ユースケース

エネルギー事業者

点検業務における技能伝承

ベテランの暗黙知であった点検業務について、業務ノウハウとして整備・伝承する。

想定課題

施設内の設備点検作業について、異常の予兆を検知するノウハウがベテランにはあるが、形式知化されておらず他のスタッフへの引き継ぎがなされていなかった。ベテランスタッフの退職までに、ノウハウを可視化しマニュアルなどに反映させることで、点検の質を維持することが求められていた。

プロセス例

STEP1.行動観察・インタビュー
(1)スタッフの行動実態の把握
・優秀スタッフと標準的なスタッフに対して、行動観察を実施
・マニュアルに記載されていないようなポイントやその行動の理由などを把握
・観察時に見られた特徴的な行動や、理由が明らかでない行動については、その理由や背景をヒアリング
(2)スタッフの仕事に対する意識の把握
・行動観察調査の前後にインタビューを実施

STEP2.事実・気づきの整理
フィールドワークの結果をまとめた「ファインディングレポート」を作成
・標準スタッフとベテランとの差異などから、ベテランならではの行動を抽出
・人間工学などの知見と照らし合わせて、品質向上、生産性向上などにつながる行動を抽出・分析

STEP3.ノウハウの可視化
(1)リサーチ結果の共有
・ファインディングレポートを基に優秀行動およびその分析・解釈について共有
(2)共有すべきノウハウの絞込み

STEP4.教育プラン策定
抽出したノウハウの教育プランへの落とし込み
・ノウハウ集を作成し、観察員による勉強会とともに配布
・ノウハウを基にケーススタディを作成。研修を実施

成果イメージ

●マニュアル外の行動の理由・経緯の把握
マニュアルにはない行動について、行動の理由や、そのような行動をするに至った経緯も含めて把握し、今後の水平展開に役立てます。

●抽出したノウハウの教育プランへの落とし込み

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