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「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(1)」
株式会社オージス総研

2018年04月号
  • 「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(1)」
株式会社オージス総研   乾 昌弘

1.はじめに

(1)私は、決して英語の専門家でも英語が得意でもありません。また、英語を流暢に話せる能力もありません。私の頭は理系に偏っているためか、理屈を付けなければ英語を把握することができません。
(2)ここでは、Global Businessを通して得たビジネス英語についてお話しをしたいと思います。但し、ここで書いた内容が絶対的に正しいかの保証はありませんので、「ああ、そう」と軽い気持ちで読んでいただければと思います。
(Global Businessについては、以下も参考こと)
「AIなどを通じて経験したGlobal Business」
(3)今回は特に、misunderstandingsについて説明します。
 文末の「参考文献」も参考にしながら執筆しました。

2.概要

2-1.自分の好みの先生を設定する

(1)Eテレでよく登場する大西泰斗(ひろと)さんの「ネイティブスピーカ感覚の」独特の文法論がすばらしい。英会話では考える時間があまりないため「ストックフレーズ」を増やしていくことが重要とも言われている。
(2)以前から、Eテレの英語番組を断続的に見ている。教育テレビ時代とは違うおもしろさがある。

2-2.ビジネス英語のポイント

(1)〈外資系企業でやっかいな社員は?〉以前新聞に書いてあった記事によると――
(A) 一番優秀な社員は仕事と英語ができる人。(B) その次は仕事はできるが英語ができない人。(C) 一番やっかいな社員は英語ができて仕事ができない人。
 ○外国へ行って、ビジネスをぶち壊してくるそうである。外資系企業の社員でも英語のできない人は結構いると思うので、安心した方がよいと思う。

Business Skills の方が重要
図1.Business Skills の方が重要

(2)日本人以外のnon-native speakersは、英語が通じないと相手が悪いと思う。日本人も自信を持って話すべきです。
(3)企業がTOEICの高得点者(900点以上)を採用しても「まったく英語が話せない」場合があった。
TOEICには、Speakingを直接評価する質問・課題がなかったからである。
(4)通じるかどうかという点では「文法より発音の方が大事」という人がいる。
(5)ストックフレーズと関係するが「典型的な英文を何回も口に出して復唱し、暗記すれば、うまくいく」という人もいる。
(6)「意思決定は早くした方がよい」はわかっていても、難しい。
  あいまいな表現で誤解を与えることが一番ヤバい。
 "I can't give you an immediate answer. I will consult with the manager."
  (マネージャと相談する)と言った方がよい。
 参考:"I will consult with persons concerned." (関係者と相談します)

3.英語で気を付けるべきこと

3-1.相手が嫌な思いをする可能性

(1)随分以前の話になりますが、同じチームの人が英文メールでhad betterを使ったので「ビジネスでは使わない方がよい」とアドバイスしました。
 ○「~する方がよい」はshouldを使う方がよく、had betterは、かなりきつい表現です。
 ○例えば、コンビニ(drug store)の前で深夜、若者がたむろっている時、巡査が言います。"You had better go!"

should と had better の関係
図2.should と had better の関係

(2)「近畿は使わない方がよい」Kinky:変態
 ちなみに近畿大学は"Kinki Univ."から "Kindai Univ."に変更になりました。

(3)「Please は丁寧な表現ではない」
 ○"Please"は命令語を少し和らげた表現で、丁寧な表現ではありません。
 ○"Would you~?" " Could you~?" "I would appreciate if you ~" などの表現がよいかと思います。
 ○ホテルでは過去形で訊いてくる――>丁寧表現
  例: "How long did you want to stay, Sir"
  昔、なぜ過去形なのかわかず、戸惑いながら答えていました。

(4)「~ingと現在形の違い」
 ○「~ing」は、現在目の前で起こっている、頭の中で現実を想像している、いつか終了する。「現在形」は、習慣、性質や定常状態を表しています。
 ○"You are being rude."は、「そんなことやったら失礼だよ(一過性)」
"You are rude."は、「あなたは不作法な人だ(性格)」――> きつ過ぎる。
 ○アメリカ人によると「"You are stupid."は、人格を否定するので言ってはいけない。
言うとすれば "Your action was stupid."の方がよい」ということでした。

