アウトソーシング

データ伝送サービス「SecureEC」

PC+インターネット回線でセキュアに始めるデータ交換

SecureECは、受発注業務におけるデータ送受信のセキュリティを確保し、スムーズな業務処理を実現するためにインターネットを利用した安全なデータ伝送サービスです。

課題と解決のアプローチ

EDI導入における課題


  • インターネット上のデータ送受信におけるセキュリティを確保したい
    • インターネットを介して取引情報をやり取りする際、一般的に専用回線での通信に比べ、ハッキングやデータ漏洩のリスクが高まります。
  • EDIを行うための設備投資が難しい
    • EDIを実現するためには、専用のハードウェアやソフトウェア、ネットワーク構築などの設備投資が必要となることがあります。しかし、多くの企業では予算やITリソースが限られており、投資を抑えたいというニーズがあります。
  • 取引先がEDI設備を持っていないため、データのやり取りが困難
    • 企業間のデータ交換において、取引先がEDI設備を持っていないことがあります。この場合、データのやり取りは難しくなります。特に、中小企業や新興企業では、EDI設備の導入や運用に必要な知識やリソースが不足していることがあります。
  • 受発注業務だけでなく、他のデータも安全かつ効率的に伝送したい
    • 企業間でデータをやり取りする際、受発注業務に限定されず、他のビジネスにおけるさまざまなデータも安全かつ効率的に伝送したいというニーズがあります。

SecureECによる解決のアプローチ


  • 一般的なインターネットEDIよりセキュアな通信の実現
    • 暗号化技術の使用: SecureECは、データ転送時にTLS(Transport Layer Security)などの強力な暗号化技術を使用することで、安全な通信を実現します。
    • 多要素認証(MFA): ユーザー認証に多要素認証を導入することで、不正アクセスのリスクをさらに低減します。これにより、正当なユーザーのみがシステムにアクセスできるようにします。
  • クラウドベースのEDIサービス
    • SecureECは、インターネットに接続可能なPCがあれば利用することができ、自社や取引先への設備投資を抑えることができます。また、弊社メンバーが管理とメンテナンスを行うため、ITリソースの投入も最小限に抑えられます。
  • 伝送データの自由度が高い
    • データ内容の自由度: 一般的なEDIシステムは、受発注データや請求書など特定のビジネスデータの交換に特化しており、カスタマイズが難しいですが、SecureECでは、画像やpdf、エクセルファイルなどの受発注とは無関係な重要データも交換可能です。

活用のシーン

  • ユースケース1: 製造業 - 部品受注
    • 例えば、ある製造業の部品供給部門(受注側)が、取引先から部品の注文データを安全に受け取りたいと考えています。現在はメールで発注書や納品書をやり取りしていますが、セキュリティや誤送信のリスクが懸念されています。
    • 自社のデータ伝送にSecureECを採用し、取引先にも同様に導入を依頼することで、データが暗号化され、盗聴や改ざんのリスクが大幅に低減、セキュリティが向上します。
  • ユースケース2: 小売業 - EDI接続の対応
    • 例えば、あるEDI設備が無い小売チェーン(発注側)では、EDIシステムを持つ取引先のメーカー(受注側)からEDI接続を求められる場合があります。
    • SecureECは、専用設備が不要で、インターネット環境があれば導入可能なため、取引先とのEDI接続に対応できます。
  • ユースケース3: 製造業 - 技術資料やカタログの伝送
    • 例えば、ある製造メーカーは、取引先との間で頻繁に技術資料やカタログをメールでやり取りしています。しかし、これらの資料には機密性の高い情報が含まれており、頻繁に更新されるため、安全かつ確実なデータ伝送が求められています。
    • SecureECを利用することで、機密情報の漏洩リスクを低減できます。さらに、ファイルの送受信が自動化され、業務効率が期待できます。

特徴・機能

特徴

SecureECのサービス範囲

SecureECクライアントがインストールされたPCからインターネット経由で弊社のeCubenet(SecureECサーバー)まで、セキュアなデータ伝送を行います。

