クラウドインテグレーション テクノロジーイノベーション

企業システムにとって、クラウドを活用していくのはそう簡単ではありません。まったくゼロからシステムを構築する場合を除いて、どの企業にも既存のシステムが存在するからです。ハードもソフトも社内、あるいは社内と同等のデータセンターに配置することを想定して作られた既存システムによって業務を進めている企業にとっては、一気にクラウドへ移行することを考えることは現実的ではありません。大部分の企業では、クラウドのメリットを活かせる部分はクラウドを活用し、社内に配置されたシステムと組み合わせることで既存資産の価値も最大化しながら、将来にわたって継続的に進化し続けることが可能なシステム基盤を整備することが重要なのではないでしょうか。
オージス総研では2005年に「SOAセンター」という組織を作り、「サービス」と いう単位に分割した機能の組み合わせによって企業システムを再構築可能にし、 より柔軟なビジネスを可能にすることを目指すサービス指向アーキテクチャ (SOA)に関する技術開発に取り組んできました。
さらに、2010年には企業でのクラウドサービスの利用が注目される中、SOAに基づ いたクラウドの活用を進めるため、「クラウドインテグレーションセンター」を 設立し、現在では「クラウドインテグレーションサービス部」としてお客様向け の具体的なソリューションを提供する活動に 発展しております。
企業システムにおけるクラウド活用に求められるのは、SOAの考え方そのものであり、私たちがSOAセンターの時代から長年取り組んできた知見がお役にたてると考えています。
オージス総研は、企業システムの柔軟性、持続可能性の実現を目指して、今後のアーキテクチャ、連携技術の開発を進めていきます。

ミッション

環境、ニーズの変化に適応しながら持続可能なシステムを目指す「百年アーキテクチャ」の実現に向けて、クラウド技術を活用した企業システムの構築、サービス指向アーキテクチャ(SOA)構築のための技術開発を実施しています。
オージス総研の推進する「クラウドインテグレーション」は、クラウドだけ、オンプレミスだけではなく、この両者を最適に組み合わせることでクラウドとオンプレミスのメリットを活かし、時代の変化に柔軟、迅速に適応する企業システムを目指します。そのベースとなる考え方である「モデルベースSOA」は、オージス総研が1990年代から取り組んできたモデリング技術を活用して、ビジネスモデルを支えるサービス、個々のシステム、アプリケーション群の整合性、可視性を実現し、企業情報システムの継続的な発展を支えるものです。


サービス内容・取り組み

(1)クラウドと社内を連携するためのサービス基盤の実現

多様な技術で構築された既存システムを活用しながら、クラウド・オンプレミスを問わず社内外のサービスを連携するための基盤技術開発を実施しています。変化への適応性や安全性を実現するために標準技術の適用を進め、オープンソースソフトウェア(OSS)の活用とOSSコミュニティへの貢献を推進しています。

  主な技術開発テーマ

  • クラウドと社内システムを連携するためのサービス基盤の構築
  • OSSを活用した、ベンダー中立なサービス基盤の構築
    • オープンソースESB Muleによる企業システム連携パターンの実現
    • 既存システムを活用するための、OSSの開発

(2)サービスのモデリングとSOA実現のためのロードマップ

クラウドを活用したSOAの構築には、企業のビジネスプロセスを可視化し、ビジネスとITの整合性の取れたサービスの設計が不可欠です。クラウドインテグレーションセンターでは、ビジネスモデルからサービスモデルを構築するモデリング方法論と、そのライフサイクルを管理するプロセスの技術開発を実施しています。

  主な技術開発テーマ

  • ビジネスモデルおよび既存システムからサービスモデルを設計するためのモデリング手法の研究開発
  • SOAの全体像を把握しながら、スモールステップで実現していくための開発プロセス
  • ビジネスモデリング、SOAサービスモデリングを効率化するための、モデリングツールElapizの開発

(3)最新技術動向の調査・研究

米国シリコンバレーを拠点とするOGIS International, Inc.と連携し、クラウド、SOAに関連する最新技術、動向をいち早く日本に紹介するとともに、企業システムに求められる品質への実用化作業を実施し、「モデルベースSOA」を進化させています。
OGIS Internationalでは、マサチューセッツ大学ボストン校(University of Massachusetts Boston)と、SOAモデリングに関する共同研究を実施し、多数の論文を発表しています。

開発中のOSS
・CITK 
  • CITK (Cloud Integration Toolkitの略)は、クラウド基盤における認証認
    可のしくみを実現しやすくすることを目指したJavaベースのフレームワークで
    す。経済産業省からの委託(※)を受けて開発しています。

    ソースコードは、 OSSとしてSourceforge.jp にて公開しています。
    プロジェクトページはこちら


    (※)経済産業省 平成23年度次世代高信頼・省エネ型IT基盤技術開発・実証事業
    (エンタープライズサービスバスとシングルサインオンを利用したクラウドサービス
    連携基盤フレームワークの開発)
S2Mule 
  • Seasar2アプリケーションから、オープンソースESB Muleを利用して、外部リソースとのメッセージのやり取りを可能にするためのモジュールです。
SAP Connector Mule 2.x
  • MuleとBAPIによるSAP 連携を実現するモジュールです。

Mule Secure Shell Transport

  • MuleからSSHを利用してメッセージを送信するためのモジュールです。

論文・著作

社外発表のページをご覧ください。

関連するソリューション・サービス・製品

ページトップへ戻る