ObjectSquare [1999 年 7 月号]

[Happy Squeaking!!]


4.Squeak演習: MVCアプリケーションの作成

4.6 Counterアプリケーションの起動


CounterについてのMとVとCができたので、それぞれを結び付けて起動してみましょう。

以下の式をワークスペースで実行してみてください。

| counterView |
        counterView := CounterTextView new.
        counterView model: (Counter new).
        counterView label: counterView name.
        counterView maximumSize: 200 @ 100.
        counterView minimumSize: 50 @ 30.
        counterView borderWidth: 5.
        counterView backgroundColor: Color yellow.
        counterView controller open.

基本的には、CounterTextViewを作成して、モデル(Counter)を設定して、起動しているだけです。コントローラは、明示的に設定していないのですが、CounterTextViewのdefaultControllerClassメソッドを定義しているので、自動的にCounterKeyboardControllerのインスタンスが生成されセットされた状態で立ち上がります。

以下のような画面になります。


Counterアプリケーションの起動

キーボードのuとdキーで値が変化するのが確認できます。
Transcriptにはビューの再描画ごとに'now update'と表示されていきます。


update:メソッドの起動による'now update'の表示

MとVとCと、合わせてコード量は2k足らずです。あらかじめMVCのアーキテクチャに基づいたフレームワークが提供されていることにより、このような生産効率の高さが実現されているのです。

また、各オブジェクトが明確に分割されているので、後の拡張も非常に容易です。次の演習では、実際に拡張を行っていきます。


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