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インタビュー

受講者から見たCreation Style新人研修の8日間

新人2人に聞く、研修で感じたこと・考えたこと
2026年9月30日

Creation Style新人研修が終わって約1か月後、インタビューに協力してくれた大石 侑汰さんと日浅 陸さんに、8日間を振り返ってもらいました。

チームの中でそれぞれの役割を見つけながら過ごした2人は、研修中に何を感じ、何を考えていたのでしょうか。率直に話してもらいました。

なお、Creation Style新人研修では、ユーザーの課題を捉え、アイデアを形にして試すことを、短いサイクルで繰り返しました。研修全体については、こちらの記事で講師の視点から振り返っています。あわせてご覧ください。

インタビュアー:テクノロジーイノベーション本部 ビジネスデザイン部
Creation Style新人研修講師 木村・喜多村・原田
(編集:木村 めぐみ)

チームの中で自分の役割を見つける

── 研修を振り返って、一番印象に残ったことは何ですか?


大石- リーダーの役割をやり切ったことです。今回の研修の前に、人事研修で行ったミニプロジェクトでリーダーをしたのですが、技術的なところも担当していました。リーダーの役割に徹する「リーダー一辺倒」というのは今回が初めてで、案外うまくいったので、それが一番よかったなと思っています。

開発では自分は、ほぼタスクを持たず、難しいタスクは他のメンバーに振り分けて、相談があったら一緒に進めました。タイムキーパーもきっちりやって、グループワーク中はずっとタイマーやメモ、オンラインホワイトボードのMuralを画面共有していました。


── 講師から見ると、画面共有をしたり、メンバーが話しやすい雰囲気をつくったりしているのが印象的でした。そのあたりは意識していましたか?


大石- 画面を見せておいた方が、「今、何もしてないから聞こう」と質問しやすいかなと思っていました。よくしゃべるメンバーではなかったので、空気を作るのが自分の一番の役割だろうと思って、それに徹しました。

「何でもいいから言ってみて」と話しかけて、実際に出てきた意見を採用することで、本当に何でも言っていいんだ、という状態を作ったりもしていました。


── そうした振る舞いには、これまでの経験が影響していたのですか?


大石- 大学時代に部活動でリーダーをして失敗した経験があります。振り返ると、人に仕事を割り振るのが下手だったのだと思います。その時は、リーダーがやるべきことを自分で進めるのが正しいと思っていました。

その後のミニプロジェクトでも、自分がやりたいタスクも取ってしまって、リーダーの仕事が手に付かず、結果的にうまくいきませんでした。

そういう過去の失敗はかなりショックで、最初は受け止めきれなかったのですが、変えざるを得ないと思って、今回は「リーダー一辺倒」を試してみました。


── メンバーに任せてみてどうでしたか?


大石- メンバーを信じて仕事をまるまる任せたら、思った以上の速さで返って来て、案外いけるんだ、と感じました。まだ1回目なので分からないですが、自分の学びの場として、とてもよかったと思います。


── そういう経験があった上で「うまくいった」と聞くと、ちょっとうれしいですね。
日浅さんは印象に残ったことは何ですか?


日浅- 私は大石さんとは真反対で、リードするよりサポートに回っていたな、という印象です。
どちらかというと、アイデア出しや、行動の思いつきは他の人に任せて、私は他の人よりちょっと技術的な面が得意だったので、困っている人がいたらすぐ助けに行く、というのが多かったです。


── 役割はどのように決まったのですか?


日浅- 最初は役割を決めていたのですが、グループワークが進むうちに、決めていたのとは違う役割で動いていました。一人がリーダーに立つというより、複数のファシリテーターがいるという形だったと思います。


── 日浅さんのチームは個性派揃いで、よく話す人と考えてから話す人と両方いて、バランスをとるのが難しそうだと思って見ていました。


日浅- そうですね。発言する人が引っ張って、その都度、私や他のメンバーで考えて意見を入れる、という方向で進みました。

繰り返すうちに、やり方より内容に向き合えた

── これまで受けた研修と比べて、今回のグループワークに違いはありましたか?


日浅- 吸収率が違う、と思いました。
3か月間の研修では、1週間後にやっとできるようなペースで進んでいたのですが、この8日間の研修だと、日に日に、指数関数的にぐんぐんみんなが伸びていっている、と感じました。昨日よりできている、というのをすごく感じました。


── 伸びているというのは、たとえばどういうところで感じましたか?


日浅- たとえば、ユーザーへの向き合い方が、スプリントを重ねるごとに、どんどん深くなっていると感じました。
1回目のスプリント 1 では、初めての状態で、何も分からない中、手探りでやっていって、2スプリント目、3スプリント目と進むうちに、やり方が分かってきます。だから、やり方を覚えるためのリソースが減って、徐々にニーズの方にリソースを割けるようになった、というイメージです。


── そういう変化を、受講している側でも感じていたんですね。

チームでやってみて気づいたこと

── チームで進める中で、他に気づいたことはありますか?


