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[インターネット時代のオブジェクト指向入門]


(8) InternetとAgent

インターネットの広まりにより、エージェント指向技術が脚光を浴びてきています。エージェントは、オブジェクト指向技術に取って代わるものではなく、それがさらに発展、拡張したものです。オブジェクトと違い
メッセージがくるのを待つ「指示待ち」ではなく、自らが推論する機構をもち、複数のエージェントに指示を与え、協調動作していくことができます。インターネットの広まりにより、誰もが簡単に様々な情報にアクセスできるようになると、今度はそれらの大量の情報をどのように整理するのかという問題が生じてきます。この際に自分の分身となって、情報を整理してくれるオブジェクトがあればどんなに便利なことでしょう。現在このような探索エージェントが徐々に開発されはじめたところです。まだ本格的なシステム構築には取り入れられていません。その点でエージェントは黎明期にあるといえますが、Javaが突然インターネット・イントラネットシステムの標準開発言語になったように、エージェントもある時期をきっかけに、広まりを見せはじめるでしょう。それを実現する言語がJavaになるかはまだわかりません。


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