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「MESの最新動向(ERPや基幹システムとの接続)(3)」
株式会社オージス総研

2012年06月号
  • 「MESの最新動向(ERPや基幹システムとの接続)(3)」
株式会社オージス総研   宗平 順己

 

 工場の現場情報を収集し,ERPなどの管理系システムに接続する重要な役割を果たすのがMES製品です。では、このMES製品とERPとの接続はどのようにするのでしょうか?
 前月号でも紹介したMESA International[1]のMES Product Survey [2]には、MES製品の調査項目として、
   -Interfaces with other applications/solutions
というものがありました。
 調査の中では、接続先としては、ERP、LIMS、PLM、スケジューラなどのパッケージ系の製品のほかに、ミドルウェアとの接続についても確認しています。
 個別の調査結果をみると、ERPやスケジューラなどへのインターフェイスをもつものが多かったのですが、それ以上に、様々なベンダーのミドルウェア製品へのインターフェイスを準備しているものも多くみかけました。
 一方、このような古典的なアプローチから脱却している製品も出てきています。
 SOAへの取り組みについてはサービスの相互提供というレベルで一般化しているという驚くべき事実は先月号でご紹介しましたが、やはり他システムインターフェイスにおいても、個別に準備するは無駄であると感じ、ESBを導入しているベンダーがでてきています。
 その代表例がRockwell社です。Management Automationに2010年8月31日に投稿された記事によると、従来はIBM社の技術をベースにしたFactory Talk Integratorという製品を出していたのですが、それを中止し、OSSのESBであるMuleを使ったコンポーネントに切り替えたというようなことが記載されています[3]。
 工場の現場系から管理系へのデータのアップストリームはタイミング、細かさなど様々なものが必要となります。従来は接続先を決めてインターフェイスを個別開発していたのですが、「見える化」に伴う様々な要求に加え、接続先も多様になってくると、個別開発では対応できなくなります。その結果ESBを利用しようと考えるのはごくごく自然のことと思われます。おそらく他社もESBを採用するケースが増えてくると想定されます。この場合、自社システムに既にESBが導入されていれば、システム間連携に要するコストは格段に少なくすることもできます。
 このような点も考慮して、今後製造業のリファレンスアーキテクチャを検討していきます。

(参考文献)

[1] http://www.mesa.org/en/index.asp
[2] http://www.mescc.com/mes-report.html
[3] http://www.managingautomation.com/maonline/news/read/
New_Rockwell_Tool_Aids_MES__ERP_Integration_33649?page=1

*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。

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