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初めての JavaOneSM


1.はじめに

今回、初めて JavaOne に参加してきました。JavaOne は Java 開発者向けのカンファレンスで、初心者から上級者まで楽しめるテクニカルなセッション、 気軽に参加できる(しかし、会場からの発言が少なくてさびしい:-<)BOFなど盛りだくさんな内容でした。
以下、参加したセッションの中できちんとメモをとっていたものを、いくつか紹介したいと思います。

2.TS-1009 Java プラットフォーム用仮想マシンのモニタリング

システムをハードウェア、OS、JVM、アプリケーションサーバ、アプリケーションという階層にわけ、その中の OS と JVM のJava アプリケーションのパフォーマンスのモニタリングツールを紹介するセッションでした。

ここで紹介されたツールは、実運用中のアプリケーションに影響を与えずにモニタリングできるものです。
OS(Solaris)に関しては、非Javaアプリケーションのモニタリングと同様に、*stat ファミリや pmap、 pstack、truss 等のコマンドを使います。 アプリケーションプログラマとはいえど、OS に関する知識がないと、これらのツールは使いこなせませんね。

JVM については、やはり GC がポイントのようで、javaコマンドの起動オプションや、jvmstat や VisualGC というツールが紹介されました。
jvmstat は、*stat と同じようにコマンドラインで使うツールで、動的に JVM にアタッチできるようです。VisualGCは、jvmstat のGUI版のです。
やっぱり、GC を真面目に勉強しないとあかんなと実感させられたセッションでした。

3.TS-1136 エクストリームプログラミングの探求

やはり JavaOne でも XP は人気があるようで、参加者は非常に多く、椅子なしで床に座る人多数、翻訳用のレシーバも不足していました。
チュートリアルとはいえ、個人的には楽しめたセッションなのですが、看板に偽りありです。テーマはXPそのものというより、「Traditional to Modern」ということで、defensive programmingからextreme programmingへの移行をうながすというセッションでした。
まず、最初にsoftware correctness を確保するための defensive programming のテクニックが紹介されました。次に OO では小さなコードの塊が多いので、 性能や保守性で defensive programming には問題があり、DbC (Design by Contract) を使うべきだという説明と、DbC 入門としての JavaTM 2 SDK 1.4 における assert の使い方の説明がありました。

そして、最後に XP といくつかの agile な方法論の紹介がありました。よくまとまっており、OO プログラミング、XP 初心者にはお勧めのセッションだったと思います。

セッションの時には聞きのがしたんですが、あとでメールでお話したところによると、スピーカの Ravi さんは XP では OCL を使いコミュニケートするのがベストだと考えておられるようです。OCL は設計者のための言語であり、 副作用や欠陥がないので、OCL を使いコミュニケートすれば間違いが少ないということです。
まあ、ツール屋さんらしい考え方だなとは思います。

4.Night for Java Technology

ぐっとくる Java アプリケーションのデモを見ながら船の上でお酒が飲めるらしいと聞いて、実はよくわからないままに Night For Java Technology に参加してきました。
船に乗り込み Duke おにぎりを受け取ったら、とりあえずワインを飲みはじめたせいで、デモが始まるころには単なるよっぱらいになってました。
立食パーティー形式かと思いきや、ちゃんとテーブルと椅子があったので、グループのすわっているテーブルの中にひとりで参加するのは中々つらいものがありましたが、 途中で偶然知人を見つけたので助かりました(ありがとう、高橋さん)。参加したかったけどひとりなので尻込みされた方、 来年はぜひ一緒に参加しましょう。

Night For Java Technology とは、簡単にいうと、お酒を飲んで日ごろのハックの成果を見せびらかそうぜというイベントです。 そのままビジネスのネタになりそうなものから、単なる冗談や技術の無駄使い:-)まで、さまざまなアプリケーションを五分間で作者が紹介されていました。 単なる観客の立場からすると、作品自体の面白さは当然のこと、プレゼンテーションをのうまさも重要な評価ポイントです。 僕が面白いと感じたのは以下の作品です。


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