
私たちの使命:先導的なソフトウェアの実践者のコミュニティを作ること.
IEEE Software 誌は迅速な技術の変化についていかなければならない思慮深い開発者やマネージャーに対して先進的なアイデアや専門家の分析,確かなアドバイス,思慮深い洞察を提供します.
ソフトウェアの理論を実践へと翻訳するオーソリティです.
仮想チーム (Virtual Teams)
謹んでIEEE SoftwareのNovember/December 2014 (Vol. 31, No. 6) 号の目次と要旨をお送りします. 各号では無償の記事(英語)やポッドキャスト(英語)がいくつか提供されており, それらは要旨の下のリンクから入手することができます. 残りの技術的な記事を入手するために, 英語のデジタル版 [www.qMags.com/ISW/jp] を購読できます. お問い合わせは, 編集長であるBrian Brannon (bbrannon@computer.org)宛てに電子メールでお願い致します.
目次
編集長から (From the Editor)
バトンを渡す (Passing the Baton)
Forrest Shull , Carnegie Mellon University
Forrest Shull がIEEE Softwareの編集長として最後のコラムを書く; 自らの任期の4年の間に雑誌が成し遂げたことを概括し, 後任のDiomidis Spinellisを紹介し, インドのバンガロールで開催されたSoftware Experts Summit 2014の成功を考察する.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060004.pdf(1567KB)
洞察:産業界の経験報告 (Insights: Industry Experience Report)
Credit Suisse での15年間のサービス指向アーキテクチャー (Fifteen Years of Service-Oriented Architecture at Credit Suisse)
Stephan Murer
Claus Hagen
Credit Suisseは、SOAという言葉が登場する以前にも遡るようなSOAアーキテクチャースタイルの黎明期からのSOAの原則とパターンを採用してきた. 著者らは, インターフェイスの契約と企業ITにおけるサービスガバナンスの重要性を強調する, 密に結合されたメインフレームのプログラムの利用からオープンな SOAサービスへのこの金融機関の旅路を振り返る.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060009-abs.html
信頼できるコード (Reliable Code)
フォールト・イントレランス (Fault Intolerance)
Gerard J. Holzmann , NASA/JPL
著者は, 本当に信頼できるソフトウェアシステムの開発に必要なことと, それらのすべてにおけるプログラムの検証の役割を考察する. 著者が注目する問題の1つは, よい仕様を書くことの難しさであり, 特にそれらの仕様を確実に完全であるようにすることにおける難しさである. 現実は, 苦労して作ったソフトウェア設計要求が不完全であったり, 間違っていたりさえすることを示す点に驚くほど長けていることがある.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060016-abs.html
商売道具 (Tools of the Trade)
ソフトウェア開発の道具立て: 情報, 意見, ガイドライン, そしてツール (Software Development Tooling: Information, Opinion, Guidelines, and Tools)
Diomidis Spinellis , Athens University of Economics and Business
Stephanos Androutsellis-Theotokis
本記事では, 過去10年間に渡り, “商売道具( Tools of the Trade)”コラムで取り上げてきたことの要約を2つのインフォグラフィックで図示する. 最初の図は, 各コラムの大きなポイントを情報, 意見, 規定的なガイドラインに分類する. 2番目の図は, 各大きなテーマを具体的に示されたツールに結び付けている.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060021.pdf(1805KB)
ソフトウェア技術 (Software Technology)
ソフトウェアの保守向けの機能規模見積もり技術(Functional Size Estimation Technologies for Software Maintenance)
Christof Ebert , Vector Consulting Services
Hassan Soubra , ESTACA--Engineering School
ソフトウェアの機能規模を見積もることは, ソフトウェアモデルを作るための大事な情報源である. 直接的な労力の見積もりとは異なり, ソフトウェア規模見積もりはソフトウェアプロダクトそのもののものさしをもたらし, プロジェクトの労力や期間を予測したり, 品質に向けて欠陥数やサービスコストの予測を見積もったり, ソフトウェア開発生産性の割合を得るための客観的な見積もりモデルを構築するために使う事ができる. 保守はソフトウェアプロジェクトの大勢を占めるのにも関わらず, 見積もりのための土台となる技術は今日まであまり記述されてこなかった. 本記事で, 著者らはCOSMIC (Common Software Measurement
