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[1999 年 4 月号] |
［新人およびOO初心者に贈る「オブジェクト指向」本格入門］
６．新人のための図書ガイド
いわゆる入門書のたぐいは省略しました。なお，本節の内容をより詳しく知りたい向きはぜひ，以下のHPを参照してください．
https://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/OoBook/Beginner/index.html
オブジェクト指向概念形成史
算法表現論、木村泉、米澤、岩波書店(絶版ですので図書館か古本屋さんで探しましょう．それだけの苦労をする価値のある1冊)
特に木村泉氏の書かれた序章は、自分で抽象データ型を発見しなかったソフトウェア技術者は一度は目を通しておくべきでしょう。スパゲッティプログラムからいかにそれをほぐして構造化、データ抽象、抽象データ型とプログラムの複雑さに対処するための概念を発展させてきたかが、富士登山の代わりに擬似的な築山である「お富士さん」に登るように、パイオニアの登山者達の気持ちとその時点での眺望が追体験できます。米澤氏の手になる後半もソフトウェアの基礎理論を簡潔にまとめてあって便利。
オブジェクトモデリングの心に触れたい向きに
オブジェクトモデリング、落水浩一郎他、ジャストシステム現在はプレンティスホール(最近，出版社も装丁も替わって入手し易くなりました．)
重要ポイントは薄いこの1冊に含まれています。次に、「オブジェクト指向方法論OMT」ランボー他、トッパン、に進みましょう。
オブジェクト指向の研究テーマのヒントが欲しい人
オブジェクト指向早わかり、ウェグナー、共立
オブジェクト指向とがっぷり四つに組んで基礎（とは初歩ではない）から取り組みたい向きの必読書
バートランド・マイヤー、オブジェクト指向入門、アスキー出版
なお本記事は，共立出版コンピュータサイエンス雑誌bit 1998年 5月号: オブジェクト指向技術紹介 として掲載されたものをベースに改訂補筆したものです．
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