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もっとじっくり AWS CDK のコンセプト

オージス総研
樋口 匡俊

EC2 インスタンスや S3 バケットなど、AWS 環境はどのように構築したらよいでしょうか。筆者は、以前は CloudFormation や SAM を使っていましたが、いまではもっぱら AWS CDK を活用しています。
CDK はこれまでの Infrastructure as Code (IaC) とは次元の異なる、新たな世界を見せてくれていると感じます。その感覚が具体的にはどのようなものか突き詰めていくことは、実用からは一見遠いように見えて、CDK の真価を引き出すためには欠かせないことのように思います。
この連載では AWS CDK について、その基礎となる概念やものの見方・考え方を中心に解説していきます。『Concepts』など公式ドキュメントやソースコードの情報を整理して紹介するとともに、それでは足りない点やあいまいな点は、筆者の解釈で補いながら説明します。
前提となるのは、AWS とプログラミングの基礎的な知識だけです。AWS CDK の経験がなくとも読めるような説明を心がけますが、あらかじめ公式ワークショップなど何か一つチュートリアルをこなしておくと、より読みやすくなると思います。