イベント・セミナー
【終了】MBSEの事例紹介セミナー オンライン ~初期の実践から応用まで~
2021.09.17 セミナー

IoTによるDXが注目を集める近年は、新たなサービスや製品が求められています。既存プロダクトの延長ではないシステム開発を進める中で、システムモデリングを導入する企業が増えてきているようです。また既存製品の開発においても、最近はサプライヤや人材派遣会社など、開発を支援する立場の企業にもシステムモデリングが広まってきています。
一方でシステムモデリングを導入したものの、かつての開発との違いに悩む方も多いのではないでしょうか。本セミナーでは、各企業様による事例紹介を中心に、システムモデリング導入の試行錯誤や活用方法をご紹介いたします。
例年東京の会場で開催していたセミナーですが、今年はオンラインで開催します。この機会に、会場への移動が難しく来場を見合わせていた皆様にもぜひご参加いただければと思います。
※当セミナーの詳細なご案内やお申し込みについては、以下ボタンを押した外部リンク先でご確認ください。なお、当セミナーは、オンラインでの開催となります。お申し込みいただいたお客様へ、後日、開催URLをご連絡いたします。
ーー「システムエンジニアリングソリューション」のご紹介ーー
MBSE(Model Based Systems Engineering)を実践したいけど、「どうやっていいのか分からない」「効果が出るのか心配だ」、そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。オージス総研のシステムエンジニアリングソリューションは、標準的なプロセスの押しつけではなく、お客様の開発現場の流儀に合わせた、実践可能なMBSEを実現します。要求分析や方式/部品選択のトレードオフといった本来のシステムエンジニアリングに注力できるよう、経験豊富なコンサルタントがご支援します。
詳細はこちら==>
セミナー概要
開催日 | 2021年09月17日(金) |
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時間 | 13:00~17:00 |
主催 | 株式会社オージス総研 |
協賛 | スパークスシステムズ ジャパン株式会社 |
参加対象者 | MBSE、システムモデリングの導入を検討しており、その導入方法や効果について、より深く理解をしたい方々 製造業およびその関連会社において、DXを推進される方々 組み込み機器またはIoTシステムの開発に携わる方々、およびそのマネジメントに携わる方々 |
定員 | 200名 |
参加費 | 無料 |
※ 内容・時間などは、告知なく変更されることがございます。
講演1 13:05~13:40 |
DX時代におけるシステムモデリングの実際 株式会社オージス総研 組み込みソリューション部 システムエンジニアリングチーム 時岡 優(ときおか すぐる) 2015年に慶応義塾大学で開催されたシンポジウムで「SysMLによるシステムモデリングの実際」という題目の講演をさせていただきました(講演を基にしたWebマガジン記事はこちらhttps://www.ogis-ri.co.jp/rad/webmaga/1246256_6728.html)。 あれから6年経った現在、世の中はますます大きく変化してきています。 そんな時代の「解くべき課題」について現場で得られた知見をもとにシステムモデリングの観点でお話しします。 |
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講演2 13:40~14:15 |
半導体露光装置の光学システム設計へのMBSE適用紹介 株式会社ニコン 光学本部 第二設計部第二光学課 森 雅和(もり まさかず) 様 弊社の半導体露光装置開発部門には、システム設計専属の担当者が既に存在しています。しかし、設計技術の一般化ができておらず個人裁量に依存してしまっている点が長らくの課題となっています。 この課題を解決すべく、光学モジュール設計に対してMBSEを導入してトライアルを開始しました。その取り組みをご紹介いたします。 |
講演3 14:25~15:00 |
国立天文台での観測装置開発におけるMBSE導入に向けた取り組み 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台 ハワイ観測所 美濃和 陽典(みのわ ようすけ) 様 国立天文台ハワイ観測所では、世界最大級の光学赤外線望遠鏡である口径8.2mのすばる望遠鏡を運用しています。 すばる望遠鏡は運用開始から20年が経過していますが、望遠鏡とともに用いる観測装置を更新することで、現在でもなお、宇宙の成り立ち、惑星の形成過程といった基礎科学の研究において、最先端の研究成果を上げています。 現在、ハワイ観測所では、すばる望遠鏡用の新たな広視野赤外線観測装置を開発しています。 この装置は、観測装置単体の開発にとどまらず、装置の性能を最大限に引き出すために望遠鏡本体の大規模な改修を要します。 また、装置開発の規模が大きいため、国立天文台だけではなく、国内外の複数の大学、研究機関が開発に参加しています。 この様な複数システム、複数機関にまたがる開発において、我々はモデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)を導入し、トップレベルの科学的要求から、システム、サブジステムへの要求、各システム間のインターフェース要求を網羅的に導き、それぞれのサブシステムの設計、製作の段階において、すべてのレベルで要求が満たされているかを検証できるような仕組みを試みています。 また、同モデルを用いて、開発パートナー間で要求を共有することも目的としています。 本講演では、我々の天文装置開発におけるMBSEの導入事例を紹介し、その長所、短所について議論します。 |
講演4 15:00~15:35 |
モデルベースシステムズエンジニアリングへの応用に向けた深層学習による自然言語処理の検討 株式会社豊田中央研究所 後藤 成晶(ごとう しげあき) 様 市場環境が急速に変化する中、商品やサービスをスピーディに開発し、市場ニーズをくみ取りながら迅速に改善を重ねることの重要性が高まっています。 その実現のために、本研究では、システムズエンジニアリングをより高速に実施できるよう、SNS等の膨大な文書データからユーザー要求を自動的に獲得し、モデルベースシステムズエンジニアリングに準拠した形式に自動変換する自然言語処理アルゴリズムについて取り組んでいます。 本発表では、SNSの文書データから「要求」「機能」「制約」に関する情報を高い精度(F値69.3%)で自動的に分類できることを確認した試行結果について報告します。 |
講演5 15:45~16:10 |
システムモデルの活用事例 ~機能レベルのシステムFMEAにシステムモデルを活用~ 株式会社オージス総研 組み込みソリューション部 第四チーム 藤岡 哲也(ふじおか てつや) 自動車のサプライヤー様で実施した機能レベルでのFMEAの事例をご紹介します。 今回ご紹介する事例ではシステムの機能レベルでのFMEAを実施するための"システムモデルの作り方"、"システムモデルの利用方法"のエッセンスをお伝えします。 ご紹介の内容が皆様のシステムモデルの活用方法のご参考になれば幸いです。 |
講演6 16:10~16:55 |
MBSEを用いたセキュリティ対応開発メンバの理解促進 ~設計/実装時の重複対応の確認、変更/派生時の工数削減にむけて~ オリンパス株式会社 科学開発 開発5 高橋 孝司(たかはし こうじ) 様 サイバーセキュリティ対応は安全側に判断を倒すことが多く、必要以上の冗長な対応や重複対応などにより工数が増大する傾向があります。 本活動では実施済みプロジェクトを題材として開発フェーズの分析を行いました。 段階的詳細化を用いた資産の分析によって目的をとらえ、重複対応などの確認や次の開発へつなげる情報整理手順について解説します。 |