ObjectSquare [1999 年 2 月号]

[Real-Time UML]


8.最後に

 さて、本書も含め先に紹介したような方法論を勉強しても実際に開発を 進めてみると、それらの方法論では触れられなかったようなさまざま な問題が発生するのが現実だと思います。例えば、最初にユースケース の切り出し方で悩み、次にハードウェアクラスでの割り込み処理方法で 悩み、さらにプロセス間通信やタスクマッピングを実際のRTOS上でどの ように実現するかでまた悩む、なんてことになってしまうかもしれませ ん。そして、こういった生臭い問題に関する話は先ほど並べた方法論に は含まれていません。今後、組込み・リアルタイムシステムの開発手法 としてオブジェクト指向が広まっていくためには、こういった実践的な 内容が方法論のような形でまとめられることが必要になっていくと思い ます。


© 1999 OGIS-RI Co., Ltd.

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