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CAREER INTERVIEW 小林 祐介 キャリアの分岐点では、あえて困難な道を歩む。 近藤 貴俊 技術をとことん追究し、自分と会社の未来を拓く。

近藤 貴俊
Takatoshi Kondo

2004年キャリア入社
技術部
アドバンストテクノロジーセンター
IoT技術チーム

STEP 01
入社1年目
半導体製造装置、自動車業界のコンサルティング業務を担当。
STEP 02
入社5年目
コンサルティングもできるアーキテクトとしてサービスを提供。
STEP 03
入社10年目
msgpack-cのコミッタを担当し、その技術を社内で進めるIoTの開発に活かす。
STEP 04
現在
IoTのプラットフォームを周辺サービスと合わせ、新たなビジネスを開拓する。

STEP
01

より高いレベルのフィールドで、エンジニアとして成長しつづけたい。

前職では9年間、家電メーカーでソフトウェアの開発をしていました。以前から技術情報を無料で公開している「オブジェクトの広場」というサイトを通じて、オージス総研のことは知っていました。このサイトの技術情報は、前職の仕事でも大いに役立っており、オージス総研に対しては技術レベルが高いという印象を抱いていました。そんなオージス総研というフィールドで自分も仕事がしたいと考え、中途採用試験を受けることにしました。当時の部長と後に私の上司になるエンジニアが面接をしてくださったのですが、私が前職で行った実装方針に関して、エンジニアよりもむしろ部長のほうが食いついてきて、いろいろ鋭い指摘をしてくださったことが印象的でした。部長クラスの方でも技術に深い理解があると感じ、とても好感をもちました。また、エンジニアから分析、設計工程に関する質問を受けたとき、当時の私はうまく表現できず、「すみません。十分理解ができていないので、今後勉強したいと思います」と答えました。そうすると、「それは勉強されたほうがいいと思います」と言われて、この会社なら成長できそうだと期待に胸をふくらませたことを覚えています。オージス総研は高い技術をもつ会社だというイメージはありましたが、実際に面接を受け、そのイメージが確信に変わり、オージス総研でやってみようと決意しました。

STEP
02

ない職種なら、つくればいい。コンサルティング×アーキテクトを実現。

オージス総研での最初のキャリアは、組み込みコンサルタントでした。オージス総研のコンサルティング業務は、長年培った開発ノウハウから、“組み込みソフトの改善やつくりかた”を支援できるのが大きな強みです。そして最終的に、お客様の課題を解決するための技術情報を提供します。実際、私が担当したのは、半導体製造装置や自動車業界のソフトウェアを扱うお客様でした。お客様のお悩みをお聞きするなかで気づいたことは、ソフトウェアの構造を見直す必要がとても多いということ。それなら、オージス総研の開発ノウハウと、エンジニアとしての自分の経験を活かし、コンサルティングをしたうえでアーキテクチャを製品に落とし込んで提供したほうがいいのではないか、と考えるようになりました。もちろん、すでに社内でそういった動きをしている方もいました。しかし、私は明確にアーキテクトに軸足を置き「コンサルティングもできるアーキテクト」としてサービスを提供するキャリアを選択することにしたのです。

STEP
03

世界の技術を、自分のスキルに。自分のスキルを、オージス総研の技術に。

私は以前からオープンソースソフトウェアでプログラムを書き、世界中の方々とさまざまな議論をしていました。そのなかで、地位や実績に関係なく、正しい技術を受け入れてくれる文化に好感をもつようになりました。そして、その文化を肌で体感し、ソフトウェアに関する最先端の世界をみてみたいと考え、アメリカのカンファレンスに自腹で行ったことがあります。その後、オージス総研に海外トレーニー制度ができて、その第1号として1年間アメリカの現地企業でプロジェクトに参画しました。世界中の優秀な方々の出会いを通じて、今でもオージス総研の仕事として継続しているものがあります。それが、オープンソースソフトウェア「msgpack-c」のコミッタです。msgpack-cとは、複雑な構造の情報を効率的かつコンパクトに表現できるデータフォーマットであるMessagePackを扱うライブラリ(C/C++版)のこと。コンパクトに表現できるということは、たとえば情報をより多く、よりきめ細かく送れることにつながるため、オージス総研で行っているIoTの分野でとても役に立ちます。msgpack-cの技術とオージス総研のソリューションを組み合わせることで、自社のビジネスにも貢献できる。そう考え、海外での経験を社内に持ち帰り、実際の業務として担当することになりました。自分のやりたい仕事や得意分野が、会社の進む方向性と合致することにより、新たな仕事が生まれたように思います。

STEP
04

ライバルは、世界中のエンジニア。プロがうなる技術を提供したい。

オージス総研には、新しい提案や技術をどんどん受け入れてくれる社風があります。自分から積極的にアクションを起こす人には、チャンスがたくさん舞い込んでくるでしょう。また、社内には向上心をもって勉強している人が多いので、とても刺激的です。そんな恵まれた環境のなかで、今後は現在つくっているIoTのプラットフォームを、周辺サービスと合わせてオージス総研の事業の柱にしていきたいと考えています。また、自分が利用者として世間のオープンソースライブラリなどを使うとき、ときどき「なんてよく考えられているのだろう…」と感銘をうけることがあります。その作者とは面識もなく、地理的に離れていたり、何年も前につくられたものだったりしますが、まるで隣で同じ時間を共有しているようにさえ感じます。私も同じように、利用者に対してそのような印象をあたえるものをつくりたい。特に利用者がエンジニアであれば、そのエンジニアがうなるようなプラットフォームやライブラリづくりには熱が入ります。自分の好きな仕事を、夢中になって楽しみながらビジネスチャンスに変えていく。オージス総研でなら、それが実現できると思います。

※所属部署名、役職、内容等は取材当時のものです。