ObjectSquare [2007 年 8 月号]

[予告編]


未踏最終成果報告会にオブジェクトの広場が緊急参戦!(予告編)

 東工大の千葉先生が PM として管理されている未踏ソフトウェア創造事業の最終成果報告会が 9月7日(金)に行われます。
 千葉先生による最終成果報告会は今回で 3 回目になるらしく、毎回、申し込みのキャンセル待ちが出るくらい大人気なイベントだそうです。

 そんな未踏ソフトウェア創造事業 最終成果発表会に、オブジェクトの広場がゲストスピーカーとして参加することが決まりました。今回の成果報告の 1 つ、『Web 上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発』の開発者の紹介によるものです。また、今月号の「OOエンジニアの輪!」のゲスト、笹田耕一さんの成果発表もあります。

 未踏ソフトウェア創造事業やオブジェクトの広場の講演に興味を持たれた方は、ぜひ未踏成果報告会にご参加ください。

2006年度下期千葉PM採択プロジェクト最終成果報告会 のご紹介

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、2000年度よりソフトウェア関連分野で優れた能力を持つ人材を発掘支援することを目的に「未踏ソフトウェア創造事業」を実施しています。本事業は、個人又は数名のグループを対象として、独創的なソフトウェア技術や事業アイディアを公募しその開発を支援する制度です。プロジェクトの実施に当たっては、IPA より任命された PM が、各自の判断に基づいて、提案内容の審査、開発内容に関する助言、開発成果の評価をおこなうというユニークな制度です。

本報告会では、千葉先生が PM として管理している 2006 年度下期(開発期間 2006 年 11 月から 2007 年 8 月末まで)採択の4件のプロジェクトの成果発表をおこないます。

日時:2007年9月7日(金) 10:00 − 18:00
場所:東京工業大学大岡山地区西9号館1階デジタル多目的ホール
告知サイト(参加登録およびアクセスマップ):
  IPA未踏ソフトウェア創造事業2006年下期千葉PM採択プロジェクト 最終成果報告会
  https://www.mitou-chiba.org/

タイムテーブル(予定)

9:30            開場
10:00-10:15     開会の挨拶
10:15-11:45     成果発表「SELinuxによるPostgreSQLのアクセス制御強化」
                    海外 浩平(日本電気株式会社(NEC)コンピュータソフトウェア事業本部 OSS推進センター)
11:45-13:00     昼食休憩
13:00-14:15     成果発表「Ruby用仮想マシンYARVの完成度向上」
                    笹田 耕一(東京大学大学院 情報理工学系研究科 特任助手)
14:15-14:30     休憩
14:30-15:30     成果発表「ウェアラブルコンピューティングのためのイベント駆動型ミドルウェア開発」
                    寺田 努(大阪大学 サイバーメディアセンター講師)
                    宮前 雅一(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 研究員)
15:30-15:45     休憩
15:45-17:00     成果発表「Web上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発」
                    黒田 洋介(フリーランス)
                特別講演「モデリングの 3 つの目的(仮)」
                    (株)オージス総研オブジェクトの広場
17:00-18:00     パネルディスカッション「(演題未定)」/閉会の挨拶
                    千葉 滋(東京工業大学大学院 情報理工学研究科 助教授)
18:00           閉会

採択プロジェクトの概要

「ウェアラブルコンピューティングのためのイベント駆動型ミドルウェア開発」
https://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2006mito2/gaiyou/4-12.html

「SELinuxによるPostgreSQLのアクセス制御強化」
https://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2006mito2/gaiyou/4-15.html

「Web 上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発」
https://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2006mito2/gaiyou/4-16.html

「Ruby用仮想マシンYARVの完成度向上」
https://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2006mito2/gaiyou/4-23.html

成果発表「Web 上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発」のご紹介

発表の概要

近年、ソフトウェア開発プロジェクトでは、情報共有やコミュニケーションに Web ベースのアプリケーション(Wiki や BTS)を使うケースが増えています。trac のように、Wiki と BTS と Subversion を統合して、開発時のほとんど全ての情報をブラウザから閲覧できるようにしたツールも出てきました。こうした Web ベースのツールは、テキスト情報の共有には現状でも十分に便利に使うことができます。

また、ソフトウェア開発の分析設計では、UML やマインドマップのようなモデリング言語を使って問題の理解/整理を行なうシーンも増えてきました。モデリングツールの利用も広がっています。しかし、Wiki と併用しようとすると、モデリングツールで書いたモデルを jpg/png に変換して、手動で Wiki に貼り付けるということをせざるを得ません。

このような背景から、Web 上(ブラウザ上)で動作するモデリングツール「Kodougu」の開発が始まりました。本発表では、この Kodougu の紹介をしながら、Web プラットフォーム上で動作するモデリングツールのメリットを紹介します。

実際に動いている Kodougu

(IE/Firefox で動作します。IE では動作が非常に重くなるため、Firefox を推奨しています。)

ここをクリックすると、Kodougu を開きます。

参考情報

Kodougu.net(Kodougu の公式ページ)
>https://www.kodougu.net/

オブジェクトの広場 講演 - モデリングの 3 つの目的 (仮) -

 (忘れがちなことですが)モデリングは手段であって、目的ではありません。
 目的を意識せずにモデリングしてしまうと、次のような結果になるでしょう。

 本講演では、実際のプロジェクトで活きるモデリングの 3 つの目的を解説します。

  1. 問題を的確に理解する
  2. 解決策が問題を解決できているかシミュレーションする
  3. 情報を人に伝える

 これらの目的を理解すれば、組織やプロジェクトや顧客に貢献するモデリングを行えるようになるでしょう。

 また、ライブ的な要素を取り入れて、聴講者の皆さんがモデリングの効果を実感できる内容にする予定です。

 ご興味のありましたら、是非ご参加ください。

ご参考

情報処理推進機構(IPA) https://www.ipa.go.jp/index.html
未踏ソフトウェア創造事業 https://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/index.html


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