International Consortium) 法に基づく技術の保守プロジェクトへの適用について検討する.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060024.pdf(1112KB)
現実的なアーキテクト (The Pragmatic Architect)
UMLをアーキテクチャー記述に利用する—コンテキストビュー (Harnessing UML for Architectural Description—the Context View)
Eoin Woods , Artechra
本コラムでは, アーキテクチャーの説明, 設計を表現したり, 話し合うためのプロセス, アーキテクチャーの説明を作成する際にUMLがどのように役立つかについて論じる.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060030.pdf(1600KB)
要求 (Requirements)
グローバルな世界での要求 (Requirements in a Global World)
Jane Cleland-Huang , DePaul University
Paula Laurent , Blue Cross Blue Shield
グローバルなプロジェクトでの要求の抽出の難しさは, 人々, 技術, 打ち合わせ場所, コミュニケーション, ワークフロープロセスとドキュメントに対するニーズを考慮した事前の計画プロセスを熟考することで対応できる. 著者らは, この計画策定をサポートする実践的なアプローチを示す.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060034-abs.html
コンピューティングについて (On Computing)
記憶の永続性 (The Persistence of Memory)
Grady Booch , IBM
各世代は自分自身を作り直す. それを取り巻く, 歴史的, 経済的, 技術的, 文化的な力の文脈において, 各世代は立ち向かい, 適合し, 発展するか, あるいは死ななければならない; これが人類というものなのである. それでも, その発展を形作る共通の糸が存在する—我々の人間性そのものを規定する糸である. コンピューティングにもたらされた騒々しい変化に直面していながらも, これらの糸が残り続け, 完全なデジタルライフに心を揺さぶるような手触りをもたらす.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060038.pdf(1536KB)
ゲスト編集者の導入 (Guest Editors' Introduction)
仮想チーム (Virtual Teams)
Darja Smite , Blekinge Institute of Technology
Marco Kuhrmann , University of Southern Denmark
Patrick Keil , Keil KTM GmbH
過去何十年に渡って, そして今日, 将来において, ソフトウェア組織におけるビジネス状況やソフトウェアの一般的な開発方法は劇的に変化している. 分散された環境におけるチームの形成は, 仮想であろうとなかろうと, 地理的, 時間的, 文化的な境界を横断して仕事をする新たな方法を求める. もっとも, これにより複数のシステム, プロセス, 技術, 人々に通用する効果的なリーダーシップのアプローチも必要になる. 著者らは, 実践者になんらかのアイデアと戦略をもたらし, 研究者に未回答の質問をもたらすために本特集をまとめた. https://youtu.be/YxE6S6MM3Wsに掲載されたweb上のおまけは, 著者であるIEEE Softwareのマルチメディア編集者であるDavide Falessi がプログラミング言語の分野で本誌のSeptember/October 2014号のゲスト編集者であるLaurence Tratt氏とAdam Welc 氏にインタビューした際の音声データである.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060041.pdf(5432KB)
仮想チーム (Virtual Teams)
仮想ソフトウェアチームのための協調スペース(Collaboration Spaces for Virtual Software Teams)
Kevin Dullemond , Delft University of Technology
Ben van Gameren , Delft University of Technology
Rini van Solingen , Delft University of Technology
ソフトウェア開発は, 仮想的なチームを通じて分散された開発が現実になっており, それゆえ仮想的なソフトウェアチームをサポートする環境は協調を最重要と位置付けるべき分野である. 産業界の状況に由来し, 妥当性が確認された支援環境に対する8つの中心的な要求群は, 仮想的なソフトウェアチームに自分達の作業に対する十分な意識をもたらす方法を対応するものである.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060047-abs.html
オープンソースプロジェクトに参加する (Onboarding in Open Source Projects)
Fabian Fagerholm , University of Helsinki
