活用事例

福利厚生サービスサイト認証基盤導入事例
株式会社ベネフィット・ワン様

870万人以上が利用する福利厚生サービスの認証基盤に「ThemiStruct Identity Platform」を採用
~HRDXのNo.1カンパニーを目指して~

新サービス「ベネワン・プラットフォーム」のサービス共通認証基盤として導入

 ベネフィット・ワン様は、会員数約870万人を誇る福利厚生サービスサイト「ベネフィット・ステーション」の運営を主体に、ヘルスケアや給与管理など幅広くHRHuman Resources)関連サービスを提供しています。DX推進開発部 統括グループ長を務める神原氏は次のように語ります。「従業員の人事データや健康情報を一括管理する『ベネワン・プラットフォーム』を20206月に立ち上げました。『ベネワン・プラットフォーム』では、従業員のスキル・評価や、残業時間、異動情報等の人事データに加え、健診結果・生活習慣、ストレスチェック、ワクチン接種管理など、従業員情報を一括で管理することができます。ベネワン・プラットフォームと主力サービスである、ベネフィット・ステーションやインセンティブポイント、健診予約代行サービス認証に関しては、各独立したサービス間でのID連携を行っていたため、会員の名寄せや行動履歴把握が適切に行えていませんでした。より良いサービスをお客様に提供していくために、利便性に優れ安全性も高い認証基盤が求められていました」

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「ベネワン・プラットフォーム」サービス画面イメージ


 神原氏は、「ThemiStruct Identity Platform」導入について、当初の計画では「ベネフィット・ステーション」単体としての導入だったのが「ベネワン・プラットフォーム」構想により、認証連携の範囲を変更したと振り返ります。「『ベネワン・プラットフォーム』は、各種HRサービスの基盤、いわばOSという位置づけです。その上に、アプリケーションである『ベネフィット・ステーション』ほか各サービスが複数搭載されているイメージとなります。これらのサービスとの認証連携基盤として『ThemiStruct Identity Platform』を導入しました」
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DX推進開発部 事業基盤推進グループ
統括グループ長 神原 宏明氏

870万以上ものユーザーを抱える大規模運用に適した料金体系、高拡張性、サポート力を評価

 認証基盤導入において特筆すべき点はユーザー数の多さです。神原氏は採用した理由を挙げました。「まずは、料金体系です。他社の製品はユーザー課金型が多かったのに対し、『ThemiStruct Identity Platform』はLARGEMEDIUMといった規模ごとの料金体系で、運用面でのコストメリットを感じました。次に拡張性です。AWSAmazon Web Services)上で構築されているため、アクセスの増加に柔軟に対応し、スケールが容易です。クラウド基盤への移行を進めている当社方針に合致しました。さらに、標準認証規格準拠である点も評価のポイントです」(神原氏)オージス総研の認証技術に関するノウハウも選定要因と語るのは、DX推進開発部の大類氏です。「当時は標準認証基盤導入の知見があまり無かったため、弊社として実現したいことをお伝えし、要求を的確に取り纏め最適な提案をいただきました」

 DX推進開発部 事業基盤推進グループの加藤氏は「ThemiStruct Identity Platform」導入プロジェクトを振り返ります。「導入はスムーズでした。要件定義から稼働まで充実した資料をもとに丁寧に説明いただき、パフォーマンステストも入念に行ってくれました。社内調整や他ベンダーとのやり取りに苦労したのですが、認証技術に精通しているベンダーが意外に少ないなか、オージス総研さんがいたからこそ進められました」

6437_customer02_1.JPGDX推進開発部 事業基盤推進グループ
大類 健史氏
6437_customer03_1.JPGDX推進開発部 事業基盤推進グループ
加藤 由宇太氏


 現在、導入から3ヶ月経過し、安定稼働しています。「振り返ってみて、この3ヶ月、何かあったかと言われて、思い出せないこと自体が良いことだと思います。標準規格準拠であることは、お客様やそれを利用する開発ベンダーからの理解が得られやすいです。ソーシャルサービスとの認証連携がしやすい点もメリットですね」(神原氏)「開発側にとって使い勝手がよく、システム開発の負荷が軽減できました。ベンダーとのやり取りも多いのですが、クライアント登録など各種設定が管理画面から容易にできるなどUIが優れています。手順書などドキュメントも豊富で日本語である点も良かったです」(大類氏)「テストや運用を通じて『ThemiStruct Identity Platform』に起因する問題は発生しておらず、信頼性が高い製品だと実感しています」(加藤氏)

BtoEの強みを活用しHRDXのデータ活用基盤No.1を目指す

 今後の計画について、ベネフィット・ワン様ではパスワードを使わない認証規格「FIDO2(Fast Identity Online2)」への対応を進めています。「FIDO2」とは、生体認証などの認証用デバイスと、サーバーやクライアントとの認証のやり取りを標準化した国際認証規格です。神原氏は、2021年の秋にリリースされた「FIDO2」準拠の「ThemiStruct Identity Platform」に期待を寄せます。「パスワードレス認証はユーザーの利便性が飛躍的に高まります。SSOといったIDパスワードを前提にした認証に比べてサービス連携面でもメリットが大きく、早期に対応したいと考えています」

 大類氏は、今後の事業展開において「ThemiStruct Identity Platform」が重要なシステム基盤となりつつあると力を込めます。「マイクロサービス化という形で新しいサービスが『ベネワン・プラットフォーム』に順次追加連携されます。これまでのBtoEの強みを活かし、お客様のHRDXを推し進め、将来的に日本の人口をカバーする日本最大かつ唯一のプラットフォームになることを目指し、この3年以内に登録者数2000万人獲得を目標としています。『ThemiStruct Identity Platform』は、それらのサービスの入り口となる認証基盤です。オージス総研には、これからも最新技術のご紹介ときめ細かいサポートをお願いしたいですね」

オージス総研 担当者の声

 ベネフィット・ワン様の新サービス認証基盤構築プロジェクトは、大変貴重な経験となりました。製品パッケージの特徴や機能についてご理解いただいた上で、標準機能以外の実装に関してはご要望をお伺いしながら進めました。ベネフィット・ワン様の事業拡大に貢献できるよう高品質なサポートを提供し製品改善に取り組んでまいります。既存サービスの顧客ID統合や新サービスを展開する際に求められる認証基盤の構築にご関心があるお客様は、オージス総研にご相談ください。

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吉見 直記

お客様プロフィール

株式会社ベネフィット・ワン様

 日本最大級の福利厚生サービスサイト「ベネフィット・ステーション」を運営するほか、人事領域のDX化で”組織”の活性化と“個人”の最大能力を発揮するためのデータ活用プラットフォーム「ベネワン・プラットフォーム」を提供。BPOやヘルスケア事業などを展開し企業や働く人々を幅広く支援しています。

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※ThemiStruct Identity Platformはオージス総研の商標登録です。この記事に記載されている社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は取材当時のものです(2021年8月)。また、予告なく変更される場合がありますので、ご了承ください。

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