自由形式の図の概要
by Scott
W. Ambler, Copyright 2003
もっとも有効でもっともよく使われている種類のモデルに自由形式の図があります。しかし、それが「公式の」種類の図だとみなされることはほとんどありません。その理由はおそらく、自由形式のモデル作成のための標準を設定したり、そのモデルを記述するための高価なツールが必要だと説得したりするのは困難だからです(ホワイトボードで十分です!)。図1は大学システムの技術アーキテクチャを表した自由形式の図です。このような図は、クライアントのところでホワイトボードに書かれていたり、アーキテクチャに関する書籍に載っていたりするのをよく見かけます(ただし書籍に載っている図はMicrosoft Visioなどのツールできれいに書いてありますが)。この図には、層から構成されるアーキテクチャ、つまりビジネスルールエンジンやセキュリティエンジンなどのソフトウェアコンポーネント、Webサービスやメッセージバスなどのミドルウェア、およびメインフレームやアプリケーションサーバなどのハードウェアノードが書かれています。ここにはさまざまな情報が寄せ集められていて、おそらくUMLで表すにはいくつかの種類の図が必要でしょう。すぐ思い浮かぶところではUMLコンポーネント図やUML配置図などがあります。しかし、この図1つだけでシステムのアーキテクチャの様子がうまく伝わるように思えます。
図1. 自由形式のアーキテクチャ図
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UI. Layer: UIレイヤ
Browser: ブラウザ
HTML: HTML
Web server/Firewall: Webサーバ/ファイアウォール
Registrar Green Screen Terminals: 学籍係のホスト端末
Business Layer: ビジネスレイヤ
Business Rule Engine: ビジネスルールエンジン
Security Engine: セキュリティエンジン
EJB App Servers(form): EJBアプリケーションサーバ(フォーム)
Web Services: Webサービス
MQ Series: MQシリーズ??
Msg. Bus: メッセージバス
IBM Mainframe: IBMメインフレーム
CICS/COBOL: CICS/COBOL
Data Layer: データレイヤ
JDO DB Wrapper: JDO DBラッパ
Enrollment DB(Oracle): 登録DB(Oracle)
Nightly Data Extracts: 夜間のデータ抽出
University DB(VSAM): 大学DB(VSAM)
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自由形式の図という考え方は特に説明の必要はないと思うので、これ以上詳しくは述べません。重要なのは、この図がアーキテクチャモデリングを行う上で有効な選択肢だと認識することです。
注: この成果物の説明は『The Object Primer 3rd Edition: Agile Modeling Driven Development with UML 2』より抜粋しました。本ではより詳しく説明しています。
アジャイルモデリング(AM)について詳しく知るにはこの本をお薦めします。
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