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2016年1月14日(木)

気づきコレクション

赤ちゃんの泣き声を許せる自分になるには?

 音とは空気の振動であり、その振動を我々は耳で受けて「聴く」ということをしていますが、人には「聴きやすい音」と「聴きにくい音」とがあります。では、「聴きやすい音」とはどのような音なのでしょうか?物理的に音が耳に届き、正確に知覚されやすい、という意味での「聴きやすい音」は、どのような人でも同じであり、「2,000〜4,000Hzの高さの音(我々が「少し高い音だな」と感じるぐらいの音)が聞き取りやすい」(※国際規格ISO226)という事実があります。一方、耳に届いた音を、その受け手が主観的に「快/不快」を判断するという意味での「聴きやすい」は、人それぞれで違います。
人は音について、その大きさや、音程の高さ、どの方向からの音か、などさまざまな要素を知覚していますが、それらの情報は結局のところ、その人の「経験」をもとにして主観的に解釈されることになります。

 例を出してみます。

 例えば、あなたが電車に乗っているとします。「赤ちゃんの泣き声」が聴こえてきました。そんなときに、
「大きい泣き声だな」
「よく聞こえるな」
など、感じたことはありませんか?
あなたがそう感じる要因の1つに、赤ちゃんの泣き声は2,000〜4,000Hzという少し高めの周波数を多く含んでいるということがあります。同様範囲の周波数を多く含む音として、女性の悲鳴の声、黒板のひっかく「キィィ」という音や、緊急地震速報の時に流れる音などがあります。携帯電話の緊急地震速報の音(ぴゅう、ぴゅう、という甲高い音のことです)も、上述の特性を活用していますし、携帯電話ではあまり大きなエネルギーを使えないということを考えると、「近くで高めの音を出す」ということで「省エネ」にも成功しています。

 一方、その電車の中の「赤ちゃんの泣き声」に
「うるさい」
と感じたことはありませんか?
もしも、その赤ちゃんの親であれば、
「お腹が空いたのかな?」「寝にくいのかな?」
というように、心配な気持ちになっていると思います。

 このように、物理的に音が耳に届き、正確に知覚されやすい、という意味での「聴きやすい音」である赤ちゃんの声は、受け手によって異なって判断されます。

 ここで私が大切だと思うのは、「立場や考え方を変えて、リフレームして考えてみる」ということです。
これまで「うるさい」と思っていた方であれば、例えば自分が赤ちゃんの頃を想像して、そしてなってみてください。きっとみなさんも、「うるさい」泣き声で泣きながら育ってきています。このように、「うるさい」と感じる自分から、「立場や考え方を変えて、別の観点から考えてみる」と、赤ちゃんの泣き声を聞いたときに「何か訴えているのかな」と考えるようになるかもしれません。

 このようにリフレームしてみると、ビジネスシーンや日常のシーンでも良い効果を生み出すことができます。

 例えば、ビジネスシーンでは、こちらからお客さまへ製品を提供する時、こちらの一方的な立場や考え方で製品を提供すると、
「こちらが良いと思ったものを提供しても、お客さまが求めている機能がなかった」
と、なることがあります。
しかし、お客さまになりきって考えてみると、お客様が製品を使うシチュエーションから必要な機能が見えてきます。

 日常シーンでは、
「大切な人にプレゼントするなら、私は花をあげる」
と、こちらの一方的な立場や考え方からプレゼントをしても、
「プレゼントを贈ったものの、相手にとっては必要のないもので、ありがた迷惑だった」
となることもあり、良いプレゼントができるとは限りません。
しかし、大切な人の立場に立ってみると、その人の言っていることやよく見ているものから、何が好きかが分かり、大切な人に気持ち良く受け取ってもらえるプレゼントを贈れるのではないでしょうか。

 上記のように「立場や考え方を変えて、リフレームして考えてみる」と、ニーズにあったものを提供し続けることに近づけます。

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