BRMSとは?ビジネスルールを切り出すことによる4つの特長、期待される活用法

「ビジネスルール管理システム(BRMS:Business Rule Management System)」という言葉をご存じですか?ビジネスはもちろん、私たちの日常は多くのルールで構成されています。そのルールを切り出して、一括して管理する仕組みがBRMSです。この考え方を利用することにより、アプリケーション開発と修正を大幅に効率化できます。現在、RPAとAIが注目されていますが、これらにもBRMSを組み合わせることで、より大きな効果を期待できます。


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ビジネスルール管理システム(BRMS)特集
AIの学習成果、RPAの操作自動化、IoTのフィードバックなどが、「人々の生活をより良い方向に変化」させはじめています。 これらに組合わせてより効果的なものに調整する手段のひとつがBRMSです。 ビジネスルールをアプリケーションから切り出し定義でき、判断・計算・振分を得意とするルールベースAIをとりいれることで、変化し続けるビジネス環境に対応し、システムを最適化することが可能です。

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BRMSとは「ビジネスルール」を切り出して管理する仕組み

企業における実務上の作業は、多くの「ビジネスルール」で構成されています。単純なものから複雑に分岐しているもの、明文化されているルールもありますし、意識せず従っているルールもあります。

ルールは条件とアクションで構成されています。「○○○○ならば」が「条件」、「○○○○する」が「アクション」です。下図の例だと、「もしガス使用量が20m3以下ならば」が「条件」、「基本料金は730円とする」が「アクション」となります。

業務アプリケーションから「ビジネスルール」のみを切り出す

現在、業務処理の多くはデジタル化されており、コンピュータによりアプリケーション化されています。これらアプリケーションは「プロセス」「データ」「ビジネスルール」で構成されています。

BRMSは「プロセス」「データ」「ビジネスルール」で構成されたアプリケーションから「ビジネスルール」だけを切り離して管理します。アプリケーションで最も修正頻度の高いのは「ビジネスルール」であり、この「ビジネスルール」を切り離して別管理することで、アプリケーションの修正作業が大幅に効率化できます。複数のアプリケーションでビジネスルールは繰り返し利用されていますから、切り離すことで、流用も可能となります。

このような考え方は1980年代半ばに商用利用され始めた人工知能/エキスパートシステムの推論エンジンに源流があります。しかし、ルールの数が増えたり複雑になると、処理速度が落ちる欠点がありました。しかし現在ではハードウェアの性能向上とアルゴリズムの改善により、この欠点が解消され、「BRMS」として注目されるようになりました。

BRMSの原理


BRMSの4つの特長

BRMSの特長1「決定表(デシジョンテーブル)で業務を見える化」できる

ビジネスルールはいったんアプリケーションに組み込まれると、ソースコードの中に埋もれてしまい、現場の業務ユーザーには確認しづらい形となってしまいます。しかし、BRMSであればビジネスルールは、下記のような決定表(デシジョンテーブル)という一覧形式で管理するため、業務がどのようなルールに基づいて遂行されているのかを簡単に把握できます。これによりビジネスルールのブラックボックス化を防ぐことができます。

決定表(デシジョンテーブル)の例:申請業務

Condition

Action

申請種別

見積金額

承認者

見積承認

0<=

<100万

課長

100万<=

<1000万

部長

1000万<=

社長

BRMSの特長2「実装ミスを防止」できる

BRMSは業務からビジネスルールを決定表(デシジョンテーブル)として切り出します。このため、ビジネスルールをわかりやすく表現した決定表(デシジョンテーブル)がBRMS上でそのまま動作しますので、改めて実装する必要がなく、実装ミスを防止できます。加えて、設計開発の早い段階からテストを繰り返し実施でき、成果物の不具合や実装漏れを早期に発見し、アプリケーションの品質を向上できます。

BRMSの特長3「迅速にシステム対応」できる

特長2で記載したとおり、BRMSはビジネスルールを決定表(デシジョンテーブル)として切り出します。このため、ビジネスルールが変わっても管理している決定表(デシジョンテーブル)のみを変更することで、システムを更新できます。開発から運用までの負荷を軽減し迅速に対応できます。

BRMSの特長4「業務ユーザーにも管理」できる

業務ユーザーにアプリケーションの修正は困難とされていますが、ビジネスルールの変化を最も理解しているのも現場の業務ユーザーです。ビジネスルールをBRMSとして切り出し管理することで、業務ユーザーでもルールを見える化でき、その修正が可能となります。例えば、条件の閾値を変更するといったようなルールの変更であれば、業務ユーザーでも対応が可能なのです。従来以上にスピーディなアプリケーションの修正ができます。


BRMSの活用が期待される適応業務

BRMSの理解を促進するため、その適応業務のわかりやすい例をいくつかご紹介しましょう。

BRMSの活用「料金計算」

たとえば、ガス料金の計算です。BRMS適用により料金改定サイクルの大幅な短期化を実現できました。 複雑な計算式も決定表で表せば分かり易くできます。
競合他社が新料金プランを発表した際に、当日中に対抗策を用意するといったスピード感溢れる対応が可能になっています。
他に同様の例として、保険料の見積りが挙げられます。
新商品対応や商品改定対応の迅速さを実現するためにBRMSを採用した結果、ルールに関する開発期間を50%短縮、システム全体の開発コストも圧縮できています。

BRMSの活用「流動性リスク管理」

当局の定義に近い形で分類・集計ルールを定義できるBRMSを採用することで、膨大なルールをスリム化しています。
ルールの追加・変更が頻繁なため、既存システムは分類・集計ルールが膨大になっていました。 BRMS導入前に約1万行あった分類ルールが、BRMSのルール表現力を活用することで約1千行に削減できました。
他の指標計算でも、BRMSの豊かなルール表現力を用いてルール数が1/5~1/10に削減し、ユーザが管理可能なレベルに可視化されたものとなりました。

このように、ビジネスの様々なシーンにおいて、「ルール」のみを取り出し、それを可視化して管理することで、柔軟なルールの変更が可能となります。ルールが頻繁に変わるビジネスシーンや、ルールを頻繁に変えることで競争力を強化できるようなシーンで、BRMSは特に力を発揮します。

RPAやAIとの相性も良好

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が大きな注目を集めています。RPAは人間系に頼っていたパソコン処理を自動化するもので、BRMSによりビジネスルールを明確にしておくことで、ロボット化しやすくなります。
一方、AI(人工知能)は判断材料がブラックボックスになりやすいという側面をもつため、ビジネスルールという判断材料を可視化するBRMSとは棲み分けたり補完しあったりという活用が考えられます。明確なルールがある部分については、AIでルールを見出すようなことはせずに、BRMSに分担させることで、互いに補完し合うことができます。


BRMSの課題を解決する具体策「yonobi(ヨウノビ)」

大きな可能性と魅力を持っているBRMSですが、課題もあります。まず、業務ユーザーだけで一から決定表(デシジョンテーブル)を作成することが難しいです。プログラミングの知識やアプリケーションの構造を知らなければならず、その習得に時間がかかるからです。



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ルールベース開発プラットフォーム-yonobi-

オージス総研はBRMSの開発経験を通じて得た知見やノウハウから、新たにルールベースAIという概念を取り入れ、yonobiを開発しました。最短15分で、新しいルールをリリースすることも可能です。

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