3-2.相手が誤解する可能性

(1)「Could は基本的に可能性を表す」
 "I could do that." は「やろうと思えば、できたはず」という可能性を表します。「それができた」と言いたい場合は、"I was able to do that."
 can とbe able toは、同じ意味になる時もありますが、使い分けが必要になる時もあります。実際に成し遂げた場合、be able toが無難です。
 ○Couldなどの過去形は、過去表現以外に「控えめ(可能性が少ない場合)、丁寧、現実ではない(仮定法)」などにも用いられます。

過去形の意味
図3.過去形の意味

(2)「自分に過失がない時は、I'm sorry. を使うべきではない
  "Excuse me." あるいは "I'm afraid I can't."
 ※飛行機が遅れて待たした場合:
  "Unfortunately, the airplane delayed. Thank you for waiting."
  (どうしても謝りたい場合はさらに)
  "If I had come here by earlier flight, I would not be late. So I'm sorry."
  (でしょうか?)     注:仮定法過去完了+仮定法過去
 ※交通事故(米国)の場合: 「原則として」"I'm sorry." と言わない。必ず警察を呼ぶ。

日本人はSorry を多用する。
図4.日本人はSorry を多用する。


(3)「否定疑問文や"Do you mind~?" に注意」
 ○レストランで一人食事をしていた時、wait person に "Don't you need more French fries?" と訊かれて、いらないので "Yes." と答えると、ドサァと置いていかれた。その後、注意するようにしています。
 ○"Do you mind~?" と訊かれたら、通常は "Not at all." か "No. I don't." と答えます。
 ○アメリカ人からのアドバイスは「Yes/Noを言わずに、完全な文を言えばよい」というものでした。かなりの努力が必要と思われますが。

(4)「Maybe を多用しない」
 Maybe は5分5分か、もう少し確率が低いです。同じチームの人が使ったところ、アメリカ人から英語で「どっちやねん」と言われました。
 確率の高いprobably、most likelyなど他の副詞も使った方がよいと思います。

Maybe を多用しない
図5.Maybe を多用しない


(5)「warpはワープ?」
 ○画像理解の研究開発を米国のベンチャー企業と共同でやっていた時のことです。私が作成した仕様書を説明して理解してもらったのですが、一点だけ「さっぱりわからない」と言われました。
 ○正方形を菱形に「変形」するのを、間違って"reform"と表現しました。正しくは"warp"だそうです。"reform"は不良を更正させるイメージだそうです。
 ○日本語で「ワープ」と言いますが、英語では「オ」に近い発音です。下記の発音は"war"の部分は同じなので注意が必要です。(アメリカ人によるとフランス語に由来する発音だそうです)
  war, warm, warp, warning, warranty

(6)「ASAPimmediately の使い分け」
 私もメールでよく「ASAP (as soon as possible)」と書きましたが「あなたの御都合の良い時で速やかに」という意味のようです。緊急時は「immediately」の方がよさそうです。

(7)その他
 できない時に "It's difficult." と言うと「がんばればできる」と誤解されます。はっきりと "No." と答えましょう。

3-3.自分が誤解する可能性

(1)「日本語的な発音に惑わされない」
 ○acceptは日本語の発音では「アクセプト」ですが、英語の発音はexceptに近いです。実際に日本人がexceptと誤解して「おかしい」と言ったので、私が訂正してあげたことがあります。
 ○early adopter を日本語でも「アーリーアダプター」と言いますが、adaptadoptの発音も近いので、注意が必要です。

日本語的な発音に惑わされない
図6.日本語的な発音に惑わされない

(2)「学校で習った内容と変化していること」
 ○仮定法過去の場合「I were, he were」と習いましたが、「was」の方が普通のようです。
 ○come, goの後に動詞の原型が来る場合があります。「Come see me.」「Let's go eat out.」
 ○関係代名詞「which, who」は「that」を使う方が普通と言われています。ただ、あるアメリカ人によると「人にthatを使うのは物扱いみたいで失礼だ」と言う意見もありました。
 ○筆記体を練習しましたが、わかるように書けばよいのです。

※この続きは次号で行います。

「参考文献」

1.大西泰斗講師、番組「ハートで感じる英文法」Eテレ、2005年
2.大西泰斗講師、ルース・マリー・ジャーマン、番組「仕事の基礎英語」Eテレ、2013年度~2016年度
3.大西泰斗&ポール・マクベイ、書籍「ネイティブの感覚がわかる英文法」NOVA BOOKS、2001年
4.マーク・ピーターセン、書籍「図解英文法入門」アスコム、2006年
5.記事「英文法-疑問解消クリニック」TOEIC friends May 2002

*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。

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