CRCカードはチームが協働して設計モデルを作ることができる技術プラクティスです。1988年に初期の設計アイデアを考える手段としてWard CunninghamとKent Beckによって生み出されました。XP(エクストリームプログラミング)においては重要な設計ツールとされているものです。オブジェクトの広場では、2018年2月に開かれたUMTPの技術セミナーで使用したCRCカードを使った設計ワークショップのキットを公開します。ぜひ、ご利用ください。
CRCカードワークショップとは
CRCカードはチームが協働して設計モデルを作ることができる強力な技術プラクティスです。チームメンバーがコラボレーションしながら素早くモデルを作ることができるだけでなく、凝集度の高いクラスが導かれやすいという利点があります。また、チーム全員に発言の機会があるので、チーム全体の設計スキルの底上げにも役立ちます。詳しく知りたい方は、 CRCカードでチームが協働して設計する~UMTPモデリング技術部会主催技術セミナー参加レポート に実施レポートがありますので、どうぞご参照ください。
ワークの様子:CRCカード・ワークショップの様子@UMTP技術セミナー
ワークショップキット
CRCカードのワークショップキットは下のリンクからダウンロードしてください。
必要なファイルはzipで固めています。ダウンロードし、zipファイルを展開してください。次のファイルが含まれています。
- 責務駆動開発とCRCカードの説明スライド (CRCカードワークショップ_1-スライド_201801.pdf)
- 参加者に配布する資料
- ワークショップのアジェンダ (CRCカードワークショップ_2-アジェンダ_201801.pdf)
- 課題 (CRCカードワークショップ_2-課題_201805.pdf)
- ワークショップの実施方法 (CRCカードワークショップ_2-実施方法_201805.pdf)
- 必要な資材表 (CRCカードワークショップ_3-資材表.xlsx)
ワークショップに必要なもの
ワークショップキットに含まれる『アジェンダ』『課題』『実施方法』を人数分印刷します。その他に次のものをご用意ください。詳しくは『必要な資材表』にあります。
- 情報カードたくさん(B6サイズのものが良いと思います)
- 書きやすいペン
- 付箋
- 会話のトークンに使う何か(下の写真ではアメフトボールのおもちゃ)
準備するもの:インデックスカード、ペン、付箋、会話のトークンに使う何か。
使い方
本ワークショップキットは、2018年2月に開かれた「UMTPモデリング技術部会主催技術セミナー」で使用したものです(ただし、レイアウトなど内容に関係のない部分を一部加工してます)。CRCカードを使った設計モデリングをご存知ない方でもワークショップに参加できるよう、最低限必要な知識を説明した後にグループワークを実施する構成になっています。進行の例が『アジェンダ』に書かれてあります。
『スライド』の内容を全て説明の上でグループワークすることをお勧めしますが、参加者の知識に合わせてカスタマイズしてもよいでしょう。
CRCカードを使った設計ワークショップの進め方は、『実施方法』に書かれてありますので、よく読んで流れを理解した上で、ワークショップを実施してください。
項目 | 時間 |
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オープニング&自己紹介 | 10分 |
CRCカードとは | 40分 |
休憩 | 10分 |
CRCカードによる協調的なモデリング | 120分 |
学んだことを一言で表現する | 15分 |