ObjectSquare [1999 年 2 月号]

[Happy Squeaking!!]


4.Squeak 演習:抽象クラスのある継承の作成

4.1 サンプルコードの読み込み


それではSqueakを使い、抽象クラスの活用例をみてみることにしましょう。

今回は、

Animal(動物)
	Bird(鳥)
		Parrot(オウム) 
		Swallow(ツバメ)

といった階層関係を作ることにします。

これだけのクラスをすべて定義していくのは大変ですので、できあいのソースコードをSqueakから読み込んでブラウズすることにします。

以下のリンクからソースのダウンロードをしてください。
AnimalApplication.st (<= CLICK NOW)

読み込みに便利なように、Squeakを起動したディレクトリに置いてください。
stファイルはテキストファイルでSmalltalkのソースコードが記述されています。Squeakでは、このファイルの読み込みは、フィイルリストのツールを用いて行うことができます。

まず、メインのポップアップメニューから"open" -> "file list"と選択し、ファイルリストを起動します。

ファイルリストの起動

左上の小さなペイン(小窓)がディレクトリ構造を表しています。通常はSqueakを起動したディレクトリになります。
右上のペインでは、そのディレクトリ下のファイルをリストしています。

AnimalAppliation.stを選択すると、下に内容の表示がされます。

AnimaiApplicationの内容の表示

stファイルは、各クラスやメソッドの定義を!で区切った独特のフォーマットをしています。これはチャンクフォーマットとよばれます。チャンク(chunk)とは、肉の切り身などの断片を指します。Smalltalk内で一つのオブジェクトとして存在するクラスを、切り身にしてテキストファイルに展開したというわけです。

読み込みは、AnimalApplication.stを選択して右クリックによりポップアップメニューを出して行います。

ポップアップメニューの "file in"を選択してください。

fileInの選択

システムブラウザを更新すると、AnimalApplicationのクラスカテゴリが作られているのが確認できます。

読み込まれたAnimalApplicationクラス群

ちなみにソースコードの書き出しはシステムブラウザからポップアップメニューを出し、"file out"で行なうことができます。

© 1999-2001 OGIS-RI Co., Ltd.

Prev.

Index

Next