事例
住友信託銀行株式会社様 (現 三井住友信託銀行様)
仮想PCサーバーとシンクライアントで、アナリストリサーチ機能を国内外一体で利用可能なシステムとして再構築

アジアトップトラストバンクに向けたグローバル戦略の一環として、国内で評価の高いアナリストリサーチ機能を拡張し、国内外一体で利用可能なシステムとして再構築
(1)情報共有能力、各種レポート作成能力、情報収集能力を強化することにより業務効率化を実現
(2)海外拠点や出張先からのシステム利用を可能にすることにより迅速な情報共有を実現
オージス総研は、住友信託銀行様の"アナリスト向けリサーチ情報共有システム再構築プロジェクト"における(1)機能強化要望に対応するためのアプリケーション開発、および(2)セキュアな環境構築が必須であるインフラ構築において、要件定義からシステム導入までのトータルソリューションを提供し、お客様のプロジェクト推進の中核を担いました。
導入前のお客様課題
機能へのニーズ:「情報共有」「表現力」「データ収集」
ユーザーである国内株・外国株アナリスト、およびファンドマネージャからは、(i)情報共有機能の国内外一本化、(ii)各種レポートの作成能力/表現力強化、そして(iii)分析力強化のためのデータ収集機能の拡充、が要請されていました。
国内株式アナリスト向けの旧情報システムは本部ビル内利用を前提に構築されており、海外拠点および外出先対応には限界がありました。そこで、情報連携迅速化のため、海外拠点からのシステム利用および出張先でのモバイル端末からのシステム利用が要請されていました。
課題解決策のポイント
リサーチ機能のリッチ化に.NETフレームワークを採用
各ユーザーの要望を満たすには、レポート機能のリッチ化が不可欠でした。そこで、マイクロソフトの.NETフレームワークをベースにしたクライアントサーバーシステムを開発し、リッチ化を実現。また、日本語/英語の切り替え機能を装備させ、グローバル化への対応を進めました。
海外からのシステム利用を可能にするには、セキュリティが最重要課題でした。そのため、シンクライアント端末からセキュア接続により、仮想PCサーバーへアクセスするというソリューションを立案。既存ネットワークインフラを活かしつつ、新規仮想PC環境を構築しました。
お客様からのコメント
|
システムをグローバル展開するためには、国内限定のシステムに比べ、より多くの課題を解決する必要がありました。よって、ベンダ選定に当たっては、当社の厳しい情報セキュリティレベルをクリアするインフラ構築力、国内外ユーザーが満足するアプリケーション構築力、そして多くの関連部署間を調整しながらプロジェクトを推進するマネージメント能力を期待しました。
そのため、要件定義、開発からシステム導入までの一貫したシステムソリューションの実績、およびシンクライアント環境構築の実績を評価してオージス総研殿に決めました。実際、一般的なシステム構築力のみならず、当社の金融業務や開発規約、そして関連既存システムの制約等をよく理解した上での最適なソリューションを提供いただき、大変満足しております。 このシステムを実現したことで、当社アナリスト、ファンドマネージャの情報収集、分析力の向上に確実な手応えを感じています。アジアトップトラストバンクに向けて、このシステムが果たす意義は大きく、グローバル化推進の強力な武器となることを期待しています。 |
プロジェクトマネジャーから
|
|
これからに向けて
より多くの方に使っていただける環境作りを推進
仮想PCの端末数を拡充させ、より多くのアナリストの方に出張等外出先で利用いただける環境作りを進めていきます。またアプリケーションについては、実際に利用していただいたなかでの改善要望を受けて、より利便性の高いものを目指していきたいと思います。
関連サービス
-
金融ソリューション
金融機関における各種業務の効率化、高度化を支援するソリューションをご提供します。
-
資産運用管理ソリューション
信託銀行受託部門を中心に、資産運用業務に関するシステムの要件定義から開発、運用保守まで支援します。