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[アナリシスパターンモデルのダウンロード]


アナリシスパターンモデルのダウンロード

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アナリシスパターンの難しさ

Odellノーテーションの落とし穴

アナリシスパターンの読み方

アナリシスパターンモデルのダウンロード

関連リンク


アナリシスパターンの難しさ

「アナリシスパターン - 再利用可能なオブジェクトモデル -」(Martin Fowler著、堀内一監訳、児玉公信、友野晶夫訳)は素晴らしい本です。

でもあの本にはひとつだけ問題点があります。
それはとても難しい(!!!)ことです。

あの本を購入した人の中で、冒頭の「パーティ(Party)」モデルぐらいまではついていけたものの、そのすぐ後の「責任関係(Accountability)」あたりでいきなり降参してしまった方も多いのではないでしょうか?

いったい何が難しいかと言って、ほとんどすべてが難しいのですが、突き詰めると以下の2点に集約できると思います。

  1. 内容がとにかく難しい。
  2. モデルのほとんどが(あまりメジャーではない)Odellノーテーションで書いてある。

上記のうち、内容が難しいのは仕方ないところですが、ノーテーションについてはなんとかしたいところです。
今ではオブジェクトの世界ではUML語がデファクト標準語ですから、改訂版を出版するときには是非UMLに書き換えてもらいたいところです。


Odellノーテーションの落とし穴

Odellノーテーションそれ自体は UML と似ている点も多く、比較的シンプルなものです。
継承の完全/不完全区画を明確に表現できる点など、優れている点もあります。

しかし問題は UML と似て非なる点です。

UML や OMT に慣れた人にとって、とにかくわかりづらいのがロールの書き方です。
「参照する側から見て、参照される側の左側にロール名を書く」というルールになっているのですが、これは UML 風に読むと、しばしば逆に解釈できてしまいます。親子構造を表現するような自己関連の場合、親の側が多で、この側が1のように解釈できてしまうため、しばしば混乱の元になります。


アナリシスパターンの読み方

アナリシスパターン本は、そのまま読んではいけません。
いきなりあの本を読んですらすらと理解できる人がいたら、ほとんど天才だと私は思います。

天才ではない普通の人が、あの本を読んで理解するためには、自分自身でモデルを書いてみることが一番です。
あの本を読むときには、テーブルの上に本を広げて、その隣りにPCを置いてクラス図とオブジェクト図が書けるCASEツールを立ち上げておきます。そしてひとつクラス図が登場するたびに、自身でUMLのクラス図に書き換えを行います。補足として説明される例をオブジェクト図(インスタンス図)にすることも忘れずにやりましょう。

そうやって読み進めていくと「知識レベルと操作レベル」「パワータイプ」「動的分類と多重分類」といった概念が最初はおぼろげながら、徐々にはっきりとわかってきます。そうなったらしめたもので、その後は目から鱗がボロボロ落ちること請け合いです。
それまでは辛抱して地道な作業をしましょう。


アナリシスパターンモデルのダウンロード

ここでは「アナリシスパターンのエッセンス」とも言える「第2章(責任関係)」と「第3章(観測と測定)」のダウンロード版を用意しました。
第2章と第3章に登場するすべてのクラス図と、オブジェクト図が格納されています。

→ Rational Rose(98以上のバージョン)あるいは、Microsoft Visual Modelerで読むことができます。(ただしMicrosoft Visual Modelerの場合はクラス図のみです。)

これをGETして、一皮も二皮も、いや十皮も二十皮も剥けた概念モデラーを目指しましょう!

AnaPat2-3.zip ダウンロードはこちら (AnaPat2-3.zip, 86KB)

関連リンク

アナリシスパターンのUMLモデルが入手できるサイトを以下にご紹介しておきます。


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