[オブジェクト指向は本当に「オブジェクト」指向か?]
2.1 身分を関連の役割で表現したモデル
まず最初のモデルです。
図1:身分を役割で表現したモデル
このモデルでは、「人」、「会社」、「学校」をクラスととらえています。
「人」と「会社」および「人」と「学校」の間にそれぞれ「勤める」「通う」という関連が引かれており、「会社員」や「学生」という概念は、関連に対する人の役割(ロール)として表現されています。
また「人」から見て、「会社」と「学校」に対する関連の多重度がオプショナル(0または1)となっていますから、これらを組み合せることで、人が「会社員」「学生」「無職」「会社員かつ学生」になることが表現できます。
このモデルはシンプルで非常にわかりやすいものですが、一方でいくつかのデメリットがあります。
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