最近はプロジェクト管理の重要性をよく耳にしますね。プロジェクト管理に関する書籍も沢山出ていて、ヒト・モノ・カネといったリソース、進捗、リスク、プロセスなどを管理する手法やノウハウが紹介されています。
でも、なぜかプロジェクトはいつも遅れていませんか?皆忙しく働いているのに、どうして生産性が上がらないのでしょうか?
「ゆとりの法則」もプロジェクト管理をテーマにした書籍です。ですが、他の書籍とは決定的に異なっている点があります。
それは、ヒトを代替可能ではない「人」として扱っているという点です。本書は、見落としがちな人に着目して、プロジェクトが遅れてしまうナゾを解き明かしてくれます。キーワードは「ゆとり」。面白く読みやすい文章とは裏腹に、これまでの考え方が根本から覆えるような衝撃を受けること間違いなしです。
友人に借りて何気なく読んだ一冊です。
副題は、「ソフト開発を成功に導く 101 の法則」ということで、プロジェクト管理について書かれている本です。
内容は、あるプロジェクト管理者が、謎の美人スパイに誘拐されて、旧ソ連のとある国で大規模プロジェクトのプロジェクト管理を行うことになる。。。といった物語です。始めは、この設定はなんだろう、、、と思ったのですが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれ、とても楽しく読むことができました。そして、101 つの法則ですが、どれも今まで深く考えたことがなかったけれども、そのとおり!と思えるものばかりでした。目からかなりの鱗が落ちたのでした。例えば、
- 「プレッシャーをかけても思考は早くならない。」
- 「致命的なのは知らないことではない・・・知っているつもりで、実は知らないなにかだ。」
- 「プロジェクトには目標と予想の両方が必要だ。この二つはちがっていて当然だ。」
等々。
プロジェクト管理に悩む管理者や、日々の仕事に違和感を持つエンジニアの方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。