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エンタープライズ統一プロセス ( EUP ) ホームページ |
お知らせ: 引退フェーズ, 戦略的再利用作業分野, EUP のベストプラクティス, Zachman フレームワークと RUP/EUP のページを公開しました。
ラショナル統一プロセス (Rational Unified Process: RUP) は、オブジェクト指向およびコンポーネントベースのソフトウェアの世界では、急速に開発プロセスのデファクトスタンダードになりつつあり、ソフトウェア開発方法論とも言われています。しかし、方法論として十分だと言えるでしょうか。私の経験では、十分ではありません。実際に、そもそもの範囲の定義からして不十分です。私たちに必要なのは単なる開発プロセスではなく、完全なソフトウェアプロセスだからです。
エンタープライズ統一プロセス ( Enterprise Unified Process: EUP ) は、RUPを 拡張 したものです。図1には EUP のライフサイクルを示しました。RUP をよく知っている人であれば、2つの新しいフェーズ ( 稼動 と 引退 )、それからいくつかの新しい作業分野( 運用及びサポート および 7 つの エンタープライズ作業分野 ) が追加されていることが分かるでしょう。この エンタープライズ作業分野 とは、エンタープライズ・ビジネスモデリング、 ポートフォリオ管理、 エンタープライズ・アーキテクチャ、 戦略的再利用、 人材管理、 エンタープライズ・アドミニストレーション、 ソフトウェアプロセス改善 の7つです。
図1. エンタープライズ統一プロセス ( EUP ) のライフサイクル (2004年版)
図2は EUP を採用する一般的な方法です。まずRUPを採用し、自分の環境に合わせて仕立てた後、その RUP の上に EUP の拡張部分を仕立てて追加します。IBM の RUP製品 は重要な情報源であり、これをベースとして始めることができます。
図2. EUP によるラショナル統一プロセス(RUP)の拡張
図3は EUP ライフサイクルを拡大したものであり、図の下部にフェーズマイルストーンが追加されるとともに、チームが新しいリリースに取り掛かったときにライフサイクルのどの段階に戻るかを示しています。プロジェクトによっては、作業の対象範囲を定めて正しいことを確認するという作業をやり直す必要があり、方向づけフェーズに戻ることになるかもしれません。新しいリリースでやり直す必要があるのが、要求の作業と、場合によってアーキテクチャだけであれば、推敲フェーズに戻ることになるでしょう。新しいリリースを作成フェーズから始めればよい場合もあります。
図3. EUP の拡大ライフサイクル
Extending the Rational Unified Process: RUP to EUP (Sterling Reportで発表)New!
EUP Handout (EUPについてまとめた2ページのPDFファイル, ~500k)
Agile Modeling and the Unified Process (www.agilemodeling.comで公開)
Architecture and Architecture Modeling Techniques (www.agiledata.orgで公開)
Enhancing the Unified Process (www.sdmagazine.comで公開) EUPの起源です!
Reuse Opportunities Throughout the RUP Lifecycle (www.flashline.comで公開)
私たちはアジャイルモデリング(AM)をサポートしています。
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本サイトに掲載されている内容は、Scott W. Ambler, John Nalbone, and Michael Vizdosの著作である 「エンタープライズ統一プロセス - IT 業務の全体最適化のためのプロセスフレームワーク」の一部に基づいています。 RUPがソフトウェア開発のライフサイクルを定義するものであるのに対して, EUP は ITライフサイクルすべてを網羅するように RUP を拡張するものです。 この拡張において, 稼動フェーズ及び 引退フェーズの 2 つのフェーズと, 次の新しい作業分野が付け加わっています: 運用及びサポート作業分野 及び、7 つのエンタープライズ作業分野である(エンタープライズビジネスモデリング作業分野, ポートフォリオ管理作業分野, エンタープライズアーキテクチャ作業分野, 戦略的再利用作業分野, 人材管理作業分野, エンタープライズアドミニストレーション作業分野, そして ソフトウェアプロセス改善作業分野). |
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本ページの原文(改訂されている可能性がありますのでご注意ください): www.enterpriseunifiedprocess.com Copyright 2002-2007 Scott W. Ambler
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