オージス総研、行動観察とデジタルツールの併用によるプロトタイプ評価サービスを開始

~人を理解する科学的知見と、生体データやAIカメラを用いた評価・検証~

 

行動観察で得られたアイデアを基にした新製品・サービスのプロトタイプを、ウェアラブルデバイスや脳波測定など、デジタルツールを用いて評価検証するサービスを開始します。

■背景

 

行動観察によるコンサルティングでは、現場の実態から気づきを見出し、それらを統合して解釈することでユーザーや現場のインサイトを導出、課題解決のための仮説出しを行い、アイデアやソリューション案をクライアントさまと共創で生み出しています。オージス総研では15年以上に渡り、ユーザーの行動や現場の実態からインサイトやアイデアを得る行動観察をはじめとして、生活者調査、マーケティング、新規ビジネス開発などの領域において、累計1,500件以上のプロジェクトを実施してまいりました。その一方で、クライアントさまからはプロジェクト完了後、それによって生み出されたプロトタイプが、どの程度ユーザーや現場の喜び・改善につながるのか、について、より深い評価を求める声もいただいておりました。

 

■お客様から求められる要望

 

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■デジタルツールを用いたプロトタイプの評価検証

 

そこで、製作したプロトタイプについて、行動観察とデジタルツールの活用による評価検証を実施し、有効性についてのエビデンスの担保や、さらなる改善ヒントを獲得するご支援を開始しました。行動観察とデジタルツールの組み合わせが重要なポイントになります。行動観察による目視で得られるファクトに加え、デジタルツールにより得られるファクトにより、これまでの行動観察を深化したインサイト(洞察)をご提供できるようになりました。以下のようなファクトとインサイトの広がりが期待できます。

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一般的な新製品開発のプロセスにおいては下図のように「製品開発」・「市場テスト」のフェイズを対象とするサービスとなります。

 

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例えば、自動車利用の実証実験では、リストバンド型生体センサーと呼ばれるウェアラブルデバイスを利用し、細かな時系列ごとの快/不快データと、「ストレス・怒り」や「憂鬱・疲労」といったこれまでの行動観察で得ることのできなかった感情要素(=新たなファクト)を加えることができました。また、テレワーク時の家事について調査した際は、脳波、ビデオ撮影を用いて調査することで、脳波により、『わくわく・興味・ストレス・集中・沈静』のデータを収集することができ、感情要素のデータを大量に取得できました。

 

■自動車実験の様子

 

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上記を一例として、他にも、脳波測定による感情の変化、AIカメラによる姿勢・動きの流れ等、課題やソリューションに応じたデジタルツールを用いた検証を行うことが可能です。今後は、行動観察にデジタルツールを組み合わせていくことで、「検証」にとどまらず、より深いユーザー理解やUXのデザイン、業務改善の改善を目的とした「実態把握」、「分析」の高度化を目指してまいります。