活用事例

Kompira Enterprise導入によるシステム運用自動化事例 株式会社オージス総研

自動化で運用工数を7,500時間削減。運用オペレータの15%を自動化エンジニアへ。

運用自動化プラットフォーム「Kompira Enterprise」の導入により、年間7,500時間というシステム運用工数を削減した実績について、オージス総研の現場担当者、責任者がインタビュー形式で語ります。
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プラットフォームサービス本部

クラウド基盤ソリューション部 自動化エンジニアリングチーム

マネジャー 吉野幸喜


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プラットフォームサービス本部
運用サービス部 運用統括チーム
リーダー 川崎康志


解決したかったこと

急速に増加して行く運用業務が徐々に現場を圧迫。効率化にも限界を感じ、自動化の検討を開始。

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―自動化の前に、オージス総研が抱えていた課題は何ですか?

川崎:課題は大きく2つありました。1つは年度末のイベントや大きなシステム変更のタイミングで、一時的にオペレータの業務負荷が跳ね上がる問題です。
その都度前さばきで吸収したり、追加要員を確保しなければ対応できない状況が続いていました。
もう1つは継続的な業務の増加です。システムの増加に合わせて業務も右肩上がりに増加し、人手による運用では限界が見えていましたので、何とかしなければいけないと考えていました。

―課題が顕在化したのはいつ頃からですか?

川崎:業務の負荷でいうと、一気に危ない状況というわけではなく、むしろじわじわと真綿で首を絞められていくような感じです。
要員は徐々に余力がなくなっていきましたし、対応する件数は2014年頃から増えていますので、その頃から課題としては認識していたと思います。

吉野:確かに2014年頃から負荷が増加している印象があります。弊社はDaigasグループなので、電力やガスの自由化に関連して増えたシステムの影響があったのではないかと思います。
運用は4班2交代で勤務していますが、当然ながら待機時間があるわけです。以前は夜でも昼でも休憩時間が取れていたのに、それが取れなくなる状況が顕著に表れたのが2014年くらいでした。

―そういった課題を解決するために、自動化を検討されたということですね。

川崎:もともと業務の標準化、効率化についてはずっと続けてきました。従来のやり方で効率化を進めても負荷は抑えられますし、品質としても担保できます。しかし、効率化にも限界があり、これ以上となると厳しいと感じていました。
そこで自動化の検討を始めて、オペレーションの全てを機械にやらせてしまえるくらいのレベル感まで持っていけたら、この課題が解決できるのではないかと考えたのが出発点でした。

Kompira選択の理由

自分たちの業務がきちんと自動化できるか、現場が使いやすいかが選択のポイント

―自動化にあたって、他社製品との比較検討はされましたか?

吉野2017年に、1年程かけて3~4社の製品をPoCしました。その中の1つにKompiraがあり、機能面について全体的に比較させていただきました。

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―その中でKompiraを選定された理由は何ですか?

川崎:最終的な判断の理由としては2つありました。自分たちの業務がきちんと自動化できるかという点、また現場が使いやすいかという点です。
そもそも自動化については、現場が主導で進めて行きたいという思いがありました。現場が使いにくい製品を選んでしまうと、後々、自動化が止まってしまうため、実際に現場で使ってみて、どれが使いやすいかという検証も行いました。
最近では、オブジェクトをマウスで繋げていく事でプログラムが組めるような製品が多くありますし、メンバーの教育にも使え、初めは魅力だと思いました。
しかし、自分たちのフローを当てはめたプログラムを作ってみたら、線があちこちに飛び回っているようなあまりにも複雑な画面になってしまいました。
さすがにこれはメンテナンスできないという結論にたどり着き、最終的にKompiraを選定しました。
Kompiraは言語で記述していくため可読性が高いですし、少し教育コストはかかりますが、最終的にはそのほうが使いやすいという結論に至りました。

―最初に取り掛かった自動化業務について教えて下さい。

川崎:最初に取り掛かったのが、依頼書業務の自動化です。そのあとは監視業務で、アラートを検知して担当者に連絡する部分を自動化しました。
どこから自動化していくかに関しては、漠然とここが大変だからやりましょう、ではなく「業務カタログ」を確認して決めました。
「業務カタログ」とは、どの業務にどれくらい時間がかかっているのかを把握するための作業工数の一覧です。それを見ると、この2つの業務の負荷が非常に高いことが分かったため、自動化の対象としました。20186月にキックオフし、その年の年末には最初の自動化プログラムの本番稼働を開始しました。

―その間に大変だったことはありますか?

