読者の皆様から、たくさんの解答モデルを頂きました。ありがとうございました。こちらのページでは、残念ながら本文で紹介することができなかった解答モデルを記載します。オブジェクトの広場 メーリングリスト等で意見交換していただければ幸いです。
- ありゅ~ 様の解答モデル
- GO5号 様の解答モデル
- あんどう 様の解答モデル
- Ken-M 様の解答モデル
- 新井国充 様の解答モデル
- 松田政博 様の解答モデル
- 岩沢正樹 様の解答モデル
- ねこむすこ 様の解答モデル
- バウム 様の解答モデル
読者解答1:ありゅ~ 様
- コンセプト
- ひな壇には 1 段以上の"段"がある
- 段の上に、人形やその他の飾りが乗っている
- お雛様とお内裏様は必須
- モデル
- クラス図
図 1.1 ありゅ~ 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 1.2 ありゅ~ 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
1 段目にはお雛様、お内裏様、2 段目にはxxxといった飾り付けや並べ方のルールをどうやって表現したらいいのか迷いましたが、それは"段"と"人形"や"飾り"の間の"関連"自体に情報が必要なのかな? と思い関連クラス的なクラスを挟むことにしました。(ただし、以下のような理由で"人形"と"飾り"を別のクラスにしているので、本当の"関連クラス"は使っていません)
"お雛様とお内裏様は必須"というコンセプトを表現するために、人形と飾りを分け、人形の多重度を 2 以上、としましたが、こういった情報も"伝統"に含まれるのか迷いました。(コンセプトを明確に表現するために残しましたが、、、、)
上のように考えると、段の数も伝統にコントロールされるのかも、、、、
- 自己評価
色々迷いが残っているので、60 点くらいでしょうか
- 難しかったところ
読者解答2:GO5号 様
- コンセプト
- ひな壇にはそのグレードに応じた数の段がある。
- 少なくとも親王の段は必ずある。
- 各段に置かれる、人形等の飾りの位置は決まっている。
- モデル
- クラス図
図 2.1 GO5号 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 2.2 GO5号 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
飾りと段の関連の表現
- 自己評価
短時間でシンプルに表現できたと思う 70点
- 難しかったところ
読者解答3:あんどう 様
- コンセプト
- 段は「三段飾り」で、三人官女を含むタイプとします。
- 配置は「関東風」として、「お内裏様」は向かって左側に配置します。
- 要素は「お内裏様」、「おひなさま」、「三人官女(銚子、中央座り、長柄銚子)」、「屏風」、「台座(2)」、「ぼんぼり(2)」、「餅(2)」、「桃の花」、「桜の木」、「橘の木」、「駕篭」、「箪笥」、「牛車」とします。
- 着物は要素と一体として、モデルの対象にはしません。
- 要素の大きさは扱いません。
- 配置の方向は向かって(観察者の視点)とします。
- 段名は上から一段目、二段目、三段目とします。
- 個々の要素の位置関係は一括してまとめます。
- モデル
- クラス図
図 3.1 あんどう 様の解答モデル(クラス図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
位置関係をどう表現するか迷いました。
- 自己評価
位置関係をダイアグラム上に表現すると関係線が多くなり判りにくい。実用的には関係マトリックス表に表現した方が良いでしょうね。
- 難しかったところ
読者解答4:Ken-M 様
- コンセプト
- 「ひな壇」には「段」(1段目、2段目・・・)がある。
- 各「段」にはいくつかの「置き場所」がある。
- 「ひな壇」にはいくつかの「飾り物」を飾る。
- 「飾り物」には、「ひな人形」と「ひな道具」がある。
- 「ひな人形」はいくつかの「役職(グループ)」に分けられる。
- 「飾り物」はどこかの「置き場所」に置かれる。
- モデル
- クラス図
図 4.1 Ken-M 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 4.2 Ken-M 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
どこまで何を表現するか。
- 自己評価
シンプルだけど、今ひとつ面白味に欠ける気も・・・。70 点?