Alejandro Sanchez Guinea , University of Helsinki
Jay Borenstein , Stanford University and Facebook
Jürgen Münch , University of Helsinki
今日の世界において, 多くの会社が生産性の向上やイノベーションのためにオープンソースプロジェクトに向かっているが, この種の開発を管理することで大変なのはそのようなプロジェクトを推進する新たな開発者が仮想チームに加わることである.メンタリングが, 肯定的な大きな影響を持ち得る.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060054-abs.html
ソフトウェア開発 (Software Development)
グローバルなソフトウェア企業でのプロセスの大量カスタマイズ (Process Mass Customization in a Global Software Firm)
Lars Mathiassen , Georgia State University
Anna Borjesson Sandberg , Ericsson AB
国際的な企業は, 組織ユニットや地理的な拠点を横断する関心の競合やプロセスのバリエーションによるソフトウェアプロセスという課題に直面する. この課題に対応するために, Ericssonの開発者は適応的, 表面的, 透明で, 協調的な大量のカスタマイズという4つの中心的な戦術に注目した大量カスタマイズのための一般的な産業界のアプローチを適用した.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060062-abs.html
データフローモデリング (Dataflow modeling)
横断的な関心事と概念格子によるデータフローモデリング (Dataflow Modeling with Crosscutting Concerns and a Concept Lattice)
Yuri Chernak , Valley Forge Consulting
データフローモデリングに横断的な関心事の概念を適用することで, ソフトウェア実践者はよりよくビジネスアプリの複雑さに対応し, 概念格子という形のより完全でコンパクトなデータ―フロー図を作ることができるようになり得る.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060070-abs.html
特集: ソフトウェア品質管理 (Feature: Software Quality Management)
効果的な品質管理: 価値とリスクに基づくソフトウェア品質管理 (Effective Quality Management: Value-and Risk-Based Software Quality Management)
Alexander Poth , Technical University of Berlin
Ali Sunyaev , University of Cologne
効果的な品質管理は, 開発者, 顧客, ユーザーがプロダクトの品質保証の作業を受け入れてくれるように価値工学とリスク管理を組み合わせる.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060079-abs.html
特集:モバイルアプリ (Feature: Mobile Apps)
Androidマバイルアプリの評価における広告ライブラリーの影響 (Impact of Ad Libraries on Ratings in Android Mobile Apps)
Israel J. Mojica Ruiz , McAfee
Meiyappan Nagappan , Rochester Institute of Technology
Bram Adams , École Polytechnique de Montréal
Thorsten Berger , University of Waterloo
Steffen Dienst , University of Leipzig
Ahmed E. Hassan , Queen’s University
アプリ開発者は, 無償アプリからお金を得るために第3者の広告ライブラリーを使い, 一貫した充足率を確保するために一般的にいくつかのライブラリーを統合する. 本記事では, Android アプリにおける広告ライブラリーの数とそれらのアプリのユーザー評価との間の関係を取り上げる.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060086-abs.html
ソフトウェア工学 (Software Engineering)
小さな組織で CMMI レベル 5 の成熟度を達成し, 維持する(Achieving and Maintaining CMMI Maturity Level 5 in a Small Organization)
Tobias Kaatz
このエピソードで, Software Engineering Radioはソフトウェア開発者として仕事をする社会的, または技術的ではない側面についての一連のインタビューを始める. Tobias Kaatz は, Kixeye 社の前CTOであり, それ以前はGoogle のCloud Computing Group の技術責任者であったRandy Shoup 氏にソフトウェア業界での採用についてインタビューする.
https://www.computer.org/csdl/mags/so/2014/06/mso2014060096.pdf(1160KB)