[技術書籍紹介]
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ケント・ベック著 梅澤 真史/小黒 直樹/皆川 誠/森島 みどり 訳
ピアソン・エデュケーション刊 |
本書は、XPの生みの親であるKent Beck氏が1996年に刊行した「Smalltalk Best Practice Patterns」の邦訳本です。 良いソフトウェアはコーディングからというKent Beck氏の理念に基づき、コーディングがきちんとできるということ、コードに耳を傾けることがいかに大切かということを教えてくれる内容となっています。 コーディングを中心に、良いプログラムを書くためのテクニックが92のパターンとして紹介されています。それらは、
本書は、以下のような方々にお勧めします。 ・Smalltalkを勉強したい方 --- 本書のパターンはSmallktalkを使用して書かれています。そのため、本書の一番の読者は、やはりSmalltalkを学びたいと思っている方々でしょう。文法はなんとなくわかったけれども、いったいどのようにその先に進めばいいのかわからない方にとって、Smalltalkらしい(そしてオブジェクト指向らしい)コーディング・テクニックを身に付ける助けとなるでしょう。 ・XPやリファクタリングに興味のある方 --- 本書は、Kent Beck氏がリファクタリングやXPを世に発表する前に執筆した本です。そのため、リファクタリングやXPにつながるBeck氏の考えのルーツを、本書の全般を通して読み取ることができます。 ・すべてのOO技術者 --- 本書のパターンはSmalltalkを使って書かれていますが、もちろん他のオブジェクト指向言語に応用できるものが数多くあります。また、上述のように、コードに耳を傾けるということは、どのプログラミング言語を使用していてもとても大切な事柄です。 |
■内容
第1章では、良いソフトウェア、良いコーディングとは何かについて述べています。 第2章では、パターンの有効性について述べています。また、パターンの役割やフォーマットについて述べられています。
第3章では、メソッドとメッセージに関するパターンを解説しています。
第4章では、状態に関するパターンを解説しています。
第5章では、コレクションに関するパターンを解説しています。
第6章では、クラスに関するパターンを解説しています。 第7章では、コードのフォーマット・スタイルに関するパターンを紹介しています。 第8章では、これまでの章で解説されたパターンを使用して、簡単なサンプル・プログラムを作成しています。この章を読めば、どのように実際のコーディングにパターンを適用していけば良いかが分かるでしょう。 |
■目次
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■参照
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