大石- 私は思いついたことをすぐに話すタイプですが、じっくり考えてから話す人たちの、発言の重みを感じることがありました。ユーザー、ニーズ、インサイトを整理する「着眼点 2 」を考える時も、あまり発言しない人から出てくる内容がすごくよくて、最終的にそれを採用することもありました。

着眼点を一人ずつ、一つ出す形式も、多分良かったんだろうと思います。発言は少ないけれど、じっくり考える人の意見を拾いやすかったのかなと思います。


── 日浅さんのチームでは、発言する人とそうでない人の間で、どう進めていましたか?


日浅- 発言量の多い人が、あまり話さない人に話を振っていたのが印象的でした。独りよがりに進めるのではなく、チームに巻き込もうとする気持ちが見えました。
話を振られた人も、それについて答えたり、かなりクリティカルな内容を話していました。

KPTを繰り返してみて分かったこと

── 研修を振り返って、他に話しておきたいことはありますか?


大石- これまでフレームワークをあまり信用しきっていなかったのですが、今回、フレームワークを信じてやってみることに、こんなに価値があるとは思っていませんでした。

特に、KPT 3 に関してです。毎日夕方にKPTで振り返って、次の朝、みんなと「T(Try)にこれがあるからね」と確認することを繰り返す中で、ちゃんと改善されていく実感と、チームの中でKPTの純度が上がっていく感じがあって、フレームワークってすごいんだと思いました。

自分たちで意味を理解しながらKPTを使うようになっていくのを、少し俯瞰して見ていました。KPTを使う意義を学べたことに感謝しています。

研修で楽しかったこと、大変だったこと

── 研修で楽しかったことはありますか?


日浅- 初日にやった、相手のニーズを聞いて財布を作ろう、というワークは楽しかったです。
当日の全体共有でも紹介したのですが、結構ぶっ飛んだアイデアでも受けが良かったのが印象的でした。スマホのストラップのようなものを流用して、小銭入れや財布を連結するアイデアを考えたのですが。


大石- 紐が一緒になったやつですね。あれはいいですね。
私も相手の人がすごく喜んでくれて、楽しかったです。思い出の財布があるから他のものに変える気になれないと聞いたので、その財布と一緒に使える小さな財布を考えました。「考えてくれてありがとう。これ欲しい」と言ってくれて、うれしかったです。


── それはうれしいですね。逆に、大変だったことはありますか?


大石- 前半は休憩時間が思い通りに取れなかったのが大変でした。仕方ないとは思うのですが、もっと休憩したい、とメンバーと話していました。
4月から受けていた人事研修では1時間に1回休憩があったので、もう1回くらい休憩があるとよかったと思います。


日浅- 休憩に関しては、スクラムに入るとチームで休憩を決めましたが、今から10分休憩、と言っても休憩せずにがんばってしまう人もいました。私は休憩していたのですが、相手のパソコンは見えなくても「絶対作業してるな」と思う人もいて、ちょっとがんばりすぎじゃないかなと思いました。

研修を終えて1か月、今考えていること

── 配属後の今、考えていることを教えてください。


大石- 配属されたチームで、毎日日報を書いているのですが、書き方で指摘を受けることがあります。指摘されたことを次に直す、という改善のサイクルを回せているので、研修で学んだことが活きていると思います。

日報自体も振り返りが多く、改善策は実践しやすい形で書くようにアドバイスを受けています。実際、次に実践することをTry(T)に置くこともできていますし、いい具合に自分の習慣になっているかもしれません。書き方の問題は少しずつ減ってきたと言われたので、うれしいなと思っているところです。
これが続くか分かりませんが、がんばります。


── 日浅さんは、これから会社の中でやりたいことなどありますか?


日浅- 今所属しているAIイノベーション部研究開発チームのメンバーは、それぞれ興味のある分野を持っています。私も、興味のある分野を基礎から学んで、伸ばしていきたいです。
いずれは、他の人に紹介できるくらいまで理解を深めていきたいです。

おわりに

アンケートだけでは分からなかった、研修中の体感や考えていたことを聞くことができました。答えのない中でもまず前に進み、対話しながら考え、試して、次に変えていく。研修で経験してほしいと思っていたことを、自分たちなりに受け取ってくれていたのがうれしかったです。

配属先でそれぞれの一歩を踏み出した2人。この経験が、これからの仕事にどうつながっていくのか、楽しみにしています。


  1. 本研修では、1スプリント120分で開発とユーザーレビューを繰り返した。 ↩

  2. 本研修では、ユーザー、ニーズ、インサイトの3つの要素で、ユーザーの課題や価値を考えるための視点を整理しました。 ↩

  3. Keep(よかったこと)、Problem(問題・課題)、Try(次に試すこと)の3つの観点で行う振り返り手法。 ↩