[オブジェクト指向モデリング言語
UML]
- 情報処理 VOL.40 NO.1, NO.3より
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UMLとは
UMLとは,Unified Modeling Languageの略で,統一モデリング言語を意味している.オブジェクト指向で業務を分析したり,システムを開発したり,ソフトウェアモジュールを設計したりする際のダイアグラムの描き方・記法を定めた米国のオブジェクト技術標準化団体OMG(Object Management Group)の標準である4)☆1.オブジェクト指向分析・設計の標準表記法と言える.
オブジェクト指向技術を利用してシステムを開発する際には,やはりオブジェクト指向の考え方に基づいて対象業務を分析したりシステムを設計することが望ましい.この作業では一般に,システムを図解してモデル化する.こういったモデルの図解の仕方をそのモデル構成要素の定義とともに統一していこうという動きが1990年代後半に起こり,多数のソフトウェアベンダと開発技法研究者の共同作業の結果定義されたのがUMLである.過去,さまざまあったオブジェクト指向に基づくモデル記述法をうまくまとめて共通化したものである.
☆1 1997年1月に米Rational Softwareなど11社がUMLをOMGに提案し,1997年11月に承認された.バージョン1.1である.
© 1999 OGIS-RI Co., Ltd. |
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