく、リレーセッション *3) から、吉田 浩一郎さん(クラウドワークス)のスピーチをご紹介します。 *2)

「課題をさらけ出して世界の個人と対話し、ニーズや解決策を把握する。」
「人々の共感を主体とした経済をつくりたい。」

UX志向で共創する という点に共感しました。スケール大きいですね!

石塚さん

最後に、石塚 尚之さん(Google)のセッション *4)。石塚さんは Google で UXデザイナーをされています。

では、石塚さんのスピーチをご紹介します。*2)

「ユーザが何を求めているのかを考えて、的確に返す、賢く返すデザインを心掛けている。」
「グーグルはUXをとても大事にしており、ユーザが何を求めているのかをチームでたくさん議論する。」
「Googleマップの刷新にあたり、不要な機能を削除した。一貫したコンセプトにより、全体のUXが統一された。」
「乗り換え案内では外で使う場合を想定し、デフォルトの時間(検索条件)は現在の時間とした。」

不要な機能を削除したシンプルなデザイン、ユーザーの利用シーンやニーズを把握した使い勝手のよい製品やサービスなど、UXに必要な要素が凝縮されますね。

あと、Googleのチームと開発の進め方に関するスピーチも参考になりました。

「Googleはプロダクトマネジメント、エンジニアリング、UXの3つのチームでプロジェクトを進める。」
「他の会社では、プロダクトマネジメントチームが最初に立案し、次にエンジニアリングが参画し、プロジェクトが決まってからデザイナーが参画する。Google の場合は、最初のアイデアを練るところから UXチームが参加する。」

UXチーム、あるいはUX担当って必要ですよね。ヤコブ・ニールセンも著書の中で、UX専任者の必要性を言及しています。先日、社外のベンダーさんとワークショップを行ったのですが、その際にある参加者の方が「ベンダー視点でどうしても考えてしまうので、UX志向のアプローチは重要」とおっしゃっていました。ユーザー視点でアイデアを考え、ユーザー体験をベースに製品やサービスを作っていくことが求められる時代になっているということを再認識しました。

以上が、私の共感と感想です。UXに関心のある方のご参考になれば幸いです。

さて、大事なのは次のアクション。学び、感動、共感を現場に活かしたいですよね。では、どのようにすればよいのでしょうか? 取り組み方はいろいろあると思いますが、UX志向でアイデアを考えることや、UX志向で製品やサービスを構築していくことは、活路を見出す有力な手段の一つだと思います。お客様と開発チームでたくさん議論し、お客様と素敵な製品やサービスを共創していきたいですね!


出典/イベントプログラム

  • *1) 12-A-1 タイトル:「日本的キモチイイインタラクションは、世界に通じるコンテンツ!テクノロジーに縛られるな!」
  • *2) スピーチの一部を抜粋しています。また、簡潔に記述するために、編集・要約している箇所もあります。
  • *3) 13-A-1 タイトル:「クラウドがもたらした多様な破壊と創造」
  • *4) 14-B-3 タイトル:「モバイル版グーグルマップのUXはいかにして作られたのか?」