主な仕様

  • 専用設備不要で手軽にスタート
    • 手軽な導入
      • 新たな専用設備を必要とせず、既存のインターネット回線を利用して簡単にスタート可能。
    • 多様なOS対応
      • クライアントはJava環境があれば利用可能で、Windows、Mac、Linux端末からの利用が可能。
  • 高機能なデータ伝送
    • 圧縮、暗号化伝送
      • データの圧縮と暗号化により、安全かつ効率的にデータを送信。
    • 送受信履歴、再受信
      • 送受信履歴を保持し、必要に応じて再受信が可能。
    • GUI/CLIインターフェイス
      • グラフィカルユーザーインターフェイスとコマンドラインインターフェイスの両方を提供。
    • BASIC認証プロキシ対応
      • プロキシ環境でも利用可能。
  • インターネット経由のデータ伝送を安全に
    • 多要素認証
      • ID/パスワードによる認証とクライアント証明書による認証を組み合わせた多要素認証を採用。
    • 暗号化
      • インターネット上のデータはTLSなどによる暗号化で保護され、盗聴や改ざんを防止。
    • セキュリティ強化
      • デジタル証明書とメッセージダイジェストを用いた改ざん検出機能により、高いセキュリティレベルを提供。

機能

分類機能内容
送信ファイル送信SecureECサーバーへファイルを送信(アップロード)
ファイル送信履歴一覧ファイルの送信履歴(過去45日前まで)を一覧表示
受信ファイル受信SecureECサーバーからファイルを受信(ダウンロード)
ファイル再受信過去(45日前まで)に受信したファイルを再度、SecureECサーバーから受信
ファイル受信履歴一覧ファイルの受信履歴(過去45日前まで)を一覧表示
蓄積中ファイル一覧SecureECサーバーに蓄積され、受信可能なファイルを一覧表示
クライアント証明書クライアント証明書新規取得クライアント証明書を新規にダウンロード
クライアント証明書更新新しいクライアント証明書をダウンロードして更新
サービスサービスパスワード変更サービスパスワードを変更
データ種別一覧SecureECサーバーに登録されているデータ種別を一覧表示
通信テストSecureECサーバーとの通信テスト
バックアップ・リストアバックアップユーザー環境(クライアント証明書、環境設定情報)をファイルにバックアップする
リストアバックアップファイルからユーザー環境を復元する
ユーザーカスタマイズメニュー編集よく利用するファイル送信/受信をメニューとして登録
登録されたメニューはワンクリックで呼び出し可
設定環境設定SecureECサービスご利用環境の設定
  • オプションサービス
    • 到着通知サービス: データが到着したことを通知
    • 伝送遅延監視サービス: データ伝送の遅延を監視
  • SecureEC(クライアント)の稼働環境
    • 対応OS: Windows、CentOS、RedHat Enterprise Linux、MacOS X、Amazon Linux、Solaris 10、HP-UX 11i、AIX、IBM i OS(OS/400)
    • 必要ソフトウェア: OpenJDK12のJava実行環境
    • インターネット接続要件: httpsプロトコル(tcp/443)、TLS v1.2による通信

価格体系

  • 初期導入費用
    • サービス設定費用: 指定フォームに情報を記入いただき、その情報を元にeCubenetサービスに設定します。
      • クライアントツール・証明書送付、クライアントツール導入サポート、テストデータでの疎通確認なども含まれます。
  • 月額料金
    • 基本料金: サービスをご利用いただくための固定の基本料金です。
    • 接続従量料金: 連携いただくデータ量によって料金が発生します。
    • その他オプション: 各種有償オプションをご利用の場合。

FAQ

Q1: SecureECの導入に専用設備は必要ですか?
A1: いいえ、Java環境があれば専用設備は不要です。
Q2: どのOSで利用できますか?
A2: Windows、Mac、Linux、HPUX、Solaris、AS400等に対応しています。
Q3: データの種類は固定されていますか?
A3: はい、送付先とデータの種類を固定することで誤送信を防止しますが、データの内容は自由に設定できます。

導入の検討からご支援します

デモや詳細なご説明を随時行っております。お気軽にご相談ください。

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