- 難しかったところ
読者解答5:新井国充 様
- コンセプト
- ひな壇は、階段状の段とその上にのる飾りから構成される。
- 階段を構成する段は低い順に並ぶ。
- 飾りには、並び位置がある。(例えば、最上段には、親王(男女)、その下の段には 3 人官女など)
- 特殊な飾りとして、後ろ飾りがある。飾りの後ろに置かれる。(屏風用)
- 飾りは 1 つ以上の部品で構成される。
- モデル
- クラス図
図 5.1 新井国充 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 5.2 新井国充 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
作図している内に、屏風が制約の関係で表現できないなど、後から追加することになってしまった。結局,後ろ飾りとして表現してみた。
- 自己評価
60 点、最低限は表現できているとは思う...。
- 難しかったところ
読者解答6:松田政博 様
- コンセプト
- ひな壇は、1つ以上の壇から構成されている。
- 壇には、飾りを設置する場所が定められている。
- ひな人形、ひな道具、屏風などひな壇に配置するものを飾りとみなす。
- ひな壇配置説明には、各飾りをどの壇のどの位置に配置するかを示す飾り配置仕様がある。
- ひな壇説明を見ながら、ひな壇の飾りつけを行うことを想定したモデルである。
- モデル
- クラス図
図 6.1 松田政博 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 6.2 松田政博 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
ひな壇にひな人形、ひな道具、屏風などを配置することをモデルに表現すること。
- 自己評価
親王飾り、三段飾りなどよくあるひな壇に対応できている。男雛、女雛の配置を飾り配置仕様を変更することにより対応できる。
- 難しかったところ
読者解答7:岩沢正樹 様
- コンセプト
- ひな壇の上に乗る物は、「雛人形」「道具」だけとする。
- 「段」は、連続的な列と捉える。
- 物理的な「段」と「雛人形」などを分けて、「もの-こと-もの」で把握する。
- モデル
- クラス図
図 7.1 岩沢正樹 様の解答モデル(クラス図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
- 「グループ」クラスを、「こと」に対応する概念として抽出するところ。名前がしっくり来ていません。
- "「2段目」は必ず「三人官女」"というような情報を盛り込む、UMLの記法の方法が分かりませんでした。
- 自己評価
- そこそこ、まとまったモデルになったと思います。無難な切り口のような感じですので、10 点満点で 7 点程度を付けたいと思います。
- 難しかったところ
読者解答8:ねこむすこ 様
- コンセプト
- 複数個の段が重なって、ひな壇になる。
- それぞれの段には、人形や道具(楽器、台車、お菓子など)がおいてある。
- 人形の位置(何段目におくか、左右どちらから何番目か)は決まっている。
- モデル
- クラス図
図 8.1 ねこむすこ 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 8.2 ねこむすこ 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
人形の位置を表すために「位置」を出したが、ここに情報を持たせすぎかもしれない。
- 自己評価
60点くらい。
- 難しかったところ
読者解答9:バウム 様
- コンセプト
- ひな壇によって段数がいろいろあることをモデリングする。
- 段は、それぞれの意味(三人官女や五人囃子など)が決まっている。
- 人形(例えば女雛)は、ひな壇によって表情や着物が違うので、インスタンスが異なる。(女雛というクラスになる)
- 一段(親王飾り)のときはお内裏様だけだが、段が増えると下に三人官女や五人囃子などが増える。
- モデル
- クラス図
図 9.1 バウム 様の解答モデル(クラス図) - オブジェクト図
図 9.2 バウム 様の解答モデル(オブジェクト図)
- クラス図
- 感想
- 難しかったところ
それぞれの段の人形の並び方。
- 自己評価
オブジェクト図とクラス図があまり違わないです。 もっと抽象化したほうが良かったかもしれません。 でも、段数の違いは表現できたので 60 点。
- 難しかったところ
改定履歴:見た目のレイアウトを更新しました。(2021.7)