事例
システムリソースの異常使用をAIで検知
北電情報システムサービス株式会社様
運用自動化ソリューションCloud Archの導入により、リソースの異常使用をAIで検知し、作業者の負荷削減や工数削減の取り組みを開始。

北電情報システムサービス株式会社は、富山県富山市に本社を置く、北陸電力株式会社の完全子会社であり、長年の経験と豊富な知識に基づいた革新的なITソリューションを提供するシステムインテグレーター企業です。
この会社が、サービスの継続的なデリバリーを目指し、日々のシステム運用の自動化やAIの取り込みを検証される中で、オージス総研のCloud Archがお役に立っています。
①どういった課題をお持ちでしたか?
弊社では日々のシステム運用業務を限られた人数で対応していく必要があります。一方で世の中のDX対応などの需要増に伴って日々のシステム運用業務が継続的に増加していました。このままでは人手による運用の限界が見えていましたので、何とかしなければいけないと考えていました。
そんな中、日々のシステム運用業務を自動化し、人手による運用負荷を下げた実績を持つCloud Archのことを知りまして、運用自動化やAIの取り込みの検証に参画いただくことになりました。
②実際にCloud Archを検証してみていかがでしたか?
システム運用を自動化するシステムやツールにはさまざまなものがあります。しかしながら実際に検討を進めていくと、部分的にしか自動化できずに人手の負荷がそれほど下がらなかったり、自動化にかかるコストに見合わなかったりといったことが多くあり、ここをいかに見極めるかが重要になってきます。
このため今回は従来人手で対応していた運用について、Cloud Archを導入することで実際にどういった業務が自動化できるのか、どこまで人の判断を必要としている範囲も含めて自動化できるのか、といったことを見極めていきました。
実際にターゲットとした運用業務は、システムリソースの使用率が上昇した際に発報されるアラートの対応です。対応内容はアラートが発報されるたびに担当者がシステムリソースの状況を確認し、緊急の対応を要するものかどうかの切り分けから実際の対応までを行うというものです。これがCloud Archでは人の判断を必要としていた範囲も含めて自動化できるという目処が立てられました。

また今回は、システム運用における自動化を広げていくための内製化にも合わせて取り組みました。そのためオージス総研には内製化を前提としたサポートを受け、研修も実施いただき、弊社の中に自動化を推進していくためのAI技術も含めた自動化エンジニアの育成がスタートできました。
③今後の展望についてお聞かせください。
今回の取り組みで、実際にどういった業務が自動化できるのか、どこまで人の判断を必要としている範囲も含めて自動化できるのか、といったことを見極めることができ、自動化することによる効果をより具体的にイメージすることができました。
ともすれば属人化の懸念もあったアラート対応判断をCloud Archで代替していくことで削減工数が非常に大きくなり、夜間対応の負荷削減についても実感が湧いています。
まずはシステム運用負荷の高かった業務をターゲットに自動化を進めていくことになりますが、これまで自動化が不可能だと思っていた領域の自動化も進めていきたいと考えています。今後も引き続きよろしくお願いいたします。
―――お話、ありがとうございました。
2023年11月15日公開
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
関連サービス
-
運用自動化ソリューション「Cloud Arch」
オンプレミスシステムやプライベート/パブリッククラウドの複数サービスを利用しているシステム環境に対し、シームレスな運用自動化と統合監視の環境をご利用いただくことで複雑化するシステム運用の負担低減を実現します。
-
Cloud Archの「AI機能」ご紹介
運用自動化ソリューション Cloud ArchのAI機能によって"一歩先"のシステム障害対応が実現できる3つの理由についてご紹介します。