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[インターネット時代のオブジェクト指向入門]


(2) InternetとWWW

インターネットのシステムは、Windowsに見られるようなハイパーテキストのヘルプシステムがネットワーク上に展開したものというのが、最も単純なとらえかたです。クライアントはリンクをたどるという統一的なインターフェースのみで様々な情報にアクセスしていくことができます。従来のクライアントサーバでは、サーバが単一的に情報を管理しており、その内容は単純な数値や文字列の集合である場合がほとんどでした。ところが、WWWのシステムで扱われる情報は、テキストや画像、音声など非常に多岐にわたります。そしてこれらが複数サーバに渡るリンクとして複雑に結び付けられているのです。しかしユーザから見れば、単に見たい情報へのリンクをクリックすれば、関連する情報が芋づる式にたどれるようになっています。情報は複雑さを隠蔽した実体(オブジェクト)として考えることができ、それぞれがネットワーク上に関連づけられて浮かんでいるのです。この意味で当初からWWWのシステムは非常にオブジェクト指向的といえます。


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