「データ利活用」を成功に導く

お客様事例紹介:大阪ガス株式会社

概要 データ利活用 プラットフォーム 継続的利用 事例 講演資料

概要

大阪ガスは、一般社団法人 日本データマネジメント・コンソーシアム(略称:JDMC)のデータマネジメント賞「大賞」を受賞しました(※1)。迅速な経営判断には、統制の取れたデータをタイムリーに活用できることが重要であり、それを提供する仕組みとして構築されたのが、Data Utilization Support & Help(略してDUSH)です。この基盤は大阪ガスの分析を担う Business Analysis Center(略称BAC)にも利用されています。ここでは、DUSHの具体的な内容についてご紹介します。

※1 「データマネジメント活動において、特筆すべき取り組み・成果を出し、現状および 将来にわたり他の模範となる」と認定されました。

お客様の課題

大阪ガスでは、以下の目標をたて、全社データ利活用の仕組みを構築する事になりました。
1.スタッフ・管理監督者のデータ活用力を高め、業務効率化と高度化を進める
2.経営者が環境変化や業績変化を察知しやすい環境を整え、迅速な経営判断を支援する

その際にでてきたのが、以下の課題です。
1.データの所在が不明、または似て非なるデータがあり、どのデータを利用していいかわからない。
2.データが各部門ごとに最適化されており、組織横断で利用しにくい。
3.データの加工内容が属人化されており、再利用しにくい。

考慮事項

上記の課題を解決するため、全社で統合されたデータ基盤(DUSH基盤)を構築する事になりました。

しかし、インフラの整備だけでは、活用はすすまず定着化はできません。そのためDUSHでは
1.DWHの構築と共通BIの導入およびデータ辞書などのメタデータの仕組みの構築
2.各種標準化とユーザー支援の仕組みの構築
3.既存システムからの効率的な移行によるデータの充実と経営課題からくるレポートの構築
を3本柱として作成しました。

効果

以下のような効果を経営者層、利用ユーザーに実感いただくことができました。

  • 情報提供のスピードアップ
  • 現状/将来の見える化
  • データ集約による自由な分析・活用
  • 月報や帳票類の統廃合と自動化(より付加価値の高い作業へ)
  • ユーザーの分析に対する意識の向上

詳細

DUSH開始の背景

大阪ガスでは、経営課題としてスマートワーク(スタッフ作業の効率化、業務品質の高度化)に取り組んでいます。また、外部環境の変化が激しい中、会社状況の見える化や将来予測をタイミング良く行い、迅速にPDCAサイクルを回す必要がでてきました。これらの課題を解決するためには、各業務・部門で最適化されたデータではなく、全社で統一ルールで収集された基盤・データを提供する事、またユーザーのデータ利活用力を上げるための支援が必要と考え、全社的にデータ活用するための支援サービス(※2)を構築しました。

※2 DUSHのデータ容量は数テラ、格納テーブル数は数千、管理データ項目数は数十万、ほぼすべてのスタッフがユーザーとなりました(2014年4月時点)

DUSHでの課題

まず全社でデータを活用し、利用するための課題(以下、利用時の課題)として

1.データの所在が不明、または似て非なるデータがあり、どのデータを利用していいかわからない。
2.データが各部門ごとに最適化されており、組織横断で利用しにくい。
3.データの加工内容が属人化されており、再利用しにくい。

がありました。その仕組みを全社に定着させるために、データを充実させ、利用しやすくする必要があります。


大阪ガスとオージス総研は協力して

1.DUSH基盤
  • DWHの構築と共通BIの導入およびデータ辞書などのメタデータの仕組みの構築
2.DUSHサービス
  • 各種標準化とユーザー支援の仕組みの構築
3.DUSHアプリ
  • 既存システムからの効率的な移行によるデータの充実と経営課題からくるレポートの構築

を体系立てて行い、定着化に成功しました。それぞれのポイントを以下に述べます。

DUSH全体概要図

DUSH全体概要図

DUSH基盤のポイント

利用時の課題を解決するため、全社で利用するDWHにはいくつかの統制をかけました。

1.One Fact In One Place(1つの事象は1ヶ所でのみ定義する ) の徹底
  • 似て非なるデータを排除し、分析者に適切なデータを提供するため、DWHにデータエリアを新設する場合には、申請書にてデータの重複を排除し登録する事にしました。
2.DWHに格納するテーブル、データ項目はデータ辞書に登録する
  • データの来歴を明らかにして利用者が求めるデータを探しやすくしました。データ項目、テーブルの管理はユーザーインターフェースにこだわり独自開発したツールを利用しています。
3.基幹システムで使用されているテーブルを明細でDWHに取り込む
  • 目的を排除する事で、データの取り込み直しを避ける目的でDWHに全社の明細を格納するセントラルウェアハウス領域(以下CWH)と目的別のデータマート領域を作成しました。CWHには登録ルールを設け、組織横断で利用できるよう整備しています。

また、部門別に利用されていたBIツールも統合し、全社に標準的で共通システムを提供しています。

データ辞書

データ辞書の概要図

DUSHサービスのポイント

新システム切り替え時のユーザーストレスを減らし、スムーズな移行と定着化のためDUSHサービスを構築しました。

1.ユーザー教育の充実
  • 使いたい時に使い方がわかるように、導入時の操作教育の他、e-ラーニングや全体像を短時間でつかむ簡易マニュアル。またユーザの分析力向上のためにデータ分析の設計とその解釈という研修も開発しました。
2.利用時のワンストップサービス
  • ポータルによるマニュアル、FAQなどの情報提供を行うと共に、DUSH以外のシステムと合わせて問い合わせ窓口を1本化し、レポート代行作成、移行後のサポートなどの各種サービスを行っています。
3.開発者の切り替えサポート
  • 大阪ガスの各業務システムの維持管理担当者にもこのDUSH環境になじみ、開発、維持管理を行ってもらう必要があります。そのため導入教育、ETL、BIツールの操作教育の他、開発経験者を次の開発の支援者として配置する、課題データベースの一括管理など、疑問、課題の早期解決に努めました。

DUSHアプリ開発のポイント

利用する基盤や仕組みが整っていても、DWHにデータがないと利用する事はできません。そのためDWHのデータを充実させるために以下の方法でデータをDUSH基盤に取り込みました。

1.既存DWH、レポートシステムからの移行
  • 重要なDWHに関しては、優先的にDWHに取り込むプロジェクトを立ち上げ、データを導入しました。また既存のレポートシステムからは、利用実績を確認後、移行ツールとオフショアでコストを絞って一括移行を行いました。移行ツールは自作しています。
2.経営課題解決のための新規開発
  • プロジェクト発足時の経営課題を解決するためのデータ収集、レポート開発も優先的に取り組み、データ取得タイミングの変更(月次⇒日次)や、定期報告書の標準化、自動化をDUSH基盤で行い、データの収集と、作業効率化を実施しました。
3.業務システム再構築に伴う情報系システム見直し
  • 各業務システムの再構築時には情報系のシステムについては、DUSHでの構築を義務付け再構築ごとにデータが入ってくる仕組みを確立しました。

DUSH推進のポイント

DUSHを体系立てて推進するための組織DUSHセンターを構築、基盤運用の他、データ統制、ユーザー支援の計画者/実施者として機能しています。

DUSHの評価

以下のような効果を経営者層、利用ユーザーに実感いただくことができました。

  • 情報提供のスピードアップ
  • 現状/将来の見える化
  • データ集約による自由な分析・活用
  • 月報や帳票類の統廃合と自動化(より付加価値の高い作業へ)
  • ユーザーの分析に対する意識の向上

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