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「スマートグリッド社会成熟度モデル Part3(第5回)」
株式会社オージス総研

2012年09月号
  • 「スマートグリッド社会成熟度モデル Part3(第5回)」
株式会社オージス総研   乾 昌弘

 前回、レベルアップするための施策及び方策について説明いたしました。実際は、その前に課題整理をしましたので、説明の順序が逆になりますが、今回説明いたします。
 (シリーズPart3は、前シリーズを再整理して説明しております。)

1. 基本的な考え方

 まず、新しい社会を構築するためには、前提として住民・関係者の理解が非常に重要となります。次に基本的な課題には、政策・法的課題技術的課題が存在します。政策・法的課題は、住民や関係者の同意が前提となります。さらに具体的な課題は、大きく分けて、利便性信頼性経済性に対する課題が存在します。
 (1)利便性:快適性を含め現状なみに確保されるという前提で話を進めます。
 (2)信頼性:安全性に対する課題、セキュリティに対する課題、系統安定化に対する課題があります。
 (3)経済性:装置などのシステムコストに対する課題、ユーザ負担に対する課題、相互運用性に対する課題があります。

2. スマートグリッドに関する課題整理

1-1.分散型電源及び熱源

2.1. 基本的な考え方(続き)

(1)スマートメーター設置
 図1に、課題項目間の関係を示します。
 基本的な課題には、住民・関係者の理解に対する課題、政策・法的課題、技術的課題があります。また信頼性の課題には、安全性に対する課題、セキュリティの課題、系統安定化の課題があります。そして経済性の課題には、コストに対する課題、ユーザ負担に対する課題、相互運用性に対する課題があります。

課題項目間の関係
図1.課題項目間の関係

2.2 具体的な課題整理

 さらに表1~表3にそれぞれの課題項目と他の課題項目との関係、及びそれぞれの例を含めた具体的な課題を列挙しました。表のリストはネスト化されています。

(1)基本的な課題
 政策・法的な課題は、関係者の理解を得ながら進めなければならないのに対して、技術的な課題は、より具体的な課題の中で住民・関係者の理解に対する課題、政策・法的課題と関係してきます。。

表1.基本的な課題
基本的な課題

(2)信頼性の課題
 安全性に対する課題は、エネルギー媒体に起因します。セキュリティの課題は、ITに関係してきます。また、系統安定化の課題は、大量に蓄積できない電力特有のものです。

表2.信頼性の課題
信頼性の課題

(3)経済性の課題
 経済性の課題は、新しい装置などのシステムが普及するための課題になります。

表3.経済性の課題
経済性の課題

3.あとがき

 データ解析の説明で心理学の先生が「心理的影響や心理的効果も評価に入れることは重要である。」と言われていました。データ解析では経済性などの評価軸で解析しますが、スマートグリッドの課題整理をする場合にも当てはまると思います。心理的な事象はスマートグリッドの場合、住民・関係者の理解に関係すると思います。

*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。

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