吉野:やはり要件定義が一番大変だったと思います。弊社ではさまざまな監視業務を行っていますので、それに対応できるように将来を見据えた設計が必要になります。
さまざまな監視のパターンや連絡方法の違いをなくしていかないと、何パターンものフローを作成する必要が出てしまいますので、それはやめようと話をしていました。
そういった理由で要件定義に一番パワーがかかりましたし、担当したメンバーはかなり大変だったと思います。

導入の効果

導入の翌年には成果が評価されて社長賞を受賞。2020年には年間7,500時間の工数を削減。

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―Kompira導入の効果について教えて下さい。

吉野2018年から自動化を開始して、2019年には年間4,000時間の工数削減ができました。さらに、2020年には7,500時間の工数削減を実現し、それによって運用体制を見直し、より少ない人員でも業務を遂行することができるようになりました。
夜間の交代勤務も各班から1名削減することができましたので、平日の昼間に人を投入することが出来るようになりました。
また工数削減だけでなく、夜間の障害時に電話をかけるプレッシャーや、休み明けの平日も朝から昼まで電話を繰り返さなければいけないストレスもなくなったようです。
無駄な工数を削減するために取り組んだ自動化でしたが、人の気持ちに余裕が生まれるという副次的な効果もあったと思います。
20204月には「運用エンジニアリングチーム(※20214月より自動化エンジニアリングチームに改名)」を発足し、オペレータから「自動化エンジニア」にスキルチェンジするキャリアパスも整備しました。

―成果についての評価はありましたか?

吉野:自動化を開始した最初の年に、1,700時間の工数削減ができました。その成果が評価されて、社長賞を受けました。
これまで運用という業務は評価してもらえることは少なかったので、メンバーのモチベーション向上にもつながったと思います。現在も自動化は順調に進んでおり、また表彰を受けられるような成果を挙げていきたいです。

再販について

導入当初から、自社で蓄積したノウハウをソリューションとして提供しようと考えていた

―オージス総研では販売代理店としてもKompiraを取り扱っていますが、いつ頃から販売をお考えでしたか?

吉野:自動化を考えた当初から、ビジネスとして可能性を感じていました。
運用業務は右肩上がりに増えていくのですが、それに対応するメンバーはなかなか増えないのが実情です。辞めてしまったり、高齢化の問題もあって人は減っていく一方でした。
このまま人に頼った運用は続けられない、何とかしなければ、という危機感はずっとありました。
人手不足を解決する1つの手段としての「自動化」があって、そのノウハウを自社で蓄えて、それをソリューションとして提供できるようにしたい。はじめからそういう発想を持って自動化に取り組んでいました。
当初は34年かけてノウハウを蓄積しようと考えていたのですが、翌年にはKompiraの開発元であるフィックスポイント社からユーザーのご紹介を受けましたので、予定よりも早くビジネスとして取り組むことになりました。
想定より少し早くなりましたが、良い機会をいただいたと思っています。

―今後の自動化の展開について教えて下さい。

吉野:監視に関してはまだ全部が自動化できたわけではありませんので、まずは一次対応の部分をしっかり自動化していきたいと考えています。
それからKompiraビジネス拡大も大きな目標の1つです。
20213月から「Cloud Arch」という運用自動化ソリューションを提供しているのですが、そのサービス内でもKompiraを活用していますので、Cloud Archの拡販にも今後力をいれていきたいと